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NPICの教授が和歌山アイコムの工場を訪問

2023年5月1日掲載

2020年7月の今月のハムでご紹介した、JA3ULS(XU7AKJ)木村さんが現在JICA海外協力隊の一員として再びカンボジアのプノンペンに赴任されています。4月中旬に赴任先である、NPIC(NATIONAL POLYTECHNIC INSTITUTE OF CAMBODIA、以下NPIC)の教授、サランさん(MEAS SARAN)、ナレットさん(SRUN CHANNARETH)のお二人と来日され、和歌山アイコム株式会社(和歌山県有田郡有田川町)を訪問されました。


和歌山アイコム株式会社正門にて
左よりJA3ULS木村さん、ナレットさん、サランさん

NPICとは

NPICは、カンボジア最大のポリテクで首都プノンペンにあり、短期コースから、ディプロマ(2年・短大)、バチェラー(4年・学士)、マスター(2年・修士)のコースが設けられた学生数5,000人を超える学校です。ポリテクの名のとおり、工学系だけでなくツーリズム(観光学科)やホスピタリティー(レストラン・ホテル学科)などもあります。


左: NPICのロゴ 右: NPICのWebトップページより

カンボジア国内唯一のアマチュア無線クラブXU7AMOも学内に設置されており、クラブ詳細は改めてご紹介いただけるそうです。

いざ和歌山へ

JR天王寺駅からJR特急「くろしお」での移動です。昼食時間を挟んだ移動だったため車内で駅弁の昼食をとりましたが、サランさん、ナレットさんは初めての駅弁に舌鼓を打っていました。



JR天王寺駅にて

最寄りの駅に到着し、タクシー移動でいよいよ和歌山アイコムへ訪問です。

和歌山アイコムでは、田中社長と山下工場長に迎えていただき、まずは動画により和歌山アイコムについての概要説明を受けました。


英語の動画による和歌山アイコムの概要説明

その後、防塵服などを着用し、製造工程順に製造ラインや、試験ライン、出荷前検査、梱包、出荷までの各箇所を見学しました。

普段では、間近に見ることのできない各工程でのロボットの細かな動き、また4S活動による整理整頓されている工具、用具に興味を持っていました。

また直前にテレビ東京で放映された「知られざるガリバー ~エクセレントカンパニーファイル~」を3人でご覧になったとの事で、その中でも放映されていないところなども見ることができ、貴重な体験をすることができたと感想を述べていました。

見学後、ナレットさんが、見学の対応をしていただいたお礼に、カンボジアのお土産をプレゼントされました。


カンボジアのお土産をプレゼント


記念撮影

その後、木村さん、サランさん、ナレットさんより、感想をお寄せいただいたので紹介します。

・JA3ULS木村さん
「知られざるガリバー」のタイトルでテレビ放送されたばかりの通信機器メーカーであるアイコムの和歌山工場の見学ができ、大変印象に残る一日でした。

残念ながら写真撮影はできませんでしたが、さまざまな部品の管理から製造・検査そして梱包・出荷に至るまで、想像以上の厳密な管理が行われ、ユーザーサイドから見た利便性と高い信頼性を兼ね備えた製品を生み出す工場の秘密を知ることができました。

NPICのナレット先生、サラン先生2名と電車を利用して大阪から和歌山までの旅でしたが、券売機でのチケット購入や自動改札でのハプニングなど、珍道中の旅でもありました。

・MEAS SARAN(サランさん)
和歌山アイコムの工場で温かく迎えてご案内して下さいまして、本当にありがとうございました。和歌山アイコムの工場に行くために、地下鉄やJRに乗ったりとたくさんの経験をさせていただき、とても嬉しかったです。

製造ラインは初めてでしたが、ロボットを使った製品の工程を見ることができ、5Sやカイゼンの手法で、最初から最後までとても素晴らしいステップワークでした。写真は撮れませんでしたが、すべての活動が記憶に残っています。

・SRUN CHANNARETH(ナレットさん)
和歌山アイコムの工場で通信機器の製造工程を見学し理解することができました。アイコムに感謝します。実は、アイコムの通信機器はとても人気があり、さまざまなブランドの機器がある中で、多くのカンボジア人技術者がアイコムブランドを知っています。私としては、メーカーを訪問したことで、この会社が長期的なビジョンを持ち、高い創造性で高品質の製品を製造していることに気づき、とても嬉しく、興奮しました。

生産ラインの他の部分はモダンで最新式のため、生産がより速く、より良いものとなっていました。そして、忘れられないのは、会社の規律と秩序ある組織であり、これが今日までの成功の鍵だと思いました。

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