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テクニカルコーナー

気になるIC-705の運用時間

月刊FB NEWS編集スタッフ

待ちに待ったIC-705が届いた。パッとみたところ確かにポータブル用とあって小さいが、持っている機能は固定機とほとんど同じであるのには驚いた。なによりも興味深いのは、それがバッテリーで動くということだ。

カタログの表記

バッテリーで動くとなれば気になるのがその運用時間だ。バッテリーのおよその運用可能時間については、IC-705のカタログにその記載はある。送信1分:受信1分:待ち受け8分(パワーセーブON、FMモード時)で約3時間と記載されている。この1分:1分:8分の運用形態は、熱狂的ハムの運用形態ではないが、屋外で無線をゆっくり楽しむ「自然派ハム」の運用形態に参考になる情報だ。まずは実証実験で確かめた。


IC-705製品カタログより引用

自然派ハムの運用形態における実証実験

まずは実証実験の結果から。

1個の満充電のBP-272で2時間40分の運用ができた。カタログ値より若干短いが、ほぼカタログ値と同じ時間といえそうだ。

(1) 実証実験のようす
6月28日(日)、届いたばかりのIC-705で初めてのポータブル運用を行った。付属のBP-272とオプションで購入した同じBP-272、2個を満充電にし、近くの開けた場所に移動した。

1400JST、スイッチをON。50MHzでワッチ開始。バンド内は2、3局の交信が聞こえる。せっかくのポータブル運用なので、SSBでCQを出した。周波数は、50.230MHz。15分ぐらい連発でCQを出したが、誰からも応答なし。出力5Wにダイポールなので仕方がないのかも知れないが、めげずに次はCWでCQを出した。これも10分ぐらい連発でCQを出したがやっぱり応答なし。電波は出ているのかと思ってしまうほど応答がない。この時点でおよそ25分経過。だいぶバッテリーを使ったように思うが、バッテリーの残量メーターは満充電の時と同じ。


1425JST、もう一度SSBに切り替えワッチをしているとJA8の局が入ってきた。Es発生だ。5W+自作ダイポールで呼ぶがなかなか取ってもらえず、5巡目ぐらいにようやく繋がった。この局を皮切りにEsで1612JSTまでの約2時間、11局と交信を楽しんだ。交信と交信の間ではSSBやCWでワッチをしたりCQを出したりしたが、空振りばかりでQSOには至らなかった。

1612JSTの時点で運用開始から2時間強経過したがバッテリーの残量インジケーターは、まだ2目盛り残っている。このあともCQを出したり、ワッチを続けたり、またEsの局を呼んだりしているとバッテリーの残量インジケーターは、最後の1目盛りとなり、それから5分経つか経たないかの間に電源がOFFになった。つまり、BP-272を使い果たしたということになる。1640JST、移動運用終了。1400JSTから1640JSTまでの2時間40分運用したことになる。


(2) 運用ログ


超過酷なテスト

FMモードは、マイクに向かってしゃべっていないときでもフルパワーが出ているので、バッテリーの消費にはやさしくない。ということで、そのやさしくない430MHz、FMモード、5W運用で実証実験をやってみた。その結果、最初から最後まで絶えずパイルアップ状態の運用でバッテリーは40~45分も持った。意外と持つものだと感心した。

(1) 超過酷なテストの様子
7月5日(日)、西日本では、雨模様との天気予報であったが、昼前ごろから少し雲が切れてきたことで、思い切って近くの海抜470mの山へ出かけた。


満充電のBP-272を持参し、あえて5Wで運用することにした。MULTIと印字されたツマミを押し、RF POWERの画面をタッチしてPOWERを50%(5W)に設定。


1506JST、430MHz FMモード、433.06MHzの空チャンネルにてCQを発したところ、一発コールバックあり。やっぱり山の上はよく飛ぶ。即座に応答しQSOを開始。1局の交信が終わるとまた次の局に呼んでいただいた。それが終わるとまた次の局という具合に複数の局に同時に呼ばれるいわゆるパイルアップ状態となった。

1局あたりの交信時間は3分弱。自分の名前、運用場所、RIG、アンテナの紹介など、概ね1分強の送信、PTTを離し相手局が送信中の1分強の受信といった具合だ。

1550JST、満充電のBP-272は16局目の交信中にPTTを押していたが、受信状態になった。送信するだけのバッテリーの容量がなくなったということだ。2個目の満充電のBP-272に交換して運用を再開。1630JST、ようやくコールバックが途切れた。約1時間24分(84分)、途切れることなくぶっ通しで交信を行った。本体の後部は結構熱を持っていたが、全く問題なかった。交信局数はちょうど30局。この時点でバッテリーの残量メーターは、1個残っていた。


(2) 運用ログ


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