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JOTA2022体験会5会場で開催される

世界スカウト機構が毎年10月第3週の金曜日から日曜日にかけて開催している、JOTAとJOTIが今年も同時開催された。

今回は、後援 総務省、協力 日本アマチュア無線連盟、日本アマチュア無線振興協会、アイコム株式会社により実施された。

月刊FB NEWSでは、国内では唯一JOTA-JOTIの両方が実施された大阪会場(池田市民文化会館)を訪問し取材させていただいた。また他の会場(東京会場、愛知会場、鳥取会場)の様子も関係者より情報、写真などの提供をいただいたので併せて紹介する。


JOTA-JOTI2022のロゴ

JOTA-JOTIとは

JOTA(Jamboree On The Air)は1958年に始まりアマチュア無線を通じて、またJOTI(Jamboree On The Internet)は1997年に始まった。どちらも世界スカウト機構の公式国際行事で、全世界で200万人を超えるスカウト達がアマチュア無線や公式Webサイト、ビデオチャットにより世界的に交流を行う、世界スカウト機構最大級のイベントとなっている。

なお、開催は10月第3週の金曜日から日曜日となっているが、各国の標準時の金曜0時から日曜24時までとなっているため、実際には4日間(96時間)にわたっての開催となる。


JOTA-JOTI2022の参加バッジ

会場

今年は、昨年の3か所(東京、愛知、大阪)に加えて鳥取、またJARDのハム教室で使用されているJARD本部に東京サテライト会場を設け、全国5か所で実施された。

また、D-STAR(ターミナルモード、ゲート越え)により、会場間をつなぎ体験運用が活発に行われた。

・東京会場 8J1JOTA ボーイスカウト日本連盟スカウト会館
・愛知会場 8J2JOTA ボーイスカウト北名古屋第1団野営場
・大阪会場 8J3JOTA 池田市民文化会館
・鳥取会場 8J4JOTA 木土愛楽園ねむのき村
・東京会場サテライト 8J1YAM JARD(ハム教室会場)

なお各県連盟や各団において開局している体験局の運用も実施されたそうである。


JOTA各局のQSLカード

JOTA大阪会場


大阪会場の開会式の様子(10/15)

大阪会場での体験会を例に一連の体験会を紹介する。

体験者であるスカウト達は池田市民文化会館の向かいにあるカルチャーセンターで受付のあとJQ3CYN菅沼氏による事前レクチャーで、昨年のJOTAの動画などにより、JOTA-JOTIの説明や電波や無線のことについての説明、また体験運用のために自分の名前を和文通話表と照らし合わせて、どのように伝えるかというレクチャーも行われた。


レクチャーの様子



レクチャー画面の一部

その後、JH3YKV池田市民アマチュア無線クラブの協力により、モールス信号体験コーナーが行われた。自分の名前を縦振り電鍵でモールス信号を打ち、手本のように打てると、ファンファーレが鳴り証明書が発行された。



モールス体験コーナー


うまく打鍵できた時の表示


発行された証明書


レクチャーとモールス体験コーナーを終えた後、いよいよ体験交信となる。2組に分かれて池田市民文化会館に準備された8J3JOTAと、カルチャーセンターに準備された8J3YAE(ボーイスカウト大阪連盟ほくせつ地区が開設した体験局)をそれぞれ運用した。

スカウト達は、144MHzや430MHzのFMでスカウト関係者との交信を指導者に教えてもらいながら、自分の名前や質問に答えたりして交信を楽しんでいた。また8J3JOTAは東京会場の8J1JOTAと、8J3YAEは東京会場サテライトの8J1YAMなどとD-STARのゲート越えにより接続し、東京のスカウト達と交信を楽しんだ。



8J3JOTAの体験運用の様子



8J3YAEの体験運用の様子

スカウト達は、最初は緊張して声が小さかったり、質問にどう答えようかと考え込んだりしていたが、指導者や周りのスカウト達からアドバイスなどを受け、全員が無事交信体験を終えることができた。






2日目(16日)の体験会に参加したスカウト達

スカウト達からは「思ったより聞きやすくて楽しかった!」、「免許取ってみたい」、「またやってみたい」と、また保護者(無線資格未所持)の方も「免許を取りたい」と感想をいただいた。

大阪会場の責任者であるJL3BTU森氏にお話を伺ったところ、昨年のJOTA開催のあと、指導者の中でも免許を取得しようという方が増え、ほくせつ地区では4アマを取得された方が4名、3アマにステップアップされた方も4名いたということだった。

今回は、昨年のノウハウもあり6月ころから準備を進め、オンラインで指揮者の練習や、7、8月には指導者向けに体験局での運用会も行われたという。

大阪会場では、初日(10/15)に35名、2日目(10/16)は70名の体験者を含む150名を超える参加があり大盛況であった。すでに来年2023年のJOTAも実施したいと、指導者の中では話が盛り上がっているそうである。


ボーイスカウト大阪連盟ほくせつ地区のスタッフ達

JOTI会場

参加者はJOTAの体験会のあと、カルチャーセンターの別室で行われているJOTIの部屋に移動し、Skypeを用いて各国のスカウト達との交流を楽しんだ。

訪問した時は、インドネシアのスカウト達と「今そちらは何時ですか?」、「朝何を食べましたか?」など自動翻訳機を介したり、直接英語でのビデオチャットを楽しんでいた。

訪問時点までに南アフリカ、アフガニスタン、インドネシア、オーストラリア、ブラジル、日本国内のスカウト達との交流が行われたそうだ。

スカウト達は、お互いに顔を見ながらの会話により生きた言葉での交流で、貴重な経験となったそうである。


JOTI会場



Skypeを利用し、プロジェクターでも拡大表示し体験者全員でビデオチャットに参加した

各地のJOTA

東京会場(8J1JOTA) スカウト会館
東京会場では、初日(10/15)に約20名、2日目(10/16)は約70名の体験者が参加した。

事前レクチャーとして、「電波ってなに?」や縦振り電鍵でのモールス体験が行われた。運用体験はFMモード、さらにD-STARを活用した他エリアのJOTA体験局と交信し、スカウトたちの楽しそうな歓声が上がっていた。


「電波ってなに?」などのテーマで事前レクチャーが行われた


縦振り電鍵によるモールス体験では、うまくできるとスカウトたちから歓声が上がった


楽しそうに運用をするスカウト達

愛知会場(8J2JOTA) 北名古屋第1団野営場
愛知会場では、初日(10/15)に4名、2日目(10/16)は約20名の体験者を含む40名を超える参加があった。

体験運用の会場は屋外であったため、事前レクチャーは近くの建物で行われた。


事前レクチャーやモールス体験は屋内で行われた


体験運用は、屋外の野営場で行われた

鳥取会場(8J4JOTA) 木土愛楽園ねむのき村
今年初の開催となった鳥取会場では、10名の体験者を含む25名が参加した。

他会場と同様に電鍵を使ったモールスの体験や、アマチュア無線と身近に利用されている電波についての説明、JOTAについての説明や、体験運用時に和文通話表で自分の名前と、欧文通話表でコールサインを言える様に、またマイクの使い方や交信の流れ等の事前レクチャーが行われた。


屋内では、アマチュア無線や電波の事、JOTAについてのレクチャーが行われた

その後屋外に場所を移し体験局によりD-STARで交信体験会が行われた。はじめは指揮者に促されて恥ずかしがりながら交信していたが、体験会が進むにつれ無線機から聞こえる音声にも慣れ、2回目の交信(D-STARや7MHz SSB)にチャレンジするスカウトもいたという。


屋外での体験運用


渓流のわきでの運用ではそれをかき消すような歓声も上がった

体験会場は、すぐ横に渓流がありその水音を打ち消すような歓声や、スカウトたちの笑顔で初参加のJOTAはあっと言う間に時間が経ちました、と鳥取会場の責任者のJR4IMT松本氏よりレポートを頂いた。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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