ぴよぴよラヂヲ@婦人部
皆さんこんにちは。秋を飛び越えて、そのまま冬に入ってしまいそうな気候ですね。2年目の連載がスタートして、2回目、1か月があっと言う間に過ぎて行くと感じるのは、私だけでしょうか。
今月は、14年前に亡くなった母の命日。天国と無線で交信が出来たら良いなと思います。今、私が無線をやっていると知ったら、母はきっと驚くことでしょう。そんな母の顔を見たいと、思いを馳せる日々です。
天国で楽しくやっているであろう母と娘の私は、見えない空中線でずっとずっと繋がっていると信じています。
今月は、アナログ人間で日本大好きな私が、海外デジタルアワードを集め始めたことと、そのきっかけとなったFT8運用について紹介します。以前、私が日本や海外ともに、アワードを集めていることを書いたのですが、それに続くお話です。
今までは、日本のアワードが9割、海外は1割でしたが、今回のアワードは海外のもので、それもとっても申請が簡単に出来たというお話です。
海外まで飛ぶ、私の相棒
私は、約1年半前、自宅にHFのアンテナを建てた時に、工事をしてくれたOMさんがパソコンと無線機も接続してくれていました。
当時は、「海外と交信なんて、英語も話せないのに、無理に決まってる」と言って、興味を持つなんて、絶対に無いと断言できるほどでした。(英語が全くわからなくて、最近話題のFT8運用も出来ないと思っていた)
そんな私のところに、仲良くしていただいている大先輩のYLさんが「FT8ってやったことがないんだけど、一緒にやってみない?」と声をかけて下さり、「一人じゃないなら、やってみようかなぁ」程度の軽い気持ちで、一緒に始めてみようと計画をスタートしました。
早速、アンテナを建ててくれたOMさんに、「FT8やってみようと思っているんだけど、Zoomで勉強会をやってくれませんか」とお願いしたところ、快く引き受けてくださり、私と先輩YLさんに教えてもらえることになりました。
以前よりWSJTモードをやっているOMさんに、こんな初歩的なことを聞いて、大爆笑されるだろうと思うようなことを連発し、逆に初心者はそういう部分がわからなくて、教える側としてもとても勉強になると言われたのをいいことに、とても簡単な質問から、笑われるようなことも聞き、なんとか初歩的なやり方が出来るようになったのが、2021年9月1日のことでした。
あれから約1年、パソコンの前に座る時間が増え、座ったら無線機とパソコンをオンにし、なにか他のことをやりながら、いつもFT8のソフトウェア画面を見るようになりました。
無線なのに、マイクを持たずにパソコンが進めて行ってくれるFT8。最初は話さないし、何が面白いのだろうと思っていたのですが、やり始めると中毒性があるようで見事にハマりました(笑)。
毎日、釣りに行く感じで、コンディションに左右され、全くダメな日もあり、ビックリするほどたくさんの局と交信出来る日もある。時間帯によっても、周波数でも違いがある、色付けをしているので、新しく見る国だとその色が出た瞬間に一人でドキドキワクワク、珍しい国にはみんなが殺到するのでなかなか取ってもらえなかったり、どこか一つと交信できると立て続けに交信ができるお祭り状態になったりと、話をしない無線でもこんなに盛り上がれるのかと思ったのでした。
そんな日々を積み重ね、1年間で国内1200局、海外700局と交信することができたのです。
そんなある日、海外の色々な国でアワードを発行しているものを一つにまとめて申請が出来ることを知りました。
まとめて申請出来るなんて、画期的だし私に出来るだろうかと、恐る恐るやり方を見ながら行って見たのですが、当たり前ですが全部日本語ではありません。いつもの私だったら、「意味わからないし、や~めた」となるところでしたが、FCC Generalクラスを持っているからには、これってやるべきだよなと思い、何とか意味も調べながら進んで行きました。
皆さんもこちらにアクセスしてチャレンジしてみてください。
EPC MENBER CENTER
いくつかのアワード発行元があるのですが、一つの取りまとめているところにファイルを送ると全てに反映され、あなたはこのアワードに該当するので申請可能ですと教えてくれるのです。
そんなことをしているうちに、全部の発行元に該当するアワードの申請が無事に出来たのでした。
その後、2、3日経過したある日、アワードダウンロードのボタンをクリックしたところ、こんなにあるかというほどの大量のダウンロードが可能になったのです。
アワードのダウンロード開始!
普通の人だったら、ダウンロードしてファイルを作って、パソコンに保存しておくのでしょうが、私は、何を考えたのか全部印刷してみたくなりました。
まだまだ途中・・・ これからさらに増量
発行元別にA4ファイルを買い、また印刷するために少し厚い上質紙を購入し、印刷が始まりました。途中、上質紙、インクが足りなくなり補充し、プリンターは過酷な印刷に耐え、全部で3日かかったと思いますが、無事完了しファイルにおさめたのでした。
これでもファイルが足らない
全部印刷が終わると500枚、厚みは10.5センチ、何回かコンテストをやったあとの、QSLカードと間違えそうな厚さになり、こんな全部印刷してる人いないだろうなと思い、ひとりおかしくて笑っていました。
3日間、私が家事をしている間も、フル回転していたプリンター、大変お疲れ様でした。
アワードの数々
そして、500枚、10.5センチの厚みのアワードを部屋に並べようと思ったのですが、到底無理だと思ったので、並べたらどのくらいの量になるかを計算だけしてみました。
畳にして22.5帖あれば並べられると判明、ちょうど我が家のLDKが24帖なので、そのくらいかと思ったら、すごい量だなと、またそこで笑ってしまいました。
海外のアワードを見て感じたことは、写真や色使いがとてもきれいなことです。でも、海外から見る日本のイメージは、今の日本でなく昔々の日本のようで、日本の局との交信を対象にしたアワードはどれも、お城、舞妓さん、桜、甲冑をつけた武将がデザインされたものでした。
今どき、資料館とか博物館にでもいかなければ、甲冑は見られないものなのにと思いながら、ファイルに全部収めて完了しました。
申請の方法も分かってしまえば、5回くらいマウスをクリックしたら、ダウンロード出来たので、興味のある方は是非チャレンジしてみてください。
そして、今月は、11月20日に「かながわハムの集い2022」が相模原で行われることになっており、オール神奈川コンテストの表彰式にも出席する予定です。
ハムフェアには参加出来なかったので、このような無線の集まりに行くことは、本当に久しぶりで嬉しい日になりそうです。
是非、お声掛けくださいね。たくさんの方々とアイボール出来ることを楽しみにしています。
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