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おきらくゴク楽自己くんれん

その63 ミニスポットエアコンの問題点を改善

JF3LCH 永井博雄

2026年9月1日掲載

皆さんこんにちは。前回、関ハムでスポットエアコン使用中に何度か保護回路が動作し大変な目に会いました。真夏の日中の外気温度が35℃を超える時のようにエアコンにかかる負荷が大きい状況でも冷房を続けられるように改善をしました。これで真夏の夜でも室内の快適度を上げることができるでしょうか。


関ハムでのエアコン排熱口

1. 関ハムでのエアコントリップ事件

毎年、暑さで出展者の消耗が激しい関ハムの屋外ブース。今年は24V化した電源を試す機会と思い、朝からガンガンとミニスポットエアコンを使っていました。まぶしい太陽が照り付け、段々気温が上がり、エアコンの動作音に変化を感じていたのですが、ふとした拍子でエアコンからプツンと音がして送風だけの状態になってしまうことが多発しました。


段々と運転が苦しくなりました

予想されるエアコントリップの原因は
 ・外気温が高すぎた(定格の使用温度上限は40℃)
 ・排熱風の効率が悪くなった
 ・長時間(1時間以上)の運転であった

主な原因はこの中の上2つと考えられます。運転開始後しばらくは問題なく冷たい空気が出ていたのですが、時間が経つにつれ運転音が変わってきました。ACインバーターに表示される消費電力も増大して少し吹き出す空気の温度が上がったかな? と感じた頃プチッと音がして冷たい空気が出なくなってしまいました。この日現地でモバイルシャックに備え付けていた外気温度計は最高39℃を指しました。高くなった外気温の環境で排気の効率の悪さが露呈、2つの原因が絡み合い冷却サイクルにストレスが溜まりトリップまでに至ったと考えています。

2. スポットエアコンの仕組みと働き

ここで一般の家庭用エアコンとは少し違うスポットエアコンの働きについておさらいします。


スポットエアコンの働き

通常のエアコンと違い、室内機・室外機が分かれていないスポットエアコンは、本体の中に空気を冷やす蒸発器と温める凝縮器を持っています。通常冷やされた蒸発器からの空気を人に向けて吹き付け快適さを得ます。私のミニスポットエアコン(MAC-10)の場合、凝縮器から出る熱を持った空気は、裏側下部から吹き出すので室内に置いただけでは部屋全体を冷やすことはできません。冷風と温風の熱量は等しいですが、内部のコンプレッサーやモーターなどが消費した電力の熱が追加されるのです。広い空間であれば後ろから出る熱は気にならないので冷風に当たる人は気持ちよさを感じることができます。ところがモバイルシャックでは工夫をしないと部屋全体を暖めてしまうことになってしまいます。


ミニスポットエアコン設置の状況

そこで上の図のように本体後部に排熱ダクト(プラスチック段ボール製)を取り付け、壁に開けた口径100mmの穴から熱を持った風を出すことで部屋の温度が上がるのを防ぐようにしていました。小さな圧縮機ですから強力に冷房を効かせることはできませんが、人に向けることでそれなりに快適な環境を実現していました。プラスチック段ボールを工作して安価なミニスポットエアコンを冷房に使うことが可能になっていた訳です。

3. エアコントリップの対策

しかしこの方法では排出した空気と同じ体積の外気がシャックの隙間から侵入し外の熱気が室内に入ってしまうため、家庭用のエアコンのように空気を循環させて気温を下げていくという効果が出ることはありません。従って外気温が非常に高くなると室内も大変厳しい環境になってしまいます。仮にその状況に陥ってもなんとか運転してくれるような改善を検討します。まず本体排熱ファンの能力ではダクトを介して口径100mmの排熱口から十分な風量を出せないため、新たに外部ファンをつけて排出量を大幅にアップさせて冷房運転の効率を改善します。自宅に手頃な木箱がありましたので穴あけ加工してファンを付けました。また、汚れなど目立たないよう黒のスプレーで塗装しました。


排気ファンボックスを取付け

ファン電源のDC12Vは室内から給電します。ボックスの十分な固定はできていないので、これを付けたままの走行はできません。少々面倒ですが冷房をしたい時に外へ出て取り付け作業をしなければいけない状態です。取り付けてみた感じは、深さの浅い箱を使えたのでトラックのアオリよりも外に張り出しがなくカッコよく納まりました。

次ページは「フィールドデーコンテストでファンボックスをテスト」から

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