ラジオ少年
2023年5月15日掲載
第1回~3回まで、0~99までの2桁アップカウンタの説明と製作を行いました。カウンタはまだ完全に完成していませんが、今回はこれまでできたアップカウンタに簡単なセンサを接続してカウンタを実際に使ってみます。
筋力アップのために腕立て伏せを行うことがあります。腕立て伏せを何回行ったか覚えられないほどする人は稀だと思いますが、カウントするセンサの製作としては非常に簡単ですのでトライします。
これまで製作した2桁のアップカウンタの回路に、腕立て伏せの回数をカウントするセンサ部を加えた回路を図1に示します。
腕立て伏せの回数をカウントするセンサは、CLOCK INPUT端子にモメンタリスイッチを接続しただけの簡単なものです。モメンタリスイッチとは、押しているときだけONになるスイッチです。本体のカウンタ部には何ら手を加えません。
図1を見ていただくと分かりますが、腕立て伏せセンサに使っているスイッチのホット側は、5Vに接続されています。スイッチを押すことで5VがR9を通してIC3で構成されるシュミットトリガ回路に入力され、それがカウンタのクロック信号となります。
腕立て伏せを行うときにちょうど顎の真下にセンサをセットし、腕立て伏せの腕を折り曲げたときに、顎がセンサのスイッチをONにすることで、腕立て伏せ「1回」とカウントします。
樹脂ケースにモメンタリスイッチを取付けるだけの簡単なものです。トランジスタやIC等の能動素子は使いません。スイッチを取付けるスイッチボックスは、強度確保のため肉厚のある樹脂ボックスを使いました。スイッチは使用上大きな押しボタンスイッチがよいのですが、なかなか見つからず、図2のように4個のスイッチを取付け、その上からアクリル板を接着剤で取り付け、1個のスイッチとみなします。
図2 スイッチボックスの製作
図3は、ネット検索にて得たフリーの画像によるイメージ画像です。筆者ではありません。顎の真下に製作したセンサを置き、腕立て伏せを行います。腕を曲げ顎がスイッチボックスのスイッチを押すと、本体のカウンタが1ずつアップします。
図3 腕立て伏せ回数カウンタの実運用の想像図
2桁のカウンタですので99回までですが、カウンタの数字を見ていると病みつきになり、何度も腕立て伏せをやりたくなります。
CU
<資料>
腕立て伏せ写真: GAHAG 著作権フリー写真・イラスト素材集より引用
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