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特別寄稿

大阪2mSSB愛好会(JL3YBS)が、1200MHz帯の活性化のためロールコールを開始

大阪2mSSB愛好会 会長 平田正浩 JH3BGW

1. はじめに

大阪2mSSB愛好会は、昭和53年(1978年)3月に発足し今年40周年を迎えました。2mSSB愛好会は、文字通り2m(144MHz)をメインにしてQSOを楽しんでいるアマチュア無線クラブで全国的に広がっており、各都道府県の2mSSB愛好会が集って全国大会も催されているほどです。


写真1 大阪2mSSB愛好会会報の表紙

その全国大会の記念行事として昨年9月に第52回全国2mSSB愛好者の集い「大阪大会in橿原(奈良県)」を開催(写真1、2)しました。地震・台風の影響はありましたが、全国で100名を超える愛好家に参加していただき「2mSSB」を話題に楽しいひと時を過ごしました。


写真2 第52回全国2mSSB愛好者の集い「大阪大会in橿原(奈良県)」

2. IC-9700のディスプレイ

この第52回全国2mSSB愛好者の集いでは開催時、アイコムのご協力により、IC-9700の展示(写真3)をしていただきました。「待っていたのはこれだ!」といわんばかりに、2mSSB愛好会とはいえ430MHzと1200MHzも加わった3バンドオールモード機で久々の話題となりました。もともと430MHz、1200MHzは2mSSB愛好会のメインのバンドではありませんが、VHF、UHFの通信にはクラブ員もHFバンド以上に興味津々で、展示しているアイコムの担当に「この機能は付いているのか、あれはできるのか、これはどうか」といったように質問攻めでした。


写真3 IC-9700の展示(第52回全国2mSSB愛好者の集い「大阪大会in橿原」にて)

3. 144MHz帯のロールコールミーティング

当クラブではこれまで144MHz帯SSBで毎週金曜日21時から22時頃までの約1時間、144.230MHzでロールコールミーティングを行っています。144MHz帯は、本年8月23日で2160回のロールコール開催となりロングラン更新中です。ロールコールのチェックイン局も2018年は平均61局でしたが、2019年は平均65局となりました。日本全国のアマチュア人口の減少が叫ばれている中、当クラブが行うロールコールへのチェックイン局数は増加傾向にあります。ロールコールの運用時間も1時間を超えることも多くなってきています。特に本年5月17日以降のチェックイン局数は、毎回60局を超え、80局に手が届く局数となることもあるほどです。これはIC-9700を導入された局の増加も一因かと思っています。最近のチェックイン局数の推移状況を表1に記述しましたので参照願います。


表1 144MHz帯SSBロールコールのチェックイン局数の推移

4. 1200MHz帯のロールコールミーティングの開始

2mのロールコールチェックイン局数が徐々に増えてきている中、6月に大阪2mSSB愛好会(JL3YBS)でもIC-9700を導入しました。IC-9700は、144MHzに加え1200MHz帯も含まれているため、毎日閑古鳥が鳴いている1200MHz帯の活性化のためロールコールを始めたらどうかとのクラブ員の提案もあり開始することにしました。

もとより1200MHz帯は、電波法により業務が優先するものを一次業務と、他の業務に劣後するものを二次業務と規定されており、「二次業務の局は一次業務の局による混信などから保護されず、一次業務の通信が後から始めたものであっても妨害してはならない」と規定されています。 このまま1200MHzは毎日閑古鳥が鳴く状態が続けば、そのうち1200MHz帯はアマチュアのバンドから剥奪されてしまうのではないかといったことの思いもあり、ロールコールミーティングを始めました。とはいうものの、1200MHzは周波数が高い分、アンテナにゲインを持たせることができるので、2m以上のおもしろいQSOが望めるのではないかといった電波伝搬にもたいへん興味がありました。

1200MHz帯のロールコールは、6月14日から毎週金曜日、2mでのロールコールが終了した後、21時30分から22時までの約30分間、SSBにて1294.230MHzで開始しています。2mのロールコールが終わった後、IC-9700を使っている局はそのままスライドして1294.230MHzにQSYして1200MHz帯のロールコールに参加されます。その時も、メインは1200MHz帯とし、サブバンドを2mとして、2mをワッチしながら1200MHz帯のロールコールに参加されています。チェックインの局数は、まだ10局程度ですが、スタート時点と比較すると回を追う毎にチェックイン局も増えています。


表2 1200MHz帯 SSBロールコールのチェックイン局数の推移

ロールコールにチェックインされた局の使用リグを調査したところ、半数がIC-9700による運用であったのは驚きでした。IC-9700の発売が大きな要因となっていたのです。これまでメーカーのVHF、UHFの無線機といえば1200MHz帯はオプションとなっていたことが多かったのですが、このIC-9700では1200MHz帯は標準装備となっていることも普及してきている要因だと思います。

5. 今後の抱負

1200MHz帯を他のVHF、UHF帯のように賑やかなバンドにするためにも、また2mとは異なる電波伝搬を知るためにもこのロールコールを継続していきたいと思っています。2mと1200MHzで同じようなパワーやアンテナを使用したときに電波伝搬はどのように異なるのかといったこともJL3YBSの中で実験をしたいとも思っています。

今後は1200MHz帯のロールコールを通して、IC-9700の各局からのレポート、また1200MHzの電波伝搬状況などもお知らせするつもりです。この記事をお読みいただいている各局もJL3YBS、あるいはロールコールのキー局の信号がカスカスのレベルで入っていたとしてもチェックインをしていただけますようお願いします。1200MHz帯でどれくらい遠くの局と交信できるのかも楽しみです。

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次号は 12月2日(月) に公開予定

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