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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その56 山頂からの7MHzについて-4

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

6月になり、関東地方も梅雨入り宣言が出たようです。しかし、日によっては猛暑日になる日もあります。夏至も近づき真夏のような暑い日もあります。さらに雷のシーズンにも入ってきました。登山をされる方はくれぐれも安全登山、体調管理に気を付けて、山からの無線運用を楽しみましょう。今回は前回までに3回に渡って作成してきたギボシダイポールに7MHz用のコイルを追加したアンテナで実際に運用してみた飛びや耳の良さを比べてみたいと思います。


前回まででケース1と3のアンテナを作りました。


※7MHzに同調させるためのコイルを挿入するギボシの位置

ケース1は全体長も短く短縮率が高い、コイルの巻数も多いタイプ。ケース3は14MHzのギボシダイポールをフルに利用し、コイルの巻数も少ないタイプです。みなさんはどちらの方が良い特性だと思われますでしょうか? ちょうど群馬の山でSOTA運用をしているJG0AWE局に試験に付き合ってもらいました。

それでは試験の結果です。当然ですが周波数は7MHzでモードはSSBです。


私がそれぞれの場合でどんなアンテナを使っているかなどはJG0AWE局には一切伝えず、2つのアンテナでのレポートを単に送ってもらったものです。もちろん出力電力、他の条件は同じです。結果は、明かに巻数が少なく、サイズも大きなアンテナに軍配が上がりました。

更に飛びと耳の良さだけではなく、帯域幅にも大きく差が出ています。低短縮率、少巻数のものは帯域幅も広く取れています。


ケース1 高短縮率、多巻数


ケース3 低短縮率、少巻数

アマチュア無線家の皆さんであれば、これらは体得していることであり、当然の結果ではありますが、ここまではっきりと結果に差が出ると、無線通信においてアンテナは非常に大切な要素だと思います。そして、特にスペースの限られた山岳移動では、やはり短縮率と全体の大きさのバランスが大切だなと思います。もし、お持ちのアンテナが14MHzのフルサイズのギボシダイポールであれば、最大限その大きさを利用できるローディングコイルでアンテナを設計したほうが良いと思います。

SOTA日本支部ではSlackを使ったコミュニティプラットフォームがあります。すでに100人以上のSOTA愛好家の方々が参加されています。このコミュニティに新たに参加をご希望の方は私宛のメール、jh0cjh599アットマークgmail.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。登録案内を送らせていただきます。

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