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大好き! アマチュア無線

第23回 近所のOMからの楽しいDXCCのお話です

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こんにちは皆さん、新人編集員のアキラです。太陽黒点/サイクル25は少しずつ上昇してきまして、24.9MHz帯/28MHz帯へのDX局の入感も少し増加してきましたね。50MHz帯ではEスポの発生もあり、FT8などで欧米の局と交信した方も見受けられます。そのような中、今日50MHz帯をワッチしていましたら、スコープに大きな信号が見えます。この信号強度は近所のOM、トムさんが出ているのかなーと、周波数を合わせて確認、ちょっと声を掛けてみました。

アキラ: Jエ3〇☆□、こちらはJピ3△◇◎、トムさん、聞こえますかー、どうぞ。

トム: Jピ3△◇◎、こちらはJエ3〇☆□、アキラくん、ひさしぶりー、元気ですか。僕んちにね、ちょっとええもんが来たので時間があったら見に来ませんかー、どうぞ。

アキラ: Jエ3〇☆□、こちらはJピ3△◇◎、トムさん、はいー毎日ほとんどお家で、おとなしくしていますよー! ええもんってなんですかねー、どうぞ。

トム: アキラ君、それはねー来てのお楽しみやでー、マスクをしっかりして来れませんか。まだほかほかやでー、どうぞ。

アキラ: ええー、なんですかねえー美味しそうな感じやけど、それじゃ午後3時過ぎにお邪魔しますけどいいですか、どうぞ。

というようなお話の流れで、いつもの折り畳み自転車/ルノー号をひっぱり出して、しっかりマスクもして、トムさんちに向けて出発です。今日は梅雨の季節のど真ん中なのですが、晴天です。でもさすがに少し蒸し暑いです。トムさんちへの途中で、お持たせ(ワイロかな)に“エクレア”を買って行きます、ああでもトムさんの所に何か来たというのは、何か美味しいものかもね? まーいいですね。10分くらいで到着です。

トムさんちの前で、ID-51で到着しましたーよ、と430MHz/D-STARシンプレックスでコール/連絡して、オートロックを開けてもらってエレベータで上がります。早速、シャックの部屋にお邪魔しました。この季節は軽くエアコンが効いた部屋は快適です。

アキラ君いらっしゃいと、トムさんもマスク姿ですね。ええもんっていうのはね、ARRLから来た箱やでー。時節柄かなあ到着するのにけっこう時間が掛かったよ。あーっ食べ物やなかったんですね。開けていいですか。おっー、これはDXCC CHALLENGEの楯ですね。それから、この小さなプラスチック・ケースにはいっているのは同じくCHALLENGE1000のLapel Pinですね。私は実物を見るのは初めてです。僕だって初めてやけどね、とにかくアキラ君に見せてあげようとね。おーありがとうございます!


ふーむ、なかなかずっしりとした重さで、きらっと輝く金色のプレートと同じく金色の1000局達成のプレートが貼られています。Lapel Pinはいわゆる襟章バッジですね。


この楯は2019年頃から新しいデザインのものに置き換わったらしいね、5Band DXCCも同様のデザインになっているようやね。確か以前のものは立型でしたよね。

まあ現金な話なんやけれども、この楯は日本から発注するとねUS$124で、Lapel PinはUS$10.50で、いずれも送料は込みなんやけれど、日本円換算で約\15kやからね。なるほどー、このずっしり感はそこからも来ているのですねw そうかもねえ。

DXCCチャレンジ賞は、1.8MHzから50MHzまでの周波数帯での交信合計が1000エンティティ以上になったら申請できるもので、その後は1500局から500局毎にエンドースできます。ゴールは3000局の四角のプレートですね。そうやね1000局達成したけれど、次の1500にもチャレンジしますよ。しかし2000とか3000というのは出来るかなあと思うくらい遠い感じがありますよね。うーん私も1000に向け頑張ります。

私たちが頑張るDXCC!
トムさん、DXCCの次の目標はどうですか。そうやね、もちろんいつかはオーナーロールですが、次はDXCC Mixed=275ねらいです。それから5Band DXCCもですかね。トムさん、DXCCの現状を教えてもらえませんかねえ。ええー、うーんしゃあないね。


あのねーあまり見せたくないから内緒やで。とかなんとか言いながらトムさんがPCで現在のリザルトを見せてくれました、ありがとうございます。状況が丸わかりで理解しやすいですね。今年に入ってMixedのニューエンティティが2つということですね。いやいや正確には3つなのですよ、2021年の1月末頃にDXCCエンドース申請をしたからね。おお、なんと160mも2つありますね。そうそう、年末だったかに160mも頑張るとお話したのでトライしていますよ。でも160mは聞こえていても送信が厳しいね、なかなか効率よく電波が短いアンテナからでは飛ばないようです。同感ですね、アパマン・ベランダで少し上手く電波の飛ぶ160m用アンテナが欲しいですね。私もトムさんとのお話の流れで160mは、ちょっとチャレンジしかけていますよ。

僕の場合は、DXCC=250を追いかけていたら、CHALLENGE1000に行きついた感じですよ。次は275とか300に向けて頑張って、5Band DXCCに行きつきたいですね。2021年も半ば頃からハイバンドが開けてきているから、まずは10m(28MHz帯)と12m(24.9MHz帯)を100になるように頑張って、最後は80m(3.5MHz帯)かな。ハイバンドは上手く行けばね今年中とか来年に100達成するかも知れないけれど、80mが手を焼きそうに思っています。また、5Band DXCCの楯が貰える頃には同時に8Band達成しているように思いますね。私もトムさんを見習って、じっくりと頑張りたいと思います。

ふう、ええもん見せて頂きました。ここでちょっとコーヒーブレークですね!
DXCC CHALLENGEの楯は硬くて食べられませんので、コーヒーやエクレア、チョコレートでリビングルームに移動して、ちょっと休憩です。


うーむ、舶来(OM向けの言い回し)のチョコレートをいただきました。独特な甘さですね。人気のチョコだそうです。うっうまい。さて最近、若い人はYouTubeを見る人が増えていますが、トムさんちもリビングの液晶テレビ(ゆうきのある65型ですな)で、好みのYouTubeをたくさん見ていますとよーのことです。

コーヒーブレーク2。(シャックの部屋に戻って)
トムさんのシャック、(メインの部分)を写真に撮らせて頂きました。主力機はIC-7851ですが、コレクションでIC-575/275/375/1275というモノバンド機が4台あります。古いモデルですがお気に入りで、JARDの新スプリアス保証を受けて現用機だそうです。


その他・諸々、いーっぱい面白そうなものがあって、流石のOMさんのシャックです。

トムさんの手作りDXCCツールを見せてもらいました。
ところでトムさん、あの地図はなんですか? と聞いてみました。さすがはチコちゃん、いやいやアキラ君、いいところに気がつきましたね。これは地図に待ち針が86本さしてあるのですよ。これはおおよそA3サイズの発砲スチロールの板に、地図を貼り付けたものですよね。手作り感満載ですね。あっ、ははーん残りのエンティティでしょうかね。さすがはアキラ君、ご名答です。以前は交信できたエンティティにボールペンで赤マーク(撃墜マークね)を書いていたけれど、250達成したのちに100均ショップで待ち針を買ってきて、残りのエンティティが分かり易くなるようにしたんですよ。


それとね、エクセルを使って残りエンティティ一覧表を作りましたよ。そうすると、どの地域が残っているかが見えますね。やっぱりカリブ方面やアフリカ方面が課題ですね。それからベランダから背を伸ばせば見えるんじゃないかなあと思える、冗談ですよ! 比較的近場でも10本くらいの針があります。常設/常駐のハムがいない/少ないのかなあと思いますね。

あーこれは面白いですね。私もまねしたくなってきますね。でもねえ私が今同じことをしたら待ち針が150本近く要りますねえ。もうちょっと頑張ってからですかねえw

ときどきCQ誌の付録に付いてくる大圏地図が、DX局の方位などもより正確に見えていいんですけれどね、さすがにサイズが大きいので、手頃な発砲スチロールの板がなかったので、これを作りました。でも今日の会話で、275達成したら大圏地図に移行して的をより絞れるようにして行こうかなあと、考える機会になりましたねえ。

お空の状況/太陽黒点などの確認の仕方について
ところでアキラ君、お空の状況の確認はどうしていますか、僕は主には次のホームページを参照していることが多いですよ。

① 宇宙天気予報センター(国立研究開発法人情報通信研究機構)

現況・トレンド | 太陽黒点 | 宇宙天気予報センター (nict.go.jp)

このページでは太陽黒点活動の1か月分の傾向/結果が見られること。そして、その下方に太陽の表面の図が真丸く出ていて、ニキビ顔になっていると電波が良く飛びます。ニキビは多い方がよいですが、クレアラシルで洗顔したようにツルツルだと黒点数は、ほぼゼロで電波は飛びません。ニキビ(失礼!黒点)の場所は日々移動するので太陽は回っているなと感じることができます。 僕は黒点の様子を日に何度か、見に行くこともあるくらいよく見ていますよ。


ホーム | 宇宙天気予報センター (nict.go.jp)

このページは太陽の状況がご機嫌良いか悪いか、嵐の状況やスポラディックE層の状況を見るのに使っています。50MHz帯のDX運用でも活用できますしね。(アキラ注: 大好きアマチュア無線の第1回でも紹介していますよ。)

② DXSCAPE
このページは鉄板中の鉄板というものなので説明の必要はないものですが、DXに絡み見ている人が間違いなくたいへん多いと思います。

Multiple DXSCAPE

しかし、少し面白いことは、SSN/太陽黒点の数値が日によってはDXSCAPEと宇宙天気予報センターで違いがあるということですね。これは観測地点とか何か? が異なるんでしょうかね、宇宙天気予報センターの方が日本のDXerの実情に近いかどうかはわかりません。太陽黒点の数値はもちろん高い方がよいのですが、曜日、時間帯や、その時にDX局がオンエアーしているかとかもあって、だからアマチュア無線って面白いのでしょうね。
(アキラ注: DXSCAPEのSFIやSSN他の見方も、大好きアマチュア無線の第1回*で紹介していますよ。)
*https://www.fbnews.jp/202007/daisuki/

③ CQ誌の連載、HF帯コンディション予報
僕は、毎号、毎号に見ているわけではないのですが、CQ誌の連載記事の“HF帯コンディション予報”という記事を参考にしていますよ。何がいいかと言いますと、継続した観測であるので、今の時期はコンディションが上昇してきていることが、よくわかります。例えばですが、カリブ方面を狙っているならば、つながる可能性のある周波数帯や、時間帯の変化をみることができます。数か月前と比べてもチャンスが広がっていることがわかりますね。勇気をもらえる記事と思っています。


南極圏の色も、濃くなってきていますよ。定点観測! 継続は力なりということですね。

④ それでは、アキラが時々見ていますCLUBLOGでのツールを2つほど紹介したいと思います。たぶんトムさんもよくご存じと思いますけれどね。㋣:そうかな?

1つ目は、クラブログのDX Clusterですね。まあ言うなれば自分専用なんですけど、日本や世界中のDXerが情報提供しているので、自分のシャックで聞こえる保証はないです。でも交信したいエンティティ/局が出ていることは少なくとも掴めますね。


2つ目は、DXCC Analysisという機能ですが、自分が交信したいエンティティから出ている局(過去の記録を含め)が、どんな状況か。ターゲットをより絞って見れます。


Most Wantedの局の上位などを調べてみると、こりゃあかんと思うか、希望を持つか? 夢は果てしなく頑張りましょうということですね。でも、このBOUVET島は2023年1~2月頃に超久々にペディション計画あるとアナウンスでましたよ。そうらしいよね、アキラ君ありがとう、はははー、一緒にDX頑張ろーね!

あっという間に午後の時間は経ってしまいました。トムさんちの居心地は楽しくて、大変FBでした。この時節柄ですから、トムさんのお家からは短い時間で退散しましょうと思って出かけたのですが、面白いお話がいっぱいで、小一時間は経ってしまったのでした。またお邪魔させて下さいねとお礼を言って帰宅してきました。じめじめした季節ですが、夕方は少し過ごし易くなってきましたね。

アキラ自宅に帰る、そしてー、
はーい、帰路も自転車のペダルを快適に漕いで、あっという間に自宅に帰ってきました。玄関ドアの前まで自転車を持って上がります。そして後程に自転車のタイヤを洗って室内に戻します。室内犬でなく、室内自転車ですね。いつもピカピカです。

うーん、それにしてもトムさんのDXCC CHALLENGEの楯はかっこいいものでしたね。よい刺激をいただいたので、私アキラも何かしたいなー、何かないかなと思ったところ、トムさんが海外ならば私は国内ものかなーということで、季節的には少し遅いものなのかも知れませんが、JARLに発注していた台紙も来ていたしーということで、例のステッカーの奴を整備することにしてみました。

JARLのQSOパーティの状況について、(2022年のお正月も参加しますよー)
はい、ご覧のとおりで2021年分の丑のステッカーをいただいていました。それからJARLにQSOパーティ台紙を発注して入手していました。到着した台紙はA4サイズ大の大きさでした。ちなみに掛かったコストは台紙\440+送料\102=\542(税込み)です。細かい話ですが、郵便振替での送金となるので、送金手数料(金額は忘れましたが\100+αちょっと)がさらに掛かりました。

さて、という訳で今までにもらった7枚の干支シールを丁寧に台紙に貼りつけました。


それから、適当なA4サイズの額縁を100均ショップで買って壁に飾ってみました。おー、これはこれで、結構ええですねえ。


QSOパーティの台紙はもっと大きいものかと思っていましたが、ちょうど良いA4サイズです。ステッカーを持っている皆さんも、未だならばこの機会に台紙を求めて貼り付けてみられたらどうですか、エネルギーが湧いてくるかも知れませんよ。私は次の寅のステッカーはもう心の中に収めています。もう手に入れたのも同然ですね。十二支をスマートに完成させたいですね。これも、「継続は力、QSOパーティなり」ですね。

ところで皆さん、東京オリンピック記念局の8JxOLYMPICの10局と8NxOLPの10局の全局と、交信されましたか?私はあと1局残りです。今回の記事が出るころまでには全局制覇したいです。オリンピックに関係が濃い1エリア、それと0エリアの記念局のアクティビティは特に活発で、FBにサービスされていると思います。また、8NxOLP局ではCLUBLOGとARRL/LOTWへのデータアップが始まっていますが、こりゃ、やっぱり“東京オリンピック記念QSLカード”は紙QSLカードを見たいですねえ。

それから、5月に入ってEスポも盛んになってきていますが、私はIC-9700+ラズパイの組み合わせのFT8で、144.460MHzで“台湾”の局と交信できました。コンディションがオープンしている時間はとても短くて、3局連続のQSOとならず、次のピークを何回かトライしてのゲットでした。

●あとがき
今回トムさんは、第12回のお正月の記事での取材時にお話しいただいたDXCC CHALLENGEの楯について、有言実行された成果を私に見せて、頑張れとエールをくれましたね。また160mバンドをトライするということも実践中(まだ2エンティティやでと笑ってましたが)ですね。私も細々ですが160mバンドに進出中です。

アマチュア無線の良い所は、近所のOMさんが若いもん(私?の事ね)を引っ張って、いろいろ楽しいことを指導いただけるということがありますね。トムさんも私も、アパマン・ハムという共通の状況を楽しんでいて、山羊(八木アンテナ)族をけっして羨ましがらず、一本釣りの竿よろしく、ネットショップで買ったグラスファイバー釣り竿に、エナメル線+アンテナ・チューナーで世界と戦う羊族(山のない羊)です。この連帯・意思疎通で強い絆があります。(いつもありがとうございます。)

夢の話ですが、300万円も出せば買える“お山”があるとか、ないとか。例えばローカル3人で共同オーナーになれば、好きなアンテナ立て放題かなあ。なんてこともラグチュウの話題に出たりしますね。しかーし、山は生き物と同じで手入れも要るから簡単な話にはならないですね。自分の山があれば、ええやーんって思うけどねという台詞は出ても、誰も手を挙げませんねえ。

皆さんFBDX。ではまた次回まで、

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