アマチュア無線の今と昔
2024年9月2日掲載
連載第22回目になります。この原稿を書いている直後にハムフェアがあります。私はローカルさんとご一緒する予定にしています。皆さんはハムフェアを楽しまれましたか?
では、今回も原稿を進めて行きましょう!
ハムフェアの参加もそうですが、一人より二人、二人より三人と、同じ趣味を楽しむ多くの人と一緒に行動をしたほうが、楽しさも倍増します。確かに一人で行ったほうが、自由に行動出来て良いと思う人もいますが、実際には仲間と出向いたほうが楽しいことが多いんじゃないかと思います。
さて、話は変わります。アパマンハムは、特にアンテナの面で制約を受けることが多いです。最近は屋上にアンテナの設置を認めてもらえること自体が少なく、そのため自宅からは満足な運用ができないことも考えられます。その分、移動運用に力を入れればいいのですが、一人で移動運用するのにも限界があります。
そこで考えていただきたいのは、仲間の存在です。ビギナーの方やカムバックされた方は、何かとわからないことが出てくるかと思います。そんなときに相談に乗ってもらえたりと、仲間がいるのはとても素晴らしいことだと思います。
現在ではSNSなどで出会いの可能性もあります。さらに、仲間が集まってクラブ局を開設しているケースもあります。その中には常設でFBなシャックを構えているところもあります。そのシャックから運用するもよし、またシャックがなくても、移動運用を一緒に楽しむ仲間が見つかるかもしれません。ぜひ仲間を作ってアマチュア無線を楽しんでください。私にはアマチュア無線を通じて一生物の友人が出来ましたよ!
仲間を作ろう!
本原稿のタイトルにもあります浦島太郎ネタですが、カムバックして数年が経過して、「あ、そうなんだ!」って思うことがたくさんあります。今回はそれをまとめてお話していければと思います。残暑を吹き飛ばす笑いにしていただければ幸いですhi
・フィールドデーコンテストにて
何やらフィールドデーコンテストは、固定からの運用でもパワーは50W以下に制限されましたね。これはビックリしたことの一部です。いっそ国内コンテストは、全部50W以下に制限してもいいんじゃないか? と思うくらいです。
・パワー競争は何処へ?
昔は局数が多かったのもありましたが、ナイショで免許電力を超えるパワーを出している(いわゆるオーバーパワーですね)局長さんもいらっしゃったと感じています。最近は、みなさんすごく紳士的になったなと思っています。まあ、その分いろいろと認めて貰えたこともあるでしょうから。
パワー競争・・・
・パイルアップ時のマナー
昔と比べて指定無視が気になるように思います。例えば「Aの付く方いらっしゃいませんか?」といっても、コールサインの何処にも「A」が含まれない方が応答していたりしています。特にCWは多いように感じます。昔と比べてパイルも小さい(特に国内向けは)ので、焦らずに順番を待っていればいいのに~って思います。私の気が長くなっただけ? (トシのせいか? hi)
蜂の巣をつついたような・・・
・パソコンの普及で
ログをパソコンで取るようになったせいでしょうか、「何回目のQSOで、以前のカードはいただいております」なんてことを言われることが多くなりました。中には「45年振りですね」なんて言われたこともあります。過去のログをすべて電子化している方も多いと感じています。昔はJCC/JCGリスト、DXCCリストを片手に、珍局を追い掛けていたのが懐かしく感じます。今だとすぐに現状のスコアがわかったりして、驚いてますhi
私の中で、アマチュア無線でパソコンを使うのは、初期のパケット通信の時代で終わっています。その後パソコンはずっと使い続けていましたが、アマチュア無線はお休みとなってしまい、再開して面食らっている自分がいます。まあパソコンだけは使い続けていてよかった(使わないとメシが喰えないhi)のですが、まだまだアマチュア無線への活用にはほど遠いです。口の悪いローカルさんからは、「早くFT8やれ!」なんて言われてますhi
無線機の電源入れる前にパソコンの電源を入れる時代・・・
・QSLカードの交換について
再開して、真っ先にJARLに再入会し、QSLカードを印刷しました。で、なかなか届かなかったのが届く様になって思ったことが、手書きのカードがえらく少ないな~ということです。ほとんどがデータを含めて印刷したものが届いています。私は自宅でQSOした方にはデータ欄は手書きして送るようにしています。さすがに移動運用時は印刷しますが、署名だけは手書きしています。あと、電子QSLのみしか発行しない局長さんが意外に多いように思います。
最新のHAMLOGには、JARL会員のみ印刷する機能が付きましたが、無駄なカードを発行しないという意味では、とても理にかなっていると思います。もっと突き詰めて、QSLの電子化が進めばいいなと思います。でも紙のカードが落ち着くんですよね~。もらったQSLカードデータを自分で印刷すればいいんでしょうけど。逆に頂いた紙カードを電子化する(名刺なんかでよくありますよね)方法もあったらいいなと思ってます。
QSLカード集めのことを「メンコ集め」と言われた時代がありましたhi
・クラスターとバンドスコープ
「アマチュア無線の基本は、ワッチにはじまり、ワッチで終わる」昔、OMさんから言われたことです。今でも帰宅したら毎日たった5分だけでもワッチするように心がけてます。
最近はスマホでクラスターのサイトを見て、バンドスコープで電波を確認することが多くなりました。ちょっと味気ない気もしますが、局数も減った現代では、効率的に相手を見つけることができるので、つい頼ってしまいがちですhi それでも基本は忘れないようにしたいものです。
便利なIC-7300のバンドスコープ
・CWでのQSO
CWを運用しようと思った時、昔は必ずパドル、若しくは縦振れ電鍵やバグキーなどを用意したものです。私もさすがに縦振れ電鍵は用意しませんでしたが、パドルは用意しました。50年近く使っているエレキーと、昔憧れていたベンチャーのパドルです。
今は無線機にエレキー機能やメッセージキーヤー機能が付いているのが当たり前になってきています。それにしても、最近だとパソコンのキーボードで送信をする方もいらっしゃるとか。それだったらRTTYやれば~? って思ってしまう私は古い人間でしょうかね? hi
昔は国家試験に電気通信術の送信があったので、皆さんお持ちでしたね
・車に無線機付けている人が減りました
時代の流れなのか、車に無線機を付けている方が確実に減りました。私の周りのローカルさんも付けてない方が多いです。
私も付けていましたが、今は運転中にQSOする相手もいないので、乗り換えたのを機に外してしまいました。まあ、連絡があればLINEや携帯で済みますので、困ることは少ないと思います。その分移動に行った時は、固定機を取り出して仮設し、運用することにしています。しかし、昔は車のアンテナといえば棒状の物がほとんどでしたが、今ではオシャレになりましたね。
最近の車のアンテナ・・・
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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