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JOTA-JOTI Plaza 2023全国4会場で開催される

2023年11月15日掲載

毎年10月第3週の金曜日から日曜日にかけて、世界スカウト機構(WOSM)が開催しているJOTAとJOTIが今年も開催された。

今年は、協力 (一社)日本アマチュア無線連盟(JARL)、(一財)日本アマチュア無線振興協会(JARD)、アイコム(株)、CQ出版社(株)、日本ボースカウトアマチュア無線クラブにより実施された。

月刊FB NEWSでは、大阪会場(池田市民文化会館、カルチャープラザ)を訪問し取材を行った。また他の会場(東京杉並会場、東京巣鴨会場、愛知会場)の様子も関係者より情報、写真などの提供をいただいたので併せて紹介する。


JOTA-JOTI2023のロゴ

JOTA-JOTIとは

JOTA(Jamboree On The Air)は1958年に始まりアマチュア無線を通じて、またJOTI(Jamboree On The Internet)は1997年に始まりインターネットを通じて、どちらも世界スカウト機構の公式国際行事で、全世界で200万人を超えるスカウト達がアマチュア無線や公式Webサイト、ビデオチャットにより世界的に交流を行う、世界スカウト機構最大級のイベントとなっている。


JOTA-JOTI2023の参加バッジ

会場

今年は、東京杉並、東京巣鴨、愛知、大阪の4会場で体験運用が実施され、D-STAR(ターミナルモード)を活用して会場間をつなぎ、活発な交信が行われた。併せて、D-STAR以外の通常バンド、モードによる運用も行われた。

・東京杉並会場 JH1YSS(日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ東京)、
        ボーイスカウト日本連盟スカウト会館
・東京巣鴨会場 JO1ZRD(JARDハムクラブ)および8J1YAM(JARDアマチュア無線クラブ)、
        JARD本部(ハム教室会場)
・愛知会場 JH2YSS(日本ボーイスカウト愛知連盟無線局)、北名古屋第1団野営場
・大阪会場 JJ3YDM(日本ボーイスカウトほくせつ地区アマチュア無線クラブ)、
      池田市民文化会館

上記4会場以外の全国各地の連盟や団においても体験運用が実施されたそうである。


JOTA2023参加各局のQSLカード

JOTA-JOTI Plaza 2023大阪会場


開会式の様子

JARL関西地方本部の協力で行われた大阪会場での体験会を例に一連の流れでJOTA-JOTI Plaza 2023体験会を紹介する。

体験者であるスカウト達は、池田市民文化会館の向かいにあるカルチャーセンターで受付を行ったあと、事前レクチャーとしてJOTA-JOTIの説明や電波や無線のことや昨年のJOTA-JOTI2022の動画で説明を受けた。また体験運用のために自分の名前を和文通話表と照らし合わせて、どのように伝えるかというレクチャーも行われた。


レクチャーの様子



レクチャー画面の一部

その後、JARL関西地方本部、JH3YKV池田市民アマチュア無線クラブの協力により、モールス信号体験が行われた。縦振り電鍵を使って自分の名前をモールス符号で発信し、手本のように打てると他のスカウトやスタッフの歓声があがった。また担当スタッフより体験証明書が発行された。



モールス体験コーナー


発行された証明書

スカウト達はモールス体験を終えたあと池田市民文化会館へ移動し、会場に常設されているJA3RL(関西地方本部の局)のアンテナを利用して、JJ3YDM(日本ボーイスカウトほくせつ地区アマチュア無線クラブ)での体験運用を行った。

スカウト達は、430MHz FMやD-STARで交信を指導者に教えてもらいながら、自分の名前や質問を交えつつ交信を楽しんでいた。交信相手からの「どんな食べ物が好きですか?」や「スカウトの活動で楽しかったことは何ですか?」といった質問には自分で答えを考えて応答していた。また、ほかの会場とはD-STARのターミナルモードによる接続で、接続先のスカウト達と交信を楽しんだ。

初めは緊張した表情で交信をしていたが、会話が進むにつれ表情がにこやかになっていった。






体験運用の様子



参加したスカウト達

スカウト達からは、「免許取ってみたい」、「またやってみたい」、「モールスのできる資格を取ってみたい」と頼もしい感想をいただいた。

2日目には南極昭和基地(8J1RL)とD-STAR(ターミナルモード)で交信する企画があった。交信の前に第55次越冬隊員の久保田氏による南極や昭和基地の紹介があった。交信は、事前のテストではうまく接続されていたものの、本番では残念ながら回線の不調により交信することができず、代わりにZoomでのやり取りとなった。


D-STARで8J1RLを呼び出し、交信が始まったものの1人目の質問者で回線不調により交信不成立となってしまった


急遽Zoomによる南極昭和基地とのコンタクトとなった


昭和基地屋内には時計が3つ設置されていた
左:世界標準時 中:昭和基地現地時間 右:日本時間


コンタクトの最中に隊員の方がカメラを外に向けたところ歓声が上がった
(当日の外気温は、-16℃で快晴)

質問は参加したスカウトにより行われた。昭和基地側には中村氏と他4名の隊員が控えており、質問の専門性によって回答する隊員が交代した。また時間に余裕ができたため飛び入りでの質問タイムも設けられ、実際に先に受けたレクチャー時に疑問に思ったことなどもかわるがわる質問していた。


昭和基地の隊員の皆さん

大阪会場では、初日(10/21)に61名、2日目(10/22)に75名、計136名の参加があり大盛況であった。


スカウトのスタッフとJARL関西地方本部の皆さん

各地のJOTA-JOTI Plaza 2023

4会場で242名の体験参加者、84名のスタッフ、総勢326名により開催された。他の3会場の運営担当者よりレポートを頂きましたので下記のリンクからご覧いただきたい。

東京杉並会場(JH1YSS) ボーイスカウト日本連盟スカウト会館


東京巣鴨会場(JO1ZRD、8J1YAM) JARD本部(ハム教室会場)


愛知会場(JH2YSS) 北名古屋第1団野営場


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