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Masacoの「はじめようよ!電子工作」

コンパクトに分割できる、430MHz帯 6エレ八木アンテナ

「ハンダごて、怖~い」、「不器用で、工作は苦手ぇ~」、「電気のこと、よくわからな~い」という私が、電子工作に挑戦することになりました。この機会に自作の楽しさを体感したいと思います。今回、指導していただいたのは、月刊FB NEWSの「My Project」の筆者でもある正木さん(JP3DOI)。このアンテナの考案者です。

まずは部品や部材の準備です。コーナンPRO、共立電子など、4つのお店を回りました。初めて行くお店ばかりで、驚きの連続。特に部品の小さいこと、種類が多いこと。店員さんは、全て把握してらっしゃるのかなぁ。今回は、部品や部材の他に、今後のことも考えて、My半田ごて、防護メガネも購入しましたよ。

●詳細な製作手順はこちら


工作に失敗しそうな部品や部材は多めに買っておくといいよ、とアドバイスをいただき、大量購入中の私です。※コーナンさんと共立電子さんでは、他のお客様を写さないという条件で、店内での撮影OKでした。

初ニッパで、ブームの製作

工作に入る前に、先生から今回製作するアンテナの仕組みや、工作のポイントについての説明がありました。4アマや3アマの試験前に勉強したはずでしたが・・・・。「電波はアンテナのどこから発射されるでしょうか」と聞かれ、反対を差して、先生とスタッフにいきなりドン引きされてしまいました。(涙)


製作するアンテナの仕組みを勉強し(写真左)、やるぞ!と気合を入れる私です(写真右)

今回製作するアンテナは、軽量化のためプラスチックの部材を多く使っているのが特徴です。
まずは、各エレメントを支えるブームを製作します。持ち運びがしやすいように、中央で切り離せる構造になっています。ニッパを使うのは初めてでしたが、素材がプラスチックなので意外と簡単に切断できましたよ。接合もばっちり。もしかして工作の才能あるかも。


ニッパを手にテンションが上がる私(写真左)、切断し(写真中央)、うまく接合できるかチェック(写真右)

割れないように、最初は小さな穴、次にちょっと大きな穴、そしてボルトのサイズの穴になるよう、徐々に穴を大きくしていくのがコツですよ。ボルトが、すっと通った時は、気分爽快!単純な作業でしたが、自作の喜びを感じた瞬間でした。


ボルト穴の位置に印を付け(写真左上)、穴を開けて(写真右)、ボルトが通ればOKです(写真左下)

導波器の製作とブームへの取り付け

次に、導波器とブームを接合するためのプラスチックボルトに、電動ドリルを使ってエレメントを通す穴を開けていきます。歯医者さんで治療する時のような嫌な音が、私の緊張を高めます。正確にやらないと、すぐにズレてしまってNG。でも大丈夫、失敗を見越してボルトは大量に買ってありますから。


防護メガネを装着、電動ドリルを使ってボルトに穴を開けます(写真左上)、中央に合わすのが難しい(写真右上)。ちょっと失敗気味のボルト(写真左下)、成功すると超うれしい~(写真右下)

続いて導波器と反射器の製作です。あらかじめ先生が、各エレメントの長さの型を用意してくれていたので、正確にスピーディに切断できました。これがなかったら、何時間かかっていたやら。切断が終わると、先ほど製作したプラスチックボルトとプラスチックナットのジョイントで、ブームにエレメントを付けていきます。すると、ようやくアンテナらしくなってきましたよ。


型に合わせてアルミパイプを切断(写真左上)、中央に印を付けて(写真中央)、プラスチックボルトを通して動かないようにアルミパイプを左右から圧着(写真右上)、ボルトでエレメントを固定(写真左下)して、エレメントの装着が完了(写真右下)。工作がスタートしてここまで、3時間10分かかってます

放射器とジョイントの製作に悪戦苦闘

ようやく完成が見えて来たぁ~と思ったら、ここからが本番でした。アンテナの核となる放射器と同軸ケーブルとのジョイント部分の製作が残っていました。導波器は素材がアルミだったので、私でも簡単に切断できましたが、放射器は真鍮製なので、硬くて大苦戦。やっと切れたと思ったら、次は超~苦手なハンダ付けが待っていました。放射器とネジをハンダ付けするのですが、まっすぐ接合するのが、難しいんです。先生が用意してくれた固定器具を使って、どうにかこうにかできました。


全力で切断中(写真左)、放射器とネジをハンダ付け中、表情がこわばってます(写真中央)、ハンダを冷ましています(写真右)


ハンダ付けが甘くて、取れたぁ~

難題は続きます。この日、一番苦戦したのが、同軸ケーブルの加工とジョイント部分へのハンダ付けでした。1.5Dの同軸ケーブル、細過ぎ~。さすがに先生にも手伝っていただき、なんとか最大の難関をクリアしました。


1.5Dの同軸ケーブルを加工し(写真左)、ハンダ付けして(写真中央)、ジョイント(放射器との接合部分)にハンダ付け(写真左)、この間、会話なし、笑顔なし

ついに完成!人生初の自作アンテナ

最難関の放射器と同軸ケーブルのジョイント部分が完成すると、あとはブームに取り付けるのみ。
フェライトコアを取り付け、エレメントの先に可愛い色とりどりのキャップを装着。軽量で可愛いYL仕様の430MHz 6エレ八木が完成しました。製作だけで4時間30分かかりました。その間、ほとんど笑顔なし。それだけ真剣にやりましたよ。

自分で作ったアンテナ、可愛いですねぇ。愛着がわきます。私の自作アンテナから出た電波が誰かに届くと思うと夢が広がります。近いうちに、この自作アンテナ“Masacoビーム”で運用したいと思います。自分で作ったアンテナで交信できた時、感動するんだろうなぁ。今から楽しみです。


ブームに放射器と同軸ケーブルのジョイントを装着(写真左)、エレメントの先に色とりどりのキャップを付けてYL仕様にしました(写真右)


完成すると疲れも吹き飛びます(写真左)、アンテナアナライザーでSWRを測定中(写真右)

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