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アマチュア無線の今と昔

第9回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2023年8月1日掲載

連載第9回目になります。今回は関ハムのお話から始めていきます。

関ハムに行って来ました!

突然ですが、先日行われた関西アマチュア無線フェスティバル(関ハム)に行って来ました。普段はなかなかお目にかかれないOM諸氏とアイボールでき、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

特に月刊FB News創刊号からの筆者であるJO2ASQ清水OMを始め、月刊FB News編集長など、多くの方とお話が出来ました。また、オンエアでいつもお聞きしているOMさんともお会い出来て、とても楽しく、また勉強になりました。今回も、往復の道中で運用しながら移動しましたので、土曜日の到着が少し遅れてしまいました。そのため、ジャンク市コーナーはめぼしい物は売れてしまった後のようで、ちょっと残念でした。

次の大きなイベントは、東京で行われるハムフェアです。昨年、ウン十年振りに参加しましたがとても楽しかったです。朝一番で現金を持って乗り込むのがジャンク市制覇のコツだと思います。もっといえば出展者としてエントリーし、ブースの準備をしつつ、他の準備中のブースを見て回って目星をつける、というのがベストじゃないかと。

ジャンクもいいのですがいろいろな人とお会いできる場でもありますので、ジャンクは別にしても参加する意義は十分あると思います。私も参加しますので、会場で見かけたら、ぜひ声を掛けてください! (おっとその前にフィールドデーコンテストがありますねhi)


関ハム会場入り


屋外ジャンク市

自作をやろう!

最近の無線機はSDRとかになり、無線機というよりはコンピューターみたいになってしまいました。そのため、素人が簡単に手を出せる領域ではなくなってしまいました。

それでもアナログ回路で構成された無線機を作ることは可能ですので、チャレンジしてみるのもいいと思います。また、自作は大変なので、昔の無線機(メーカーが修理対応を終えてしまったような古い機械です)を修理することを楽しみにしている方もおられます。これもまた、無線の楽しみ方のひとつといえると思います。

とはいっても、作るにしても直すにしてもなかなか難しいところはあります。そこでおすすめしたいのが、アンテナの自作です。本当に簡単なダイポールアンテナからでもよいので、自作をされてみては如何かと思います。ワイヤー系のダイポールなら、電線と片側にコネクターが付いた同軸ケーブルさえあれば、後は自宅にあるようなものを加工するだけでダイポールが出来ます。

最近、私がはまっている移動用アンテナも簡単に作れるものばかりです。最近のトランシーバーにはSWRメーターが内蔵されていますが、効率良くアンテナを自作するならば、アンテナアナライザーか、NanoVNAは用意したほうがいいですね。私は屋外、しかも移動先でアンテナをいじれるように、コードレスの半田ごても持ち歩いています。

既製品だけで無線を楽しむのも良いですが、何でもいいので、ひとつは自作の物で運用することで、楽しみが倍増します。カムバックされたOM諸氏も、ぜひ自作に挑戦してみてください。30年前の知識と腕でも、アンテナ作りには通用しますよ!


自作アンテナの例
左: 空きボトルを利用した短縮コイル、右: 雨といを利用した短縮コイル


SWRメーターの例


コードレス半田ごて


写真のような発電機やポータブル電源があれば、通常の電気半田ごても使えますね

CWもキーボード送信の時代

皆さんはCW運用の際、符号送出はどのようにされていますか? 一般的には電鍵を使用していることと思いますし、私がCW運用を始めた45年ほど前は、電鍵以外は考えられなかったです。

最初は縦振電鍵を使用していましたが、次に橫振電鍵、バグキー、エレキーと変化していったものです。もっとも私はバグキーと橫振電鍵はほとんど使っていないです。当時の自分(今もですが)には合わなかったんでしょうね。


左から縦振電鍵、移動に便利なミニパドル、筆者が長年愛用しているエレキー

さて、浦島太郎な私は再開してからも、昔から愛用しているエレキーを使っていました。現在でもたまに使っています。もっとも現在ではトランシーバー内蔵のキーヤーにパドルをつないで使用しております。

再開当初はCWでQSO出来るかどうかおっかなびっくりだったのですが、半年ほどのリハビリで、普通にQSO出来るようになりました。いや~、中学生の時にモールス符号は覚えたのですが、30年経ってもちゃんと覚えていたことに驚きました(苦笑)。若い時に覚えたことは忘れないって本当なんですね。

話は現代に戻りますが、最近ではログを含めてキーボードで送信する時代になったようです。特にDXペディションを含めた移動運用時や、コンテスト運用では、キーボードで送信するのが当たり前になっています。40年前に初めて海外から運用した時には、上記のエレキーで送信し、紙のログに一生懸命記入したものでした。懐かしいですね(笑)

最近、コンテストで、あるクラブ局のお手伝いをしています。そこではCWはzLogを使って運用しており、インターフェース(I/F)として、AmazonやAli Expressで入手できるものを使用していました。私もとりあえずI/Fを買ってみました。


Amazonで入手したCWインターフェイス

実戦ではまだ使っていませんが移動運用で使用してみたいと思っています。ただ、パドルを使わない運用では心許ないと思ってます(いきなり何を打ってくるか、わからないですから)。

先日行った関ハム会場で、別のI/Fを売っていましたので買ってしまいました。こちらはCW以外にもRTTY等で使えると聞いたので、活用していきたいと思います(詳細URLはコチラ: http://nksg.net/usbif4cw/)。


関ハムで買ったJG5CBR中茂OMが配布しているUSBIF4CW

QSLカードの転送を考える

アマチュア無線を再開し、JARLに入会し、QSLカードの交換をするようなった時、現在のJARLの転送時間にビックリしました。昔は1~2ヶ月で届いていて、それでも「ビューロー経由は遅い」と言われていました。現在は私の感覚で10~12ヶ月くらいかかっているように思います。これは以前の海外からのQSLが届く時間に匹敵します。

とはいうものの、これはこれで問題ではありますが、今すぐにどうなるもんでもない気がします。JARL役員が替わり、新執行部になったので、まずは原因とその対策を明らかにしてもらいたいと思います。多くのJARL会員がいちばん期待していることは、QSLの転送サービスだと思うのですが・・・。

そこで提案なのですが、昔ながらのダイレクトを活用しては? と思ってます。現在、JARLに入っている方なら「コールサイン@jarl.com」でメールが届く、メール転送サービスがあります。そこでやりとりして郵送するなり、自分でJPEGのQSLカードを作って(枚数が少なければ、Windows付属のペイントというソフトでも十分作れると思います)、それをメールで送ればいいと思います。hQSLやeQSLでもいいのですが、まだまだ使っていない方が多いので、メールでのやりとりを思い付きました。

私も積極的に使用していきたいと思っています。もし皆さんの中で、JPEGでQSLを作る方法で、よい方法がありましたら、ぜひ教えてください(笑)。


JARLから届いたQSLカード

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