アパマンハムのムセンと車
2024年4月15日掲載
連載19回目となります。この記事を書いている時には桜が満開です。移動運用に出掛けて、満開の桜を見ながらオンエア・・・ なんてシチュエーションの方もいらっしゃったと思います。
桜の季節は新しいことの始まる季節です
4月は新生活が始まることが多い季節です。今月から新しい職場、学校という方も多いでしょう。会社や学校が変わらなくても、異動や進級などで環境が変わった方も多いことと思います。新しい環境に慣れるまでは忙しいとは思いますが、アクティビティは保っていきたいものだと思います。では、今月も話を進めていきましょう。
今月は新年度にちなんで、新生活を始められた方向けの、安く車を手に入れる方法をご紹介します。これにより新生活でアンテナが建てられない! となっても運用を続けていただけたら幸いですhi
昨今、車離れが叫ばれて久しいですが、地域によっては、好きとか嫌いだとかではなく、生活必需品になっている場合があります。この4月からの新生活で、住まいが変わった等の理由で、急に車が必要になる方もいらっしゃるでしょう。また、就職や転職で金銭的な余裕ができたから、移動用の車を買うんだっ! という方も少なからずいらっしゃると思います(いや、思いたいですhi)。
移動運用を楽しもう!
昨今のコロナ禍の影響で、世界的に半導体不足が続いています。また、それ以外にもメーカー側のトラブルで車が作れなくなって納期がかかっている、なんて話も話題になっています。このような状況では、新車ではどうしても納期がかかってしまいがちです。
新生活で車が必要な方は、今すぐにでも入手しないと生活に困ってしまいます。また、移動用に車が欲しい、なんて場合は急いではいないでしょうけど、新車で移動するのはちょっともったいない気がします。どうせキズが付いたり悪路走ったりするので。このような場合には、中古の軽自動車がオススメです。
車屋の私がなぜ中古軽自動車をオススメするのか、その理由を説明していきます。
①車庫証明の事前申請が不要
軽自動車の車庫証明は、購入後の申請となり、登録時点では車庫証明は不要です。申請期限は中古車の場合だと入手後すみやかに申請することになります。申請については駐車場の場所を管轄する警察署に対して行います。金額は500円です(普通車は2600円程度かかります)。車庫証明なしでナンバーが取れるので、販売店によっては「購入日当日の納車が可能!」とうたっているところもあります。なお、地域によっては車庫証明の申請自体が不要という場所もあります。
軽自動車の車庫証明は事後提出!
②軽自動車税が安い
元々軽自動車税は普通車の自動車税よりも安いです。さらに年度途中に入手した場合、普通車はその年度の残り月数分を月割りで支払わなければならない(支払先は入手形態によって県税事務所だったり前オーナーだったりします)のに対して、軽自動車は4月1日に所有している人(=納税義務者として登録されている人)だけに課税されます。つまり、4月2日から翌年3月31日に入手(=登録)した場合、その年度の軽自動車税は課税されません。
軽自動車税は普通車の自動車税より安い!
③維持費が安い
税金が安いだけじゃなく、車両の値段も比較的安いため、トータルでの維持費が安くなります。
車検時にかかる重量税も普通車よりも安いです。車によっては燃費がハイブリッド車並み、もしくはそれ以上に良い車もあります。
④購入時に用意する書類は住民票のみ!
普通車は印鑑証明と委任状がセットで必要ですが、軽自動車は住民票があればOKです。しかもコピーでも可能です。印鑑は認印廃止になったタイミングで、原則必要なくなりました。
軽自動車は経済的であることがおわかりいただけたと思います。では、軽自動車をどのようにして、良い車両を安く手に入れるかについて、説明していきます。
中古車を買うには、次の方法があると思います。
①ディーラーの中古部門で購入
②中古車販売店で購入
③知人、友人から個人売買で購入
④ネットオークション(ヤフオクやメルカリなど)で購入
①はいちばん安心できる買い方です。保証がついている場合もあります。ただし、いちばん値段も高いです。まあ、安心を金で買う感じでしょうか。
ディーラーで買うのは安心感がある
②は街中にある中古車販売店で買う方法です。①より値段は安くなりますが、①のような充実した保証はついていないことが多いです。①ほどはお金は出せないが、安心したものが欲しい、といった場合はこちらの方法が良いと思います。
街の中古車屋さんで購入
③は一般的な個人売買です。軽自動車は名義変更も楽に出来ます。極端な話、その車両に乗って住民票を用意して管轄の軽自動車検査協会に行けばその場で手続きが終わります。書類作成を代行してもらっても数千円です。知人ということで、車の状態も聞くことが出来ますし、試乗もできると思います。もし知人が手放すという話があるならば、ぜひ検討してみてください。
個人と個人で売買をするのが個人売買
④は最近個人売買の主流になりつつある方法です。売り手にとっても買い手にとっても、いちばんメリットのある方法だと思います。ただ、中には悪い売り手、買い手もいます。以前にも無線機の個人売買について書きましたが、ある程度のリスク、目利きが必要ではないかと思います。できる限り現車は見てから買ったほうがいいと思います。自信がなくても、違和感があれば購入をやめればいいのです。でも、可能なら車に詳しい人と一緒に現車確認を兼ねて買いに行けばいいと思います。
ネットでポチッと購入! でも見てから買ってね!
私のオススメは③か④です。中間マージンが少ない(もしくはゼロ)になりますので、安く買うことが出来ます。リスクを抑えるために、距離が少なく、新しめの車両を購入するのが良いです。また、マニュアル車に乗れる方は、オートマ車よりマニュアル車という選択肢もあります。値段も安いし故障リスクが減ります。なんたってオートマ車よりマニュアル車のほうが燃費がいいですからねhi
マニュアル車に乗れる人はマニュアルという選択肢も
新しいけれど走行が多い車と、古いけど走行が少ない車、究極の選択のようですが、私は迷わず新しい方を取ります。私の経験でも新しい車の方が故障は少ないと感じています。メーカーの耐久テストも、短時間でたくさん距離を走ってテストしていますが、発売までの時間の制約があるので、時間は掛けられません。となると、短時間でたくさんの距離を走って故障する対応はできますが、時間で故障するところは対応が出来ないからです。
余談ですが、新しい車のほうが「見栄」をはれますしねhi(距離はメーター見なければ分からないですし)
具体的にどんな車種を買えばいいのか? こればっかりは皆さんの趣味や用途に合わせていくしかないのですが、比較的にトールワゴンといわれる車種(タント、スペーシア、N-BOXなど)でリヤがスライドドアになっている車種は人気が高いです。つまり値段も高いですhi
トールワゴンの例(左: ダイハツ タント、右: ホンダ N-BOX)
ダイハツでいえばタントよりムーヴ、ムーヴよりミラ、と車高が低くなれば値段が安くなります(スズキならスペーシア⇒ワゴンR⇒アルト)。先日来、私はミラを使っていますが、室内に収まらない分はルーフボックスに入れるようにしています。なぜ私がミラを使っているかといえば、人と同じ車はイヤ、というか値段が安いからですhi
まあ、それは冗談として、車高の低い車のほうが横風を受けない分、運転しやすいと思っているからです。それに背の高い方が今は人気なので値段も高いです。安い値段で程度の良い中古車を買うには、不人気車を選ぶことも安く良い車を買うコツになります。
さて、具体的車種を挙げていきたいのですが、このコーナーなので、無線(特に移動運用)をするのに適した車種をご紹介しますhi ダイハツなら、タント、ハイゼットカーゴ、アトレーワゴンでしょう。スズキなら、スペーシア(スペーシアギアがいいですね)、エブリイバン(エブリイワゴン)になるでしょうか。
左から、ダイハツ ムーヴ、スズキ エブリイバン、日産 デイズ、三菱 ekワゴン
ホンダならN-BOXシリーズ、N-VANになると思います。他には日産のNV100クリッパーバン、デイズ、三菱だとミニキャブバン、ekワゴン、トヨタのピクシスバンも良い候補だと思います。買う場合は、距離はできるだけ10万キロまでで考えたほうがいいです。エアコンやトランスミッション、エンジンに不調がある車は、修理にお金がかかりますので避けてください。
リヤガラスにスモークのある車種が、覗かれたりしないのでFBだと思います。まあ、後からフイルムを貼ればいいので出来ればってことで。オートマよりマニュアルの方が安くて壊れなくて燃費がよいので、マニュアル車に乗れる人にはオススメです。ルーフキャリアはアンテナマストや長いエレメントを運ぶ際にも、また釣り竿を立てるベースとして、アンテナ基台を取り付けるベースとしても、必須と思ってください。2本バーがあるだけのキャリアで十分です。ごっついキャリアは取り付け、取り外しが一人ではできないので、面倒になります(値段も高い)。
2本バーのルーフキャリアの例(車はダイハツ ハイゼットカーゴ)
年式は先ほども言いましたが、予算の範囲内で出来るだけ新しいものを買いましょう。初度登録年(これがいわゆる年式というものになります)から10年以内を選びましょう。装備はエアコンさえついていればOKだと思います。古いナビは使い物にならないのですが、新しいナビを買うくらいならスマホ2台持ちにしましょう。理想はスマホ+タブレット(iPadなど)です。移動地探しはタブレット+ナビアプリで行えます。
意外な点で注意が必要なのは、携帯の充電器です。以前これからノイズが発生していて、HFが使い物にならなかったことがありました。もしノイズが多いなと思ったら疑ってみる必要があります。
以上、簡単にですが、車の選び方をまとめてみました。無線の話がほとんど出てこなくてすみませんhi 皆さんの参考になれば幸いです。
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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