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記念艦三笠でモールス体験イベント開催

一般社団法人 電波教育協会は、6月4日(土)と5日(日)の2日間、神奈川県横須賀市の「記念艦三笠」の船内で記念艦三笠でモールス体験 ~無線通信の歴史と今・未来を体験すると題したイベントを開催する。事前予約は不要、参加費は無料だが別途「記念艦三笠」の観覧料がかかる。


一般社団法人 電波教育協会のイベント告知ページより

神奈川県横須賀市の三笠公園に保存展示されている「記念艦三笠」。同艦は日露戦争(1904~1905年)の際に連合艦隊の旗艦として東郷平八郎司令長官が座乗し、日本海海戦で活躍した。同艦の無線通信は、非同調式の火花式送信機「三六式無線電信機」で行うモールス通信だった。僚船がロシア帝国海軍のバルチック艦隊を発見した際には、三笠が「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス、本日天気晴朗ナレドモ波高シ」と大本営に急報したと伝えられている。

月刊FB NEWSでは、連載「Masacoのむせんのせかい」2016年6月号で神奈川県立横須賀工業高校を訪問した際に、シンガーソングライターのMasacoさん(JH1CBX)が記念艦三笠に立ち寄り、艦内のモールス体験コーナーなどを見学したことがある。


Masacoさんも2016年に「記念艦三笠」を訪れた


「記念艦三笠」のモールス体験コーナーを見学

このほど、無線従事者国試対策と電波関係の情報誌「無線従事者」の発行などを行っている一般社団法人 電波教育協会が、6月4~5日に記念艦三笠の船内で「記念艦三笠でモールス体験 ~無線通信の歴史と今・未来を体験する」という初のイベント(パネル展示は6月4から11日まで)を開催することになった。概要は次のとおり。



「記念艦三笠でモールス体験 ~無線通信の歴史と今・未来を体験する」

●概要:
記念艦三笠に搭載された三六式無線電信機は、日本が開発し実用化された当時世界最高性能の無線電信機です。この活躍は世界各国に大きな衝撃を与え、無線通信の歴史に大きな足跡を残しています。

私たちが生活する現代では無線通信は一般的な技術となり、生活の様々な分野で活用されています。現代に暮らす青少年が、今一度無線通信の歴史に目を向け、当時の技術を体感し、今の技術を更に深く理解することが、これからの情報化社会の未来と私達の生活に大切であると考え、三六式無線電信機を見学できる記念艦三笠にてモールス通信の体験と現代の無線通信についてのパネル展を行うものです。

●主催: 一般社団法人 電波教育協会(https://denpa.or.jp/)

●開催日: 2022年6月4日、5日(パネル展示は6月4~11日)

●時間: 午前9時から午後4時まで

●場所: 横須賀三笠公園「記念艦三笠」船内(https://www.kinenkan-mikasa.or.jp/)
 神奈川県横須賀市稲岡町82-19

●アクセス:
・京浜急行「横須賀中央駅」下車 徒歩15分)
・JR「横須賀」駅から中央1系統 三笠循環バスで「三笠公園」下車
・三笠公園に有料駐車場あり


「記念艦三笠」のアクセスマップ(記念艦三笠ホームページより)

●内容:
1. モールス通信体験(印字機等を用いた打鍵体験)
2. 現代の無線通信に関するパネル展
 ・現代における無線通信と社会の関係
 ・電波の利用を支える電波法制と電波監視
 ・無線通信の情報化社会での役割と未来
 ・モールス通信とアマチュア無線

●その他:
・予約不要、参加費無料(記念艦三笠観覧料が必要です。一般600円、65歳以上500円、高校生300円、中学生以下無料)
・コロナ対策のため、マスク着用をお願いいたします。



一般社団法人 電波教育協会の秋山典宏代表理事は「今回の企画は、青少年(子ども達)に電波・無線の事を知ってもらいたい、と言う企画で始まりました。楽しいイベントにしたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と述べている。昔の戦艦の船内でモールス通信に接することができる貴重な機会だ。お子さんやお孫さんと一緒に足を運んでみてはいかがだろうか。詳細はhttps://denpa.or.jp/benkyoukai.phpに掲載されている。


「記念艦三笠」には記念写真コーナーも設けられている

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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