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JARDのアマチュア無線講座開催レポート

JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)は、令和4年度の情報通信月間登録行事として、4月29日と5月7日・14日の3日間、東京・巣鴨のJARDハム教室で「アマチュア無線講座」を開催、のべ48名が参加した。その模様を紹介していこう。また記事末では現在募集中の「2022年7月期 2アマeラーニング養成課程」の案内も行っている。

座学「ビギナーズセミナー」(4月29日開催)

4月29日(金・祝)に行われたのは、アマチュア無線技士の資格を取得し、これからアマチュア無線を始めるというビギナーを対象とした座学形式の「ビギナーズセミナー」で、21人が受講した。


ビギナーズセミナーの開催風景(写真提供: JARD)

「無線機の選び方」、「開局申請のしかた」、「運用の初歩」の3テーマについて、JARD養成課程講習会の講師や、JARDコンテスト運営委員会の委員などベテランの講師陣がわかりやすく講義を行った。それぞれの講義後には活発な質疑応答が行われ、好評を博したという。

さらに講義終了後には、希望者がJARDハムクラブの臨時体験局(8J1YAM)から、実際のアマチュア無線交信を体験した。


臨時体験局 8J1YAMからの交信体験風景(写真提供: JARD)

体験型「初心者交信教室」(5月7・14日開催)

アマチュア無線局を開局したばかりで交信が未経験のビギナーや、交信経験が少なく交信に慣れたい人を対象にした、体験型の「初心者交信教室」は5月7日(土)と14日(土)に開催された。JARDが運営する受講者交流サイト「HAMtte」が実施する「HAMtte交信パーティー2022春」の開催期間に合わせて、この日の実施となった。参加者数は5月7日が12名、14日は15名だった。

当日は、交信の手順などの全体説明を行った後、参加者を4グループに分け、講師役の先生がマンツーマンで個別指導を行った。


全体説明の模様(写真提供: JARD)

JARDによると「最初の全体説明では参加者も不安そうな表情でしたが、グループごとの個別指導に移り、講師とのエア交信(電波を出さない模擬交信)を経て、1度実際の交信を経験すると緊張感も取れ、笑顔で交信を楽しんでいる様子が随所で見られました」ということだった。

実際の運用は、各グループが三密を避けながら安心して運用できるように「50MHz帯」、「144MHz帯」、「430MHz帯」、「1200MHz帯」のシャックを別々に設置。1200MHz帯の運用ではアイコムのIC-9700も活躍した。最後には非常階段などに設置した4バンドそれぞれのアンテナの見学タイムも設けたという。


グループごとの個別指導風景(写真提供: JARD)


屋外に設置されたアンテナの一例(写真提供: JARD)

参加者からは「大変有意義な時間を過ごせた」という感謝の声が多く聞かれたという。なおJARDでは、年3回開催している「HAMtte交信パーティー」の開催に合わせ、今後も「初心者交信教室」などの企画を実施していく方針だ。

2022年7月期の「2アマeラーニング」受講者募集中

JARDは現在(6月1日から27日まで)、第三級アマチュア無線技士の有資格者を対象にした、2022年7月期の「2アマeラーニング」養成課程の受講者を募集している。


JARDホームページに掲載された、2アマeラーニングの募集案内より

eラーニングは、自宅などのパソコンやタブレット、スマートフォンを使用し、インターネットを使って学習を進めていく通信講座で、JARDは2015年7月から第二級アマチュア無線技士(2アマ)の養成課程(その後は第三級アマチュア無線技士にも拡大)で、このeラーニング方式を導入している。昨年はシンガーソングライターのMasacoさん(JH1CBX)も2アマeラーニングを受講し、2アマ資格を取得したことは記憶に新しいところだ


2アマeラーニングを受講し、晴れて2アマの無線従事者免許証を受け取ったMasacoさんの喜びのツイート。
アマチュア無線家などから祝福のコメントが殺到した

2022年7月期の2アマeラーニングの受講期間は2022年7月1日~2022年10月31日の4か月間。この期間中に自分で立てた学習プランに沿って、送られてきた教科書やインターネット上の補助教材(講師による解説動画もある)を使って法規(全7章)と無線工学(全13章)を学習していく(1つの章が終わるごとに理解度確認の小テストが設けられている)。

すべての章の学習を終えたら「判定試験」を受け、これに合格すると、全国300か所以上にある「CBTテストセンター」に出向いて、本番の修了試験(テストセンターのパソコンで出題)を受験。合格した場合は2アマの無線従事者免許証を受け取ることができる。

なお「学習を始めたが仕事が忙しくなってしまい、4か月で学習を終えられそうもない」という場合は、途中で受講期間延長料(10,200円)を支払うことで受講期間を2か月間延長(2022年7月1日~2022年12月31日の6か月間)することも可能だ。またCBTテストセンターでの修了試験に合格できなかった場合、受講期間中であれば、もう一度だけ試験を受けることもできる(再試験料5,100円が必要)。

受講料等は45,550円(申し込み時点で22歳以下の人は20,150円)。詳しいことはJARDホームページの「2アマeラーニング募集案内」(https://www.jard.or.jp/eln-center/2nd-class/2nd-class_guide.html)に掲載されている。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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