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「YOTA-JAPAN」が発足

若いアマチュア無線家の育成を目指す「YOTA-JAPAN」が発足~アップルの創業者も「アマチュア無線が原点」、遊びから未来のテクノロジー革命の担い手を~

【趣旨】
現代の若者をアマチュア無線へ誘い、またアマチュア無線の新しい楽しさ・価値を発見・発信するため、国際アマチュア無線連合(IARU)第一地域(欧州・アフリカ・中東地域) と協力し、IARU第三地域である日本における健全で楽しい若手ハムのコミュニティ作りを進めます。

【概要】
このたび、日本の10代・20代アマチュア無線家3名(JR2KHB須田 璃久21歳、JE1XUZ 加藤 聖也25歳、JL8WVH 橋本 柊 19歳)が中心となり、IARU第一地域における若者育成に関する公式プロジェクト「YOTA (Youngsters On The Air) 」の理念に賛同し、日本において新しい若手アマチュア無線家を迎え入れ、また健全な若手アマチュア無線家を育成・支援するためのコミュニティ「YOTA -JAPAN」を発足させました。

「YOTA-JAPAN」では、概ね15歳~25歳までを対象とし、特定分野や既存の枠組みに固執することなく、アマチュア無線の多岐にわたる活動を体験する機会を創出します。エレクトロニクスを中心とした科学技術に関する知識・関心を深めると同時に、アマチュア無線の特質である国際交流を通じて、現代に必要な異文化・多文化社会への理解を育むことのできるコミュニティ作りを目指します。また、現代のアマチュア無線が持つ新たな価値を発見、創造し、それらを発信することで、アマチュア無線界を活性化することを目標とします。

【背景】
スマホiPhoneなどで世界を席巻する企業となった米アップルの創業者、二人のスティーブのうちの一人であるスティーブ・ウォズニアック氏は、今年春のインタビューで「アマチュア無線がアップルのエンジニアリングの原点だった」と語っています※1。インタビューの冒頭から、1年間勉強してアマチュア無線免許を取ったこと、自分で組み立てた送受信機が動いたときの感動、エレクトロニクス工作を駆使したいたずらの数々― ― 、などがアップル創業につながったのだと振り返っています。

アマチュア無線は、単なる「趣味としての無線通信」にとどまらず、未来のテクノロジー革命の担い手を育てる遊びでもあるのです。

※1『Apple 共同創業者ウォズニアック氏が語る!人生を楽しむ法則を見つけよう①』
(iPhoneMania、2017年4月13日、https://iphone-mania.jp/news-164735/ )

一方、近年はアマチュア無線人口の減少・高齢化が著しく、国内外のアマチュア無線界では、如何に若者にアマチュア無線を広め、新しいアマチュア無線家を育てるかが、喫緊の課題となっています。

私たちは、その解決への決定打として、「テクノロジー」と「コミュニケーション」というアマチュア無線の本質に立ち返り、現代の若者の好奇心を存分に刺激するような「21世紀のアマチュア無線」を形作ることを目指します。

【YOTAとJAPAN-Japan】
YOTA(Youngsters On The Air)は、IARU第一地域の主催する、26歳未満の若者を対象とした若手育成プロジェクトです。

毎年、各国のアマチュア無線連盟持ち回りで世界大会が開催され、教育の専門家によって開発されたカリキュラムにより、海外交信や無線通信競技をはじめ、電波発信源の方向探査競技、デジタル通信や衛星通信技術の伝授、トランシーバーキットの自作など、アマチュア無線に関するあらゆる要素を、7日間で出来るだけ数多く体験します。2017年はイギリスで開催され、第三地域からの招待国である日本を含む合計27カ国から80名が参加しました。2018年は南アフリカ共和国での開催が予定されています。

YOTAでは、参加者とさほど歳の離れていない若者がリーダーとして指導にあたり、若者が企画運営の中心となるなど、「若者が、若者の視点で,若者を育てる」ことが成功の鍵であると考えています。また、今の若者の考えや興味の対象など、「若者の生の声」にしっかりと耳を傾けることを重要視しています。
(参考:Youngsters On The Air. Website http://www.ham-yota.com/

このYOTAの理念に賛同し、日本においての健全な若手アマチュア無線家を育成・支援するためのコミュニティが「YOTA-JAPAN」です。

【今後の活動予定】
2 0 1 8 年のYOTA-JAPANの活動として、次のようなプログラム・企画を検討・準備しています。

●YCP (Youth Contesting Program)
多様なアマチュア無線の活動の中で、コンテストには、特に多くの若手が傾注しています。YOTAでは、そのことを踏まえ、大型のアマチュア無線設備のある場所に若手を招待し、貴重な環境と良い仲間と共にコンテストを楽しんでもらう、「YCP(Youth Contesting Program)」という取り組みを続けています。

YOTA-JAPANでは、日本国内におけるYCPを、2018年度前半を目処に実現するべく、特に力を入れて準備を進めています。

2017年末には、高校生数名をそうした設備のひとつに招待し、YCPのモデルケースを兼ねた無線運用会を予定しています。

Maker Faire等、各地で開催される青少年向けイベントに出展
Maker Faireは、科学技術からクラフトアート、農業まで、幅広い分野のDIYの展示発表会です。世界各地で開催されており、中でも最大級の規模を誇るWorld Maker Faire New Yorkは、950組の出展者と9万5千人もの来場者を迎え※2、2017年には、米国のアマチュア無線連盟ARRL (American Radio Relay League)をはじめとしたアマチュア無線関連団体も出展しています。東京でも、毎年夏、東京ビッグサイトを会場に「Maker Faire Tokyo」(主催: (株)オライリー・ジャパン)が開催されています。2016年には約400組の出展者、約18,000人の来場者が参加しました※3。

YOTA-JAPANでは、テクノロジーに興味を持つ若手にアマチュア無線をPRするため、2018年のMaker Faire Tokyo等、各地で開催される青少年向けイベントへの出展を検討しています。

●December YOTA Month
YOTAでは、毎年12月を「December YOTA Month」と称し、26歳未満の若手ハムの無線運用機会の増加を促すとともに、コールサインの一部に「YOTA」を使った特別局による無線運用を行い、世界中にYOTAの周知・理解を図っています。2018年12月には、YOTA-JAPANでも、「YOTA」の文字列を含む特別なコールサインを取得し、December YOTA Monthへの日本からの参加、ならびに国内向けの催しの企画を検討しています。

【発起人と連絡先】
JR2KHB 須田 璃久(埼玉県さいたま市) : 問い合わせ先 jr2khb@jarl.com
JE1XUZ 加藤 聖也(埼玉県さいたま市)  JL8WVH 橋本 柊(宮崎県宮崎市)

【アドバイザー】
JE1CKA 熊谷(埼玉県飯能市)   JE1KUC 深山(Web サイト協力)
JI1AVY 小口(千葉県匝瑳市)    JR1AIB 井上(山梨県笛吹市)
JF2CRP 大島(愛知県岡崎市)   JQ2GYU 櫻井(静岡県裾野市)
JR2SCJ 原田(静岡県富士市)   JH3PRR 北川(兵庫県神戸市)
JN4MMO 山北(岡山県美作市)  JF6DEA 木下(福岡県福岡市)
JH7IMX 脇山(宮城県仙台市)   JN7FAH 中島(山形県米沢市)
ex JH0NZN 菅沼(宮城県仙台市)

【YOTA-JAPAN Web サイト】
http://jouban.jp/yota-ja/

※2 2016 年。http://makezine.jp/event/wp-content/themes/makerfairetokyo/mft2017/pdf/MFT2017_cm_packet.pdf
※3 http://makezine.jp/event/wp-content/themes/makerfairetokyo/mft2017/pdf/MFT2017_cm_packet.pdf

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