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広げよう“IOTA”の輪 ~ONE PIECE of IOTA~

その5 「IOTAの魅力」を講演しました (JN6RZM 山本氏より)

JP3AYQ 眞田真由美

こんにちは。JP3AYQ眞田真由美(Mami)です。ご縁あって月刊FBニュースにIOTA関連の記事を連載させて頂きまして、今回で第五回目となりました。少しでも多くの方に、IOTAの魅力や楽しみ方を知って頂けるように、古くからIOTAを楽しまれている局長さん、新人IOTAチェイサーの方、IOTAペディショナーの方からIOTAチェイシングのノウハウ、体験談や苦労話・移動レポートなどIOTAの魅力たっぷりなレポートを頂いて繋げて行きたいと思います。IOTAは世界の島々を電波で巡るアワードです。あなたも一緒に電波で島への旅に出かけませんか?はまると楽しいIOTAです!

さて、前回はJA3UCO細川さんに「私のIOTAハンティング」レポートを、昔からIOTAを楽しまれている局には懐かしく、そして新人IOTA局には新鮮なお話を、QSLカード紹介を交えながらIOTAハンティングのエピソードやヒントなどをご執筆頂きました。如何だったでしょうか?今月は「アパマンアンテナで25年もハムを楽しめたことはIOTAと出会ったため」とおっしゃいますほどIOTAをこよなく愛していらっしゃるJN6RZM山本さんに、3月の西日本ハムフェア(*1)にて発表された「IOTAの魅力」の講演内容を簡単に要約して頂きました。山本さんはIOTAチェイシングを始めてから19年でIOTA700アワードを取得され、その恩返しとして地元であります西日本ハムフェアでの発表に挙手されました。講演は、用意した資料50枚が足りなくなるほどの盛況ぶりだったそうです。今回は西ハムに行けなかった方の為に特別に内容を凝縮したものをご用意頂きましたので、どうぞお楽しみ下さい。

西日本ハムフェアで「IOTAの魅力」を講演しました

JN6RZM 山本修二

2017年3月5日(日)に福岡県京都郡苅田町の日産自動車九州株式会社体育館・ゲストホールにおける第16回 西日本ハムフェア講演会において、「IOTAの魅力」をテーマに発表させていただきましたのでここにそのお話しの概要をご報告いたします。

私は子供のころから海外に憧れ、英語を喋りたい、海外交流をしたいと思っていました。1960年代のSWLを経て1972年にJH6DVLにて開局しました。学生時代のアルバイト収入でFT-401S、自立タワー、21MHzモノバンド3エレ八木などをあげ、CWによるDXCCにのめり込みました。しかし、就職、転勤と続く中で結果として実家に自立タワーを残してDXCCも止めて、局自体も閉局してしまいました。

1992年に知人の勧めもありCWを無性にしたくなり、再申請しJN6RZMのコールをいただきました。開局のきっかけは当時から住んでおりましたマンションから電波を出せることが1993年のCQ誌11月号「アパマンハム特集」でわかり、1994年2月に約20年ぶりに100ワットリグ、4階ベランダからAPA-4を振り出して再開局を果たしました。


4階ベランダから振り出されたアンテナ


周りはマンションに囲まれて苦戦中

CWのみで海外交信を楽しみました。海外交流、CW交信をメインに楽しんでおりましたが、その集約としてDXCCで集計する結果になり、コンディションの良さに助けられ7MHzから28MHzまでのWARCを含む7バンドでDXCC100エンティティを4年ほどでクリアできました。しかしながらDXCCが本来の目的でなかったため、尻すぼみ感が出てきました。

契機は1997年に日本語版IOTA Directoryを購入したことから始まりました。「DXCCは国を追い求めている。IOTAは単なる島を追いかけている。IOTAはDXCCの二番煎じ」と頑固にIOTAを受け入れなかったのですが、①IOTAルールをしっかり熟読すること、②過去のQSLカードをIOTAリストに書き込むことで、ぐいぐいとIOTAの魅力に引きこまれていきました。IOTA Directoryは出張時にも持参するほどで宿泊ホテルの夜のひと時に読み返した記憶が残っています。そのため手垢が残るほど熟読してしまいました。

「14,260と21,260MHzのみSSBでオンジエアOK」と、再開局後の3年間ほどマイクをリグにつなぐことのなかったSSB運用をIOTA Meeting Frequenciesに出ることにしました。21,260MHzをワッチしているだけでNew IOTAと出会える日々を楽しみました。10年間も楽しんでIOTA600に達しました。年平均60IOTAを楽しんだことになります。そして、19年後の2016年5月にIOTA700に達しました。後半の9年で100件増加したことになります。

IOTAを開始した1997年頃はネットもあまり普及しておらず、ADSLの提供がメール利用に火を付けてくれました。私は海外交流を目指していたため、海外にも郵送で手紙を送っていました。電子メールのプロバイダ料金の約5000円を郵送代110円で割った45メール以上を海外へ送ることにより毎月の費用を回収することに努めました。そこで、QRZ.comの住所検索により「島に在住の固定局」を見つけ出し、ひな形文章を作り、たくさんのメールを送り続けました。経験値ですが、6~7割の返信が戻りました。大好きなCWで鍛えた英文QSOの経験をそのままメールによる英文作成に使うことができました。アパマンアンテナではコール+レポートの交信のみが多いため、メールやSkypeによる十分な意思疎通を可能とするキーボードチャットを多用することに変化し大きな海外交流へ発展していきました。


IOTA chasingを通して私たちはインドネシアの友人達と交流を深めました

2004年にインドネシアのIOTAの始祖とも言われますYB9BUへOC-217 Kangean Islandへ行って欲しいとお願いし、初めて清水の舞台から飛び降りる思いでドネーションを送りました。2005年3月に見事にOC-217 YE3Kにてオンジエアされました。これを聞きつけられました国内のIOTAチェイサーが送金手数料をまとめる効果もあり、私に集約することに自然に進んでいきました。10年ほどで50回を超えるドネーション支援をJAの仲間とともに行いました。


OC-217 YE3K by YB3MMのQSLカード


OC-271P YB8XM/P と寄贈リグ

さらに金銭支援から中古リグやアンテナの寄贈も行える力も付いていました。大きな荷物の海外送付方法や相手局との交渉をメールで継続して実践しました。QSLカードもドナー分をまとめて送ってもらい、早く確実なQSLカード回収体制を作ることになりました。このドネーション支援も徐々に仲間が増えることにより金額を低減することができました。

IOTAの仲間を増やす活動も行いました。仙台を手はじめに、東京、福岡でIOTA Meetingを開催し、全国のIOTA Friendsには講師役を担っていただき、新しくIOTAに興味をお持ちの方をお招きし交流をはかりました。毎回、参加者に参考となり十数名のIOTAチェイサーを誕生させました。また、ブログを2006年に開設し種々のIOTA情報を発信させていただいております。海外からのIOTA friendsからも好評をいただいております。


2011年1月 東京水道橋IOTA Meeting


2012年9月 博多東急ホテルIOTA Meeting

お話しが変わりますが、IOTAリスト作成の注意点として交信日基準があります。2001年1月1日以前と以後の交信日でQSLカードの記載事項の条件が異なります。以前の分はその島に存在する地名があれば認められますが、以後の交信分は必ず島名が必要です。QSLカードに印刷されているIOTA番号はあくまでも整理番号の位置づけになります。これから印刷されるQSLカードには「IOTA AS-077 KYUSHU Island」と印刷してください。

2016年7月からIOTAのルール変更に伴い、Club Log QSO MatchesというQSLカード提出が不要になるシステムが稼働を開始しました。詳細はネット検索で調べることができます。2017年2月24日現在781IOTAの3011件のQSOデータを備蓄し増え続けています。QSLカード無しでIOTA申請をされた局もでてまいりました。

IOTA有志のご協力をいただき、IOTA Wanted Listを作成する支援を行いました。縦にその地域のIOTAを、横に有志局のコール、真ん中に未交信「1」を配置し集計しIOTAごとのニーズを明確にしています。YBを終了し、KL7、UA0、WのIOTA Wanted Listを作成し、その地域のIOTAペディショナーへ配信し、行っていただくように提案します。有志からは寄付をまとめてお送りするという活用方法です。


JA有志によるIOTA Wanted List


JN6RZM IOTA Supportingブログ(*2)

その10年間の評価を海外からのペディショナーからYouTubeの投稿やペディションのためのウエブへその支援を評価されるようになってまいりました。もちろん細かくペディショナーとやり取りを行い、まさに海外交流を実践中です。

1997年 日本語版IOTA DirectoryにはJAの1996年IOTA申請者は35名で世界6位と掲載されています。2016年にはイタリアと並んで159名の世界第3位でした。2017年はClub Log QSO Matchesシステムの提供で177名に増加しましたがイタリアも同数で2年連続同位の第3位でした。アメリカが272名、ドイツが228名で第1位、第2位の位置です。

私はDXCCを2回も5年くらいで辞め、V/UHFも2年くらい楽しめましたが、IOTAはアパマンアンテナと100ワット利用のローコストで20年を超え、国内外にもたくさんの友人を作り、まだまだ楽しんでおります。現在はメール、Skype、Facebookなどを通して毎日のように海外や国内のIOTAペディショナーやIOTA入門者から多くのご連絡をいただき奮闘中です。本当に面白く楽しめます。皆様のIOTAチェイシング参加を心よりお待ち申し上げております。

以上、今月はJN6RZM山本さんに、西日本ハムフェアにてご講演されました「IOTAの魅力」の内容を要約してご執筆頂きました。実際の講演は45分間でしたが、限られた紙面の中にぎゅっと濃縮された内容のレポートに仕上げて頂きました。現在すでにIOTAを楽しまれている局には有名な存在の局長さんです。アパマンハムと言う無線環境でIOTA700も達成され、弱小局でも長くIOTAを楽しめるお手本局です。ほぼ毎日、世界各国のIOTAペディション情報をご自身のブログ(*2)で発信しておられます。ぜひ一度訪問して下さい。IOTAクレイジーっぷりを感じられると思います!これからIOTAを始めたい方の相談にも応じてくれますので、“IOTAに興味がある”と思いましたら「思い立ったら吉日」どんな質問でも遠慮なくメール(*3)してみて下さい。
素敵なレポートをありがとうございました。

来月は、古くからSWLでIOTAを楽しまれています、JA4-6445/1杉原さんに、SWLでのIOTAチェイシングの楽しみ方や苦労話・アドバイスなどをレポート頂く予定です。どうぞお楽しみに!

IOTA申請に関する情報は、IOTA CP JAのJA9IFF中嶋さんが日本語でHPを開設しています。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/ja9iff/iota.html

(*1)西日本ハムフェア
毎年福岡県で行われます、九州最大のハムフェアです。
http://www.jarl.com/nishiham/

(*2)JN6RZM IOTA Supportingブログ
http://jn6rzm.cocolog-nifty.com/

(*3)JN6RZM局のメールアドレス(IOTAに興味がある方はぜひご相談下さい)
mailto:jn6rzm@nifty.com 送信前に(全角の)@を(半角)の@に変換してください。

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次号「月刊FBニュース2017年6月号」は 6月1日(木)と15日(木)に公開予定

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