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「モールス コード コミュニケーター」のクラウドファンディング始まる

パソコン用のキーボードを接続して、入力した文字をモールスコードに変換して送信できるほか、トランシーバーで受信したモールス信号(欧文、和文)を文字に変換表示する機能も搭載した「モールス コード コミュニケーター」を開発した企業の代表者が、クラウドファンディングの大手サイト「Readyfor」で、この製品への支援(入手希望者)を募っている。


パソコン用キーボードをつなぎ、無線機と接続するだけでモールスコードの送信と受信したモールス信号(欧文、和文)の解読表示ができる「モールス コード コミュニケーター」。入手希望者はクラウドファンディングサイトから“支援”という形で申し込む

アミューズメント機器や演出装置の開発と製造を行っている株式会社オールテック(本社:埼玉県、代表:矢野克範氏)は今春、パソコン用キーボードを接続して手軽にモールス符号の送信が行える「コードジェネレータ」2種類を開発、Readyforを通じて1台につき18,000円~19,000円の支援を呼び掛けた( FBニュース 4月1日号のニュース記事参照 )。この時は目標金額を超える資金の調達に成功し、すべての支援者に同製品を届けることができたという。

今回、同社は「コードジェネレータ」には搭載されていなかった“欧文・和文のモールス信号の解読表示”にも対応した「モールス コード コミュニケーター(MTR-1000)」の開発に着手。1台28,000円で合計30万円以上の資金調達を目指して再びクラウドファンディングを開始した。このプロジェクトについてReadyforから一部抜粋で紹介する。


クラウドファンディングの大手サイト「Readyfor」に掲載された「モールス コード コミュニケーター」のプロジェクト支援呼び掛け。9月30日23時の締め切りまでに30万円の支援が集まることを目標としている

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ:
モールスコード自動生成ができるのなら解読はどうなんですか!?
「最初からこの提案をしてほしかったなぁ」…というのも、解読装置は市販でも数種類あり、すでに所有しているアマチュア無線愛好家もいらっしゃいます。なので“解読する装置は要らないでしよ”という勝手な判断でした。でも、完成品をお届けしてからクラブ員から控えめなひとことが…「モールスコードの解読はできるんですか…?」せっかく前回の機種をご支援していただいた方々には申し訳ございません! 2つの機能を合体させて1つのケースに集約した装置を作ります。


開発中の「モールス コード コミュニケーター」の基板

▼プロジェクトの内容:
皆様からいただいたご支援で、モールス コード コミュニケーターを製作いたします!
今回のプロジェクトでは、みなさんからご支援をいただいて「モールス コード コミュニケーター」を製作いたします。パソコン用キーボードから入力した文字をモールスコードに変換する前作のモールスコードジェネレータの機能と、受信したモールス信号を文字に変換する機能を合体させます! それを1つのケースに収納し、スタイリッシュな仕上げにします。

▼プロジェクトの展望・ビジョン:
このユニット1台で十分!!…と言えるようなスペックを目指します。
免許をお持ちでない方は取得の勉強のためのユニットとして活用したり、飛び交っているモールス信号を受信して内容を解読して楽しむも良し。これによってモールスの世界がより身近になるのではないでしょうか?

▼リターンについて:
Readyforで支援していただくと三脚付きの限定リターンです!
今回、ご支援していただいた方には起動時のコールサイン表示に加えて、写真の三脚をおつけいたします(実際の三脚は写真と異なる場合がございます)。


支援者にはMTR-1000のほか、本体下部に取り付けできる三脚が送られてくる

現在、試作機の評価、各種機能をデバッグ中ですが主な仕様は下記の通りです。

特長:
・モールスコード生成専用と受信解読専用に2個の大形LCD(20文字×4桁)を搭載しています
・処理用初段アンプには過大入力に対応できる利得制限用アンプを採用
・不要帯域をカットする2段構成のバンドパスを採用
・遅いモールス信号や早いモールス信号に対応可能とする速度自動追従機能を採用
・入力レベルが不安定な信号、非常に速い信号などに対応できる2種類の信号検出回路採用、ワンタッチで切換えできます
・外部スピーカー専用のアンプを搭載

コードジェネレータ(送信)側仕様:
・入力文字バッファ数…32文字
・出力形式…フォトMOSオープンドレイン
・出力端子…Φ3.5mmモノラルミニジャック
・生成モールスコード…欧文、数字、欧文特殊文字
・対応キーボード…PC用PS/2タイプ

コードデコーダ(受信)側仕様:
・解読機能…和文、欧文
・解読対応…モールス速度自動追従機能
・モールス信号検出方式…信号レベルと速度の切替可能
・外部スピーカー…対応、専用アンプ内蔵

このクラウドファンディングに興味がある場合、Readyforのサイト上から“支援”として、28,000円を拠出すると「MTR-1000」1台をリターンとして受け取ることができる(送付は2019年11月中)。

ただし申込期限である9月30日(月)23時までに、集まった支援額の合計金額が目標とする30万円に到達しなかった場合、クラウドファンディングは不成立となり、支援者には全額が返金される。詳細はReadyforの「“モールス コード コミュニケーター”の製作」プロジェクト紹介コーナー( https://readyfor.jp/projects/25679 )で確認できる。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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