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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第43回 アツデン株式会社の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

皆さんこんにちは、Masacoです! 今年は梅雨明けから一気に暑~い8月でしたね。大好きな夏が終わり、9月は生まれ月ですが、ちょっぴり寂しくなってしまう季節到来・・・。

そうそう、8月10日チキンジョージ神戸でのワンマンライブはおかげさまで超!満員御礼で終えることができました! ありがとうございました! アマチュア無線が繋いでくれたご縁で3エリアだけでなく全国各地からお越しいただき感謝でいっぱいです!!!

そして昨日までの「ハムフェア2019」も、FB NEWSのブースへ本当にたくさんの方が会いに来てくださり感激! また髙尾JARL会長とのトークショー、総務省の電子申請トークショー、そしてアイコムブースのフォトセッション、と初日は特にバタバタしていたのですが、追っかけをしてくださいました皆さん♪ うれしかったです!

さて今月は、マイクロホンを始めとする音響機器やアマチュア無線機器で知られるアツデン株式会社にお邪魔するため、東京都三鷹市にやってきましたよ~。

第43回 アツデン株式会社の皆さん

皆さんは「アツデン」というと、どんな製品を思い浮かべますか? 私は断然マイクロホン! イベント会場のマイクやカラオケ店のマイクでアツデンのマークをよく見かけます。そしてアマチュア無線では、JAIA(日本アマチュア無線機器工業会)の一員として、ヘッドセットやリニアアンプも作っていますよね♪ 昔はさまざまなアマチュア無線機を作っていたことを覚えているOMさんも多いと思います。

そんなアツデンのことをもっと詳しく教えていただくために、東京都三鷹市のアツデン株式会社本社にお邪魔しました。


三鷹駅から徒歩10分、アツデンの本社にやってきました!


屋上にはアマチュア無線用のアンテナもいろいろ上がっています

「ようこそMasacoさん!」と出迎えてくださったのは、アツデン株式会社会長の佐藤文典さん(JA1NZD)です。この会社は1952(昭和27)年に父親の佐藤孝平さんが創業し、佐藤文典さんは2代目社長として1980(昭和55)年から32年間にわたって会社を牽引、2012(平成24)年にご子息の佐藤基典さんが3代目社長に就任されました。

三鷹駅から歩いて10分のところにある会社は広~い敷地! 設計や営業など約50名が勤務しています(アマチュア無線家は10名いらっしゃるそうです)。昔はここにあった生産部門が岩手県に移ったことから、建物の一部を「三鷹ビジネスパーク」として改装し、他の企業にも利用してもらっています。毎年8月には「三鷹ビジネスパーク夏祭り」を開いて、地域の皆さんと交流するそうですよ。そうそう、今年6月からはJAIA事務局もここに入居しています!!

「まず、会社の中を少し見学していただきましょう。歴史がわかるものがいろいろありますよ」

--はい、ぜひお願いします!

アツデンの会社内を見学!!

佐藤さんのご案内で敷地を歩き出して、すぐ目に入ってきたのが、駐車場の片隅に寝かされているクランクアップタワー! かなり大きな7段式で、よく見ると分解したHFのビームアンテナもあります。


大きなクランクアップタワーと分解したHFアンテナが置かれていました

--佐藤さん、このクランクアップタワーはどうされたんですか?

「これは、近くにあったJRC(日本無線)の三鷹事業所で使われていたものです。JRCが移転することになり、不要になったものをいただいてきました」

--へえ~! かなり大きいですね! ここに建てるご予定ですか?

「いずれこの敷地内に建てようと思っているのですが、どうも賛成してくれる社員が少なくて…(笑)」

--あら、残念!!

そして構内を歩いて、ある建物の中へ。そこには昔の製品がショーケースで美しく展示されていました。創業当時の主力製品だった圧電素子を使ったレコードのクリスタルカートリッジ(ピックアップ)や、クリスタルマイクロホンなどもあります。


昔の製品がショーケースに展示されていました。会長の佐藤文典さんに説明していただきました

「当時、一番ポピュラーなオーディオ機器はレコードでした。当社が作ったピックアップは好評だったようです。もう少し後の時代になるとレコードのオートチェンジャーやジュークボックスも開発しましたよ」と教えていただきました。

そして、クリスタル式のカートリッジはMM式へ、クリスタル式のマイクロホンはダイナミック式やエレクトレットコンデンサ式の開発へと広がっていったそうです。


創業当時のクリスタルカートリッジ(ピックアップ)やクリスタルマイクロホン。もうレコード針やカートリッジを見たことがない若者も多いかも!?

--もしかして会社名の「アツデン」は、その圧電素子にちなんだものですか?

「そうなんです。よくわかりましたね。創業時の社名は日本圧電気株式会社と言いました。会社のロゴマークは圧電素子の“PIEZO(ピエゾ)”を英文で入れたものでしたが、Pの字がアツデンの“ア”の字とを掛けたデザインが特徴でした」

--本当! PIEZOのPが「ア」にも見えますね♪


創業者で佐藤さんの父親の佐藤孝平さんの銅像。創業当時のマークは左上のように「PIEZO」とアツデンの「ア」の字を掛け合わせたものでした

1970年代に入ると、通信機用マイクロホン、コンデンサマイクユニット、磁気ヘッドなどの生産を開始。1978年には初のアマチュア無線機としてモービル機のPCS-2000を発売。その後は1990年代始めまで、さまざまなモービル機やハンディ機を発売しています。また海外向けとしてVHF帯のマリンバンド用無線機も多数が製造されました。

そのほか、ビデオカメラの立体映像ユニット、携帯電話用スピーカーなど、さまざまなものを開発。超小型モーターを使った電動歯ブラシまで登場したそうです!


アツデンの過去の製品より。
左上:通信機用のハンドマイクロホンとワイヤレスマイクロホン、右上:レコードのオートチェンジャー、
左下:家庭用ビデオカメラ用の立体撮影アダプターと視聴用メガネ、右下:アマチュア無線機

また、さまざまなオーディオメーカーからの注文で、グラフィックイコライザーや電子ドラム、ヘッドホンステレオ用の小型ヘッドホンなど、オーディオ製品のOEM供給も行いました。佐藤さんは「皆さんがお使いのオーディオ機器などでも、実はアツデン製というものがあるかもしれませんよ」とおっしゃっていました。

そして現在は高性能マイクロホンやミキサー、ヘッドホン、カラオケ用マイクシステム、会議用マイクシステム、アマチュア無線機器などを製造する、世界的にも有名なメーカーになりました。北米ではもう30年も販売が続いているベストセラーの無線式ワイヤレスマイクや、アメリカのさまざまな学校で授業用に使われている赤外線式ワイヤレスマイクもあるそうです。また、さまざまな無線機器メーカー向けにハンドマイクロホンの供給も行っています。


アツデンの現在の製品。ヘッドホンや各種マイクロホン、ワイヤレス機器など


超指向性マイクロホン、プロ用のワイヤレスマイク送受信機などもありました

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次号は 12月2日(月) に公開予定

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