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“次世代アマチュア衛星通信技術”の実証をする超小型衛星「NEXUS」、軌道投入に成功!!

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月18日9時50分、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット4号機を打ち上げた。このロケットには革新的衛星技術実証1号機の一部となる「小型実証衛星1号機(RAPIS-1)」のほか、6基の超小型衛星が搭載されていたが、いずれも同ロケットから正常に分離し軌道に投入された。


1月18日、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げに成功したイプシロンロケット4号機(写真(C)JAXA)

超小型衛星のうちの1基は、JARLが免許を受けた145MHz帯→435MHz帯のリニアトランスポンダーを搭載した日本大学の超小型衛星「NEXUS(ネクサス:NExt generation X Unique Satellite)」で、同衛星が発射している437.075MHzのCWビーコンは、すでに日本をはじめとする世界各国で受信に成功している。

日本大学によると、NEXUSは同大学で4基目となる超小型人工衛星で、日本大学理工学部(宮崎・山崎研究室)とNPO法人 日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)が共同開発したもの。サイズは10cmの立方体「1Uキューブサット」で重量は約1.3kg、本体には4本のアンテナを搭載している。


「次世代アマチュア衛星通信技術の実証」をメインミッションとする、日本大学の超小型衛星「NEXUS」。後方はキューブサット放出装置(写真(C)JAXA)

NEXUSのメインミッションは「次世代アマチュア衛星通信技術の実証」で、従来の超小型人工衛星に搭載されている通信機器よりも高速かつ低送信電力での通信が可能なπ/4 shift QPSK送信機や、送信速度が可変できるFSK送信機の動作実証、リニアトランスポンダーを用いたアナログデータ中継など、さまざまな実験を行う予定という。

またNEXUSには、各種ミッションに適用可能な独自開発の高汎用性カメラモジュール「N-CAM」を搭載。さまざまなパラメータを変更した画像撮影が行えるようになっているのも特徴だ。

NEXUSに搭載されているアマチュア無線の電波を使用した機器の周波数は次のとおり。

★コールサイン:JS1YAV

★ダウンリンク周波数(衛星→地上):
・CW-FM:437.075MHz
・QPSK:435.900MHz
・FSK:435.900MHz
・トランスポンダー:435.880~435.910MHz

★アップリンク周波数(地上→衛星):
・トランスポンダー:145.900~145.930MHz

なお、NEXUSの管制を行うための地球局(JARL局:JS1YAW)は千葉県船橋市の日本大学理工学部船橋キャンパス3号館に設置され、モニターと管制にはアイコムのIC-9100をはじめ、SDRやTNCなどの機器が使用されている。

NEXUSはロケットからの分離後、順調に周回を続けており、同衛星から発射されたCWビーコンは世界各国から受信報告が届いているという(受信報告はNEXUSのWebサイト内の専用コーナーで受付中)。またSSTVでの画像伝送やデジトーカ、QPSKなどの運用試験が行われているほか、混信が少ない時間帯にリニアトランスポンダーの動作検証も開始されている。今後の試験スケジュールや現在の運用状況はTwitterなどで随時公表されている。


NEXUSに関する情報を発信している日本大学のWebサイト。背景の写真は理工学部船橋キャンパス3号館に設置された地球局のアンテナ

NEXUSに関する最新情報は、下記のWebサイトやTwitterで得ることができる。動作試験が順調に進み、一般のアマチュア無線家も同衛星のリニアトランスポンダーが利用可能になる日を心待ちにしたい。

・NEXUSのWebサイト
http://sat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/nexus/
・NEXUS最新ニュース
http://sat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/nexus/4_news.html
・NEXUS運用情報ブログ
http://nexusoperation.seesaa.net/
・Twitter NEXUS:NihonUniv. GS @Chiba
https://twitter.com/gsnihonuniv

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