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KANHAM2023、開催される

2023年8月1日掲載

関西最大のアマチュア無線イベント「関西アマチュア無線フェスティバル2023(KANHAM2023)」が7月15日(土)、16日(日)の2日間、池田市民文化会館と池田市立カルチャープラザで開催された。

今年のテーマは“どうするアマチュア無線 新時代くるらしいで!(しらんけど)”と題し、出展関係では“「あっ! 見つけた!」が堪能できる2日間”、イベント関係では“KANHAMが贈る「これいい!」が堪能できる2日間”とサブタイトルが付けられた。

来場者は、15日5,000人、16日4,000人で、合計9,000人(主催者発表)となり、昨年の計5,500人をはるかに超え、コロナ禍以前の2019年開催時の9,000人と同レベルとなり開場前から多くの来場者でにぎわった。


KANHAM2023のメイン会場、池田市民文化会館


開会式の様子。JA5SUD森田JARL会長による挨拶
この後、テープカットが行われ開場した

開会式やイベントの一部は、YouTubeのライブ配信も行われた。会場の空気をリアルタイムに感じた方も多かったのではないだろうか。なおYouTube動画へのリンクは、記事末に記載する。

以下で、池田市民文化会館とカルチャープラザでそれぞれのイベントなどを紹介していく。

池田市民文化会館

市民文化会館では小ホール、会議室などで両日色々なイベントが開かれたのでいくつかを紹介する。どのイベントもたくさんの参加者があった。

●小ホール
・近畿総合通信局講演 ~制度改正について~

(15日14:30~15:30動画公開なし)

「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」等の制度改正について画像を交えた解説があった。


近畿総合通信局による講演

・JARLそこまで言って委員会 第12弾
(16日10:30~12:00動画公開あり)

KANHAM恒例のイベントで、今回のタイトルは“えっ、何があったん!? ~JARLに新時代が到来~”と題し、6月24日の定時社員総会で何があったのか、これからのJARLはどう変わっていくのかをJA5SUD森田JARL会長をはじめJARLの理事、社員の方がパネラーとして議論した。


定時社員総会で議長を務めた、7K1BIB山内社員はリモート参加

・KANHAMコンテスト表彰式
(16日12:00~12:30動画公開あり)

4月29日に開催されたKANHAMコンテストの表彰式が行われた。以前今月のハムで紹介したJK1DRV吉田さんも表彰対象となっており、参加部門が“シングルオペレータ(電信)オール・バンド・ヤング”の入賞で、インタビューの際に「2アマです」と答えると場内でどよめきと拍手が起こった。


表彰式


表彰式後のインタビュー


・Masacoさんのミニライブと我楽さんのおもしろ噺
(16日13:30~15:30動画公開あり)

Masacoさんとてんご堂我楽さんによる歌を交えた掛け合いのあと、Masacoさんのミニライブ、そして我楽さんによるおもしろ噺があり、KANHAMの締めを飾った。


Masacoさんと我楽さんの掛け合いは、今年も息がぴったり


Masacoさんのミニライブ


てんご堂我楽さんのおもしろ噺

このほかメーカー講演会、南極物語8J1RLの講演があった。

●会議室
会議室(中、小)では、各種講演が開催された。内容はFT8関係やHAMLOG、DX、モールスや衛星通信入門、最近はやりのPOTAやSOTAの講演などであった。そのうちのいくつかを紹介する。

・DX
熱心なDX’erのために“DXCCフィールドチェック”が行われたほか、JJ3PRT青木さんによるTX5Sクリッパートン島DXペディション(2024年初旬)などの講演“DXフォーラム”も行われた。


DXCCフィールドチェック


クリッパートン島DXペディションのPR


・地球規模で遊ぼう! SOTA
月刊FB NEWSの連載記事「SOTAの楽しみ」の筆者である、JH0CJH・JA1CTV川内さんが“SOTAの最近の動向”、“SOTAのルールとマナーについて”、“SOTAの海外運用”など、先月ご自身が運用したオーストラリア・ケアンズ周辺でのSOTAの様子を動画を交えての講演であった。


オーストラリアでのSOTA運用動画の上映が行われた

なお動画は、月刊FB NEWS 2023年7月号のSOTAの記事からも見ることができる。

●出展関係
池田市民文化会館の1階から3階と屋外では、メーカー展示、販売店、クラブや個人での出展があった。メーカーブースでは新製品や既存の製品を直接触って試す来場者や、販売店で購入する来場者、クラブや個人の出展するブースでは、キットやジャンク品の品定めをする来場者が多く見られた。


3階メーカーブース、販売店ブース



KANHAM開催直前に行われたアイコムのプレス発表で国内価格が発表されたIC-905



2階と1階は、クラブや個人出展のブース


屋外ブース、日中は暑さのため人出が減ったが、開会時はかなりの賑わいだった

●月刊FB NEWSブース
月刊FB NEWSはいつもの1階小ホール出入口前にブースを構え、ノベルティの配布やSNS新規フォローキャンペーン、特定小電力無線機を使った交信体験など行い大盛況となった。またMasacoさんの物販コーナーでは、楽曲CDや今回初となるアクリルスタンドが販売され、多くのファンが訪れた。



楽曲CDやアクリルスタンドが販売された

●KANHAM記念局 8N3AND
1階記念局ブースには両日とも多数の運用者が訪れ8N3ANDの運用が行われた。昨年の第26回では原子番号26にちなんで8N3FEであったが、今回の第27回はかつてアルファベットで“&”が27番目の文字として使われていたので“8N3AND”としたそうだ。


8N3ANDのコールサインの由来を紹介している(KANHAM公式Facebookより)

15日夕方には、Masacoさんが7MHz SSBで運用を行った。


単独でパイルを捌くMasacoさん、8N3ANDの運用頑張っています♪

池田市立カルチャープラザ

池田市立カルチャープラザではおもに子供向け中心のイベントが催された。

・ジャスパー瀧口 マジック&サイエンスショー
(15日11:00~12:00動画公開なし)

関西地区で子供向けに、体験型のマジックショーを行っているジャスパー瀧口さんによるショー。満員の観覧の子供たちからの歓声や笑い声が絶えなかった。


マジック&サイエンスショーの一幕

・南極のふしぎ
(15日12:30~13:30動画公開なし)

南極昭和基地に9回行き、NHKの番組“ブラタモリ”にも出演したJG3PLH近藤隊員が、南極での貴重な動画を交えてのお話や、子供たちからの質問に答えていた。

また2日目(16日)には、池田市民文化会館で“南極物語8J1RL”と題し講演を行った。(こちらは動画公開されている)


ドローン空撮など貴重な動画を交えての南極昭和基地の紹介

このほか、体験局の運用や楽しい子供科学体験広場、直径5mの移動式プラネタリュームなどのイベントでも家族連れによる来場者でにぎわっていた。

イベントの一部はYouTubeに動画が公開されている。KANHAM2023のウェブサイト内の[イベント情報]-[KANHAM2023 DAY1]、[KANHAM2023 DAY2]のYouTube配信アイコンより視聴が可能となっている。

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