おきらくゴク楽自己くんれん
2026年5月1日掲載
各部の下準備ができたら給電部を組立していきます。

塩ビソケットを加熱してM型レセプタクルを埋め込む
キャップを使いロッドアンテナを接続する部分を加工します。ロッド下部のネジ穴はM4サイズです。M4ナットをキャップに埋め込む加工です。ヒートガンを使い、熱で柔らかくなった6.5mm穴にナットを埋めると穴は自動的に六角形に変形します。ヒートガンがない方はヘアドライヤーなどでも代用できるかも知れませんが、熱するのに時間がかかりますし、温度が低いと柔らかくなりにくいため、挿入作業にもたつくと上手くコネクターを固定できない可能性が高いのでお勧めできません。埋め込んだ後、冷やして固くなるのを待ちます。

キャップ半分を水に浸け加熱し全体の変形を避ける

M4ナットを埋め込む

ナットを埋め込んだ内側
こちら側から圧着端子を通したネジを締め込む
キャップ内側から圧着端子を通したネジを締めつけることでナットが固定され、ネジが飛び出した部分がロッドアンテナの接続ネジとして使えるようなります。

ナット付き塩ビキャップを取り付け
塩ビ用接着剤は普通の接着材と違い塩化ビニールを溶かす溶剤が含まれています。接着剤が塗られた部分同士が接触し溶剤が乾くと強力に接着します。これにより隙間ができにくいので水道管にはうってつけの接着方法です。当然この特性は防水性向上に有利です。それでも、これまでの給電部は雨天での使用時にSWRの悪化と受信時にノイズが発生するなど、雨水の侵入による弊害が確認されていたので、今回は接着剤を丁寧に扱う事で防水性を高めます。しかし塗りすぎてしまうと表面まであふれてきて汚い仕上がりになるので注意が必要です。

完成した新給電部
これまで使っていたポケットダイポールでは、激しい雨が降ると内部に水が入り、M型レセプタクル付近が濡れることでショートが発生していました。従って今回塩ビ管接続部分には塩ビ用接着剤を十分使って隙間をなくし、エレメント接続ネジの根本にホームセンターで売られている水道蛇口用ゴムパッキンを入れることで水の侵入根絶を目指します。

蛇口に使うゴムパッキンで防水
少しゴムが固いのでロッドエレメントを力強くねじ込む必要があります。もっと柔らかいゴムパッキン・Oリングなどがあればそれに代えた方が良いでしょう。

ポール取付けに使うブラケット
ブラケット金具(グラスファイバー工研製UB253)の厚さが大きいので、VP13のT字管でギリギリつけられるサイズ(実際には少し足らない)でしたが、斜めになった時などはなかなかに難しい作業でした。

ポール取付け状況
ソケットを付けたことでブラケット金具の取付けが大変容易になりました。同時にコネクターからロッド式エレメント接続部までの距離が伸びたので同調周波数が下がってしまいました。どのくらい影響があるのか実際に上げてみて計測してみました。

テストの状況
6mの高さに上げてSWRアナライザーでテストしてみました。この場所は近くに建物や木があったので少し特性に影響が出ているようです。

SWR計測
この条件下での同調点は50.000MHzより少し下でした。個人的にSSBモードの時によく使う周波数ではSWRは1.2でした。50.100MHzでも1.2。FM呼び出し周波数の51.000MHzで1.4でしたので、このままで普段使う周波数で問題になることはありません。どうしても低い周波数で同調しているのが気になる場合はロッドを縮める事で調整できます。周りに障害物がない所で7m以上に上げたとすると同調周波数は少し上がり、SWR最低値は1.1以下になると予想しています。逆に言いますと6mより低い高さにしかできない時はロッドを短めにして同調周波数を調整するのも良いでしょう。
HF帯とVUHF帯の移動運用時には、IC-7300MK2MとIC-9700を同時にセットしています。モバイルシャック内は狭いので2台を重ねて設置せざるをえません。その場合下に置いた無線機のSPからの音は上の無線機との間隔が狭いため音がこもりがちになります。そこで手持ちの使用してなかった外部スピーカーを壁に固定し聞きやすくなるようにしてみました。

外部スピーカーを壁に取付け
取り付けた外部スピーカーはFMモービル用です。長いケーブルが付いていますが余った分は左下の液晶ディスプレイの裏側と壁の間に挟み込んで隠しています。音質は固定機用の外部スピーカーと比べると劣りますが、積み重ねた下の無線機のスピーカーから出ている音と比べるとかなり聞きやすくなりますので、しばらくはこの外部スピーカーで良いだろうと考えています。音質の良いスピーカーはもっと大きくなってしまうと思われます。どうしてもという時はヘッドホンに切り替えることで対応していきます。
それではまた。
おきらくゴク楽自己くんれん バックナンバー
アマチュア無線関連機関/団体
各総合通信局/総合通信事務所
アマチュア無線機器メーカー(JAIA会員)
©2026 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.