こぶしが効いた! かおりちゃんめん

去る11月23日、勤労感謝の日。天候にも恵まれ、アイコムならやま研究所(奈良市左京)で恒例となった「アイコムフェアinならやま研究所」が開催された。この日は、幸か不幸かアレのパレードが大阪と神戸で開催されることもあり、多くの熱狂的なファンがそちらに流れるのではないかとの憶測もあったが、幸いにも早朝から、また遠方から多くのアマチュア無線家の来場があり、関係者一同心をなでおろした様子だった。

2023年アイコムフェアinならやま研究所の案内パンフレット

さて、筆者も早朝から電車を乗り継ぎイベント会場へ。イベントはアイコムフェアということで、アイコム製品の展示はもとよりアイコムならやま研究所の1号館、2号館、そしてその広々とした敷地を贅沢に使い、共催の9団体の展示もあり、さながら関ハムのミニチュア版のような感じで大いに盛り上がっていた。

そんな中、2号館の入り口すぐ近くに共催者として出展された「FMぱるるん」のブースがあった。「FMぱるるん」とは、茨木県水戸コミュニティ放送が運営するFMラジオ局である。そのブースにはコンパクトではあるが、本物のスタジオ機材が持ち込まれサテライトスタジオ感覚で水田かおりさんがイベントの合間にオンエアに使用する素材の収録を行っていた。(写真下)

水田かおりさんがMCを務める「FMぱるるん」の収録の一コマ

収録は水田かおりさんの絶妙なMCもさることながら、筆者の目に留まったのが「昆布」ではなく、「こぶしが効いてる! かおりちゃんめん」。かおりちゃんとは、目の前でMCを行っているあの水田かおりさんである。水田さんはプロの演歌歌手であり、アマチュア無線家でもある。多くのアマチュア無線のイベントにも参加され、ご存じの方も多いはず。その水田かおりさんの写真がカップ麺の蓋にアップで印刷されたカップ麺が「FMぱるるん」のブースに山積みされていた。

「なんだ コレ?」と思い尋ねると、1個100円で販売中の特別仕様のカップ麺であった。100円とは今どきの物価高から考えるとお財布にやさしいお手頃価格だ。味が気になるところではあったが1個100円の価格に負け、ためしに3個買った。水田さんから「1箱12個入りで1000円の箱売りもありますよぉ～」とのやさしいセールストーク。さらにその箱入りも買ってしまった。しめてカップ麺15個。ハムのイベントでカップ麺を15個も買ってどうするのだと考えたが、ローカル局のお土産にはちょうどよい。たまたまイベント会場で久しぶりに会った二人連れのYL局に1個ずつお土産にもらっていただいた。

さて、持ち帰った肝心の「こぶしが効いてる! かおりちゃんめん」であるが、さっそく試食してみた。

最近はスーパーに行くと廉価版から超豪華版までいろいろなカップ麺がそろっている。値段の高いものがおいしいとは限らない。この「こぶしが効いてる! かおりちゃんめん」、これこそが元祖カップ麺というような、あっさりした醤油味で、肝心の麺もけっこう腰がある。ゆっくり食べても後の方でも麺は伸びていない。なかなかいける。こぶしが効いて病みつきになりそうな風味である。

CL