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アマチュア無線の今と昔

第24回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2024年11月1日掲載

連載第24回目になります。この連載も丸々2年を迎えることになります。

連載をお引き受けした当初は、こんなに長く続けられるとは思っていなかったのですが、皆様のためになる。いや、ためにならなくてもいいので、楽しんでもらえたらと思って書き続けております。編集長から「お前いらん!」と言われるまでは頑張って書きたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。


クビって言われるまでは・・・ hi

さて、朝晩の天候がめっきり涼しくなりました。日によって、また時間帯によっては、上着が必要なことがあります。急に寒くなったりして、体調管理が難しくなりますので、皆様におかれましては、体調には十分注意をお願いします。また、新型コロナも少し流行っているようです(実は私も罹ってしまいましたhi)。気を付けましょう。


油断してました・・・

では、今回も原稿を進めて行きましょう!

文化の日について

この原稿が世の中に出て、すぐの11月3日は、日本の国民の祝日の一つである「文化の日」です。なぜ文化の日を祝うようになったのでしょうか? 文化の日を祝うのは、私たち日本人の文化を大切にし、育んでいこうという思いが込められています。

  • ・  日本の文化の多様性: 日本には、長い歴史の中で育まれた伝統文化や、現代の生活の中で生まれた新しい文化など、様々な文化があります。
  • ・  文化の創造: 文化は、人々の創造性によって生まれ、育まれ、そして未来へと受け継がれていきます。
  • ・  文化の尊重: 異なる文化を持つ人々がお互いを尊重し、共存していくことの大切さを認識する日でもあります。

戦後、1946年11月3日に日本国憲法が公布されると、平和と文化を基調とする憲法にちなみ、1948年、同日は「文化の日」として定められました。現在では、文化勲章の親授式をはじめとした、文化にまつわるさまざまな催しが実施されています。
もちろん、私が生まれる前ですhi


11月3日は文化の日

●文化の日の過ごし方
文化の日は、人々がそれぞれの形で文化に触れる日です。

  • ・  美術館や博物館へ行く: 日本の芸術や歴史に触れることができます。
  • ・  伝統芸能を観賞する: 能や歌舞伎など、日本の伝統芸能に触れる機会です。
  • ・  地域の文化祭に参加する: 地域の伝統や文化を体験することができます。
  • ・  本を読む: 読書は、私たちの心を豊かにし、知識を広げるための素晴らしい方法です。
  • ・  芸術作品を鑑賞する: 絵画や音楽など、様々な芸術作品に触れることで、感性を磨くことができます。
  • ・  文化に関するイベントに参加する: 講演会やワークショップなど、様々なイベントに参加することで、文化について深く学ぶことができます。

●文化の日をもっと楽しむために

  • ・  身近な文化を探してみよう: ご自身の住んでいる地域や、興味のある分野の文化を探してみましょう。
  • ・  文化に関する本を読んでみよう: 文化についてもっと深く知りたい方は、関連書籍を読んでみましょう。
  • ・  文化イベントに参加してみよう: 積極的に文化イベントに参加することで、新しい発見があるかもしれません。
  • ・  自分自身の文化を表現してみよう: 絵を描いたり、音楽を演奏したり、文章を書いたりなど、自分自身の文化を表現してみましょう。

文化の日を通して、私たちは日本の文化の素晴らしさを再認識し、文化を大切にする心を育むことができます。この機会に、ぜひ様々な文化に触れてみてください。

●ハッピーマンデー
祝日の話題なので、ハッピーマンデーについてもお話していきます。

ハッピーマンデーとは、日本の国民の祝日を従来の固定の日から特定の曜日の月曜日に移動させることで、3連休を作り出す制度のことです。これにより、国民がよりゆとりある時間を過ごし、旅行やレジャーを楽しむ機会を増やすことを目的としています。

ハッピーマンデー制度ができた背景には、以下の理由があります。

  • ・  週休2日制の定着: 1990年代頃から週休2日制が普及し、国民の休日が増加しました。
  • ・  国民の生活水準の向上: 生活水準の向上とともに、国民はより豊かな休日を求めるようになりました。
  • ・  経済活性化の期待: 長期休暇によって、消費が刺激され、経済が活性化することが期待されました。

これらの背景を踏まえ、国民の生活の質向上と経済活性化を目指して、ハッピーマンデー制度が導入されることになりました。ハッピーマンデー制度は、1998年に法律が成立し、2000年から本格的に実施されました。最初に月曜日に移動したのは「成人の日」と「体育の日」です。その後、2003年には「海の日」と「敬老の日」も月曜日に移動し、現在の形になりました。

すでにおわかりだと思いますが、今回のお話の「文化の日」は、ハッピーマンデー制度には含まれていません。つまりそれだけ意味のある日だということになります。

結果的に3連休が増えました。昨今の移動運用は1箇所に腰を据えて運用しても局数が稼げません。まあ、それだけ呼ぶ側の局数が減っているので仕方がありませんが・・・。こんな時だからこそ、3連休を有効に使って、一度に数カ所に移動運用するスタイルが、楽しみも倍増するのではないかと思います。移動するならやっぱり休みの日がgoodですよね(平日休みの方、ごめんなさい!)。


月曜休みで3連休になってハッピー!?

移動運用再開

現在のところに自宅を移転して、丸2ヶ月が経過しました。本業が多忙なため、自宅のアンテナ設営やシャックの整備はまだまだ出来ておりません。まあ、慌てずにぼちぼちと準備をしていこうとは思っています。

目標ですが、せめてQSOパーティには自宅からオンエアしたいですね。このような状態ですから、自宅からは満足に運用が出来ません。とりあえず以前移動運用に使っていた無線機とアンテナを積んで、出先からQRV出来るようにしました。

「出来るようにした」といっても、無線機とアンテナを積んで、中古の自動車用バッテリーで運用できるようにしただけですhi 究極は、以前のようにふらっと出掛けた先で運用できるようにしたいと思っています。

移動時の電源は何がいいか?

前項で、移動運用を再開したことを書きました。電源については、昔ながらの車のバッテリー(鉛蓄電池)です。しかも中古車から外した、いわゆる使い古しです。


中古のバッテリーを利用しています

私が使っている充電器には、メンテナンスモードが付いています。これを使うと、完全に放電してしまったバッテリーが復活することがあります。このメンテナンスモードで復活させたバッテリーを移動運用に使っていますが、結構使えるな、というのが印象です。


私が使っている充電器 No.2708 大橋産業(株)Webサイトより

鉛蓄電池はDC12Vなので、DC13.8Vに昇圧させるインバーターは、あった方が良いと思います。安物はノイズの発生源になる可能性がありますので、注意しましょう。1~2日くらいの移動は、これで十分な気がします。

足りなければ、非常に簡易的ではありますが、充電器とDC12V⇒AC100Vのインバーターを組み合わせて、移動中に充電しています。蛇足ですが、DC12V⇒AC100Vのインバーターは、ひとつ持っていると、とても便利です。


DC12V⇒AC100Vインバーターの例

昨今の移動は、運用中にPCを使うことが一般化してきています。そんなときにこのインバーターがあれば、ノートPCを充電することができますし、緊急時にはDC12Vのバッテリーでデスクトップパソコンを使うことも出来ます。私はDC12Vでダイレクトに運用出来るノートPCを使っていますが、同様に電源が取れるPCは、あまりないように思います。

私が昔、移動運用を楽しんでいたときは、バッテリーで足りない場合はガソリン発電機を使うと相場が決まっていました。ガソリン発電機だとパワーはありますが、どうしても騒音の面で不利になります。さらに、昨今では、凶悪な事件の影響で、携行缶を持参してもガソリンを売ってくれないケースが多くなっています。どう見てもガソリン発電機は使いにくくなっています。そのあたりも考えて、私はカセットコンロのボンベを使用する発電機を使用しています。


カセットボンベ使用の発電機の例

ランニングコストはガソリン発電機よりも高いですが、ボンベ自体はコンビニでも入手出来る、携行缶が不要(=ガソリン臭がしない)という点を優先しました。それでも発電機は内燃機関ですので、どうしても騒音の問題が出てきます。オートキャンプ場によっては、内燃機関の発電機が使えない場所もあるそうです(騒音問題で)。そこで、今の主流はバッテリーを利用したポータブル電源になっています。


ポータブル電源の例 JVCKENWOOD Webサイトより

これで騒音問題は解決しますが、機種によってはノイズ問題があります。ノイズの発生は、アマチュア無線家として頭の痛い問題です。さらに、無銭家として頭が痛い問題が、イニシャルコスト、および耐久性の問題です。ポータブル電源で、ちょっと容量が大きいものを購入しようと考えると、すぐに10万円超えになります。

また、充放電回数にも制限がありますので頻繁に使えば数年で内蔵のバッテリーがダメになってしまう可能性があります。最新のポータブル電源はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使っているものが多くなりました。こちらですと寿命が長いので、今までのリチウムイオンバッテリーよりも扱いやすいと思います。それになんといっても容量の割に軽い! のが魅力です。私も膝を痛めてからは重さにも敏感になりました。歳ですかねhi

欠点は値段だけじゃないかと思います。寒い時には容量的に不利になるとも聞いています。さて、昔から車で移動したときには、車を停めて、エンジンをアイドリング状態にして運用することが一般的でした。今でも、いわゆる「モービル半固定」では、このスタイルになっていると思います。地球温暖化が叫ばれてから、アイドリングで車を停めておくことがタブー視されています。それだけじゃなく、万が一の場合には車内に排気ガスが充満してしまうことが考えられます。そうなると命に関わってきますよね。

これから冬場になると積雪もありえます。急な大雪で積雪がマフラーをふさいでしまう、なんて話もあります。このようなことから車をアイドリング状態にして運用するのはあまりおすすめできません。百歩譲ってアイドリングで運用するとして、今度は消費電流が問題になってきます。

最近のHF機の多くが、10W機から100W機まで、同じ構成になっていることがほとんどです。要するに、100Wの実力のある石を10Wで使っている、という感じです。この状態では、10W機といえども、パワーの割に消費電流が大きくなります。アイドリング時に大きな電流が流れると、バッテリーやオルタネーターを傷めることにつながります。私の経験でも、オルタネーターやバッテリーを頻繁に交換したことがあります。コスト的にも環境的にも無駄が多いので、出来るだけ他の方法で電源を確保することをおすすめしたいです。


車載されているオルタネーターの例

昨今では、駐車時にアイドリング状態で駐車していることが条例などで禁止されている地域(東京都など)がありますしね。私もポータブル電源、買ってみようかな?

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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