ぴよぴよラヂヲ@婦人部
長い連休の5月も終わり、梅雨の季節6月ですね。今月で今年も半分終わりです。急に暑かったり、寒かったりを繰り返し、このまま梅雨入りするのでしょうか。
今月は、7種類目の無線資格取得について、記憶に新しいうちに、皆さんにお伝えできたらと思いましたので、書くことにしました。またまた、ぴよぴよの顛末、どうなったやら・・・
申請したパスポートと勉強したノート
1陸特に合格して、「もう当分勉強はお休み」と思っていた時に、例の同級生から、「次は何取るの??」と言われ、「いやいや、もう充分取ったからいいよ~」と話したところ、「何か他に探そうよ」と言われ、確かにせっかく勉強慣れしたので、興味があって、私に出来そうなものがあれば良いなと思い、資格を探し始めました。
1アマという選択肢もありましたが、数学嫌いの文系が、どうにかできる資格ではないことはわかっていたので、これは無理だと判断、では、何があるのだろうかと探した所、別に海外に行って運用する予定はないけど、結構周りの人が持っている率が高いアメリカの無線免許が、一定の条件のもとで日本国内でも受験できると知り、やってみようかなと思ったのが2021年5月の終わりでした。
必殺図解説明
アメリカの無線免許は、日本で言う4アマ相当がTechnicianクラスになるのですが、日本では4アマから順番に受験する決まりがありませんので、いきなり3アマ以上の試験を受ける人もいます。しかし、アメリカの場合は、Technicianクラスから順番に受けなくてはいけない決まりなので、Technicianクラスを受験することにしました。
先ず、最初に、何からどんな風にどんな事を勉強したらいいのかも全くわからないので、テキスト問題を開示しているサイトにいって、それを印刷してみました。当たり前ですが、全部英語(笑)です。問題文を読んでも、最初がWhatやWhich、最後が? なので、質問文だなと言う事は、分かりますが、単語が見たことのないものだったので、一つずつ調べないといけません。これを全部調べていたら、いつ受けられるようになるか、気が遠くなるようなスタートでした。
1カ月後くらいに、試験があるとわかったので、それに合わせて勉強を開始してみたものの、日本語で無いので、全然進まないし、家族の用事など、色々と重なってきて、1カ月後の受験は、諦めました。
その後も、何回か自宅の近くで試験は開催されていたのですが、ほとんどが、私の音楽ライブと日程が重なってしまい、試験を受けることが出来ませんでした。受験が出来ない間に、私は、近くのアマチュア無線クラブに入会しました。このクラブのメンバーは、FCC試験を開催しているVEチームの方が多く、会うたびに「いつ受けるの?」と言われ、すっかりFCC試験を受ける前に、皆さんと友達になっていました。
今年は、3月、4月の記念局立ち上げと運用で時間も取れなかったので、4月の運用が一段落したら、勉強をスタートしようと決めました。4月23日に自分の音楽ライブがあり、それが無事に終わったので、翌日から、集中して勉強を開始しました。
先ず、問題文、答えの4択を全て訳して、何を言っているのかを、概ね理解したうえで、一つ一つ記憶していく様にしました。ネット上に、同じように受験する人のための翻訳サイトもあり、そちらを参考にしたり、ネットの翻訳機能を使ったりと、パソコンとにらめっこする毎日が続きました。
自分なりの分かりやすい訳し方、理解の仕方で、テキストに書き込みを続け、何とか一通り、まとめ終わったので、ネット上にある模擬試験をひたすら解くこと5日間。1日平均30回チャレンジしたのですが、最初は、全然覚えきれずに、とんでもなく低い点を連発し、これじゃ無理、絶対に受からないと、焦りつつも、やらなかったら落ちると、諦めずに毎日試験日当日まで、続けました。
間違えた問題は、必ずテキストに戻って、再度書いて覚えなおしです。何度もやっていると、自分は一体何をしているのだろうと、今まで覚えたことが全部吹っ飛んでしまうように感じてしまったこともありました。問題以外の英文を目にすることがあると、問題忘れちゃうから、余計な英文は見たくないと思う事もありました。
模擬試験サイトもいくつかあったのですが、最初からずっと同じサイトを使い、やっていたら試験の前々日に、いきなり固まって動かなくなってしまい、そこの模擬試験サイトが使えなくなりました。短期間で使い過ぎたせいでしょうか・・・ 原因は、未だ不明です(笑)
ネット上に、今までに受験された方の体験記が多く出ていて、そちらも見て、皆さんがどのようにしていたのか気になり、参考にしたいと見てみたものの、多くの人は、テキストは2回くらい回して、問題を何回か解いてみただけという方が多いのに驚きました。それだけ皆さんには、無線の知識が元々備わっていて、その延長だから、ちょっとテキストに目を通すだけで合格するのだと思ったものです。
私は、今までもこちらの連載に書いている通り、「理系でもない、無線の知識もない」なので、人の何倍もやらなかったら、受かるわけありません。でも、ずっとやり続けていても、行き詰ってくるので、勉強途中に、バンドの練習に行き歌ったり、ジャンク市に行きOMさんたちとアイボールしたことも、良い気分転換になりました。
試験前日の時点で、35問中26問以上取れれば合格の模擬試験が、何とか合格点を取れる状況になってきたので、このままの良い雰囲気で当日を迎えたいと思っていました。
試験当日、朝からゆっくり模擬試験を数回やり、早めに会場に向かいました。駐車場で、試験ギリギリまで、テキストを確認、その甲斐あって、確認したところが見事に2問出ました。
試験会場に入ると、VEの方は知り合いだらけ(笑)、1日に合格するまで5回は受験出来ると聞いていたので、「5回受けるつもりで来ました」と言って席に座りました。早く試験を始めてくれないと、「頭から記憶が漏れて飛んじゃう」と思いながら、諸手続きをし、試験開始です。
1問目、2問目と、「うんうん、わかる、わかる」と順調に滑り出した様に思えましたが、どんどん進んでいくと、「あれ、なんだっけ、こんなのあったっけ」と分かっていたはずの物も分からないような不安に陥りました。自分のライブではお客様を前に歌っても全く緊張しないのに、試験官を前にした試験でこんなに緊張しているなんて対面試験の魔法だと思いました。
試験を受けようと思ってから1年の間に知り合いが増えて、「こんなに知り合いがいたら、ここはもう、受かるしかない」と心を切り替え、最後まで解きました。見直しをしようとしていたら、一緒に試験を受けていたお一人が既に解答を終え、採点を依頼されていて、焦りましたが、ゆっくり見直しをし、これ以上、みても変わらないなと思ったので、採点をお願いしました。
試験会場から外に出て、「きっと2回目を受けることになるだろうし、気持ちを下げないように、テキストをおさらいしておこう」と外で、テキストを読んで待っていました。少しして、VEの方から「採点終わっていますよ」と声をかけられ、会場に戻り、席に座っていると「合格、おめでとうございます!!」と小声で言われ、久しぶりに嬉しい感情が沸いてきました。
今までに受けて来た試験は、パソコンと向かい合い受験するCBT試験だったので、対面で受ける試験は、こんなに色々と感じることがあるのだったとコロナ前を思い出させてくれました。私は、人の何倍もやらなければここまで来られませんでしたが、ついに7種類目の無線資格を手にし、無事帰宅しました。
私の二つ目のコールサイン
2022年5月15日に受験、5月18日にアメリカからのメールで、申請料支払い案内を受け取り、即支払い、5月19日には、なんとコールサインがメールで知らされました。KK7GEXになりました。日本のコールサインは、JJ1TZXなので、最後のXが同じで、覚えやすく、カッコいい感じは気に入りました。
受験してから4日目にコールサインを手にして、超高速の手続きにとっても驚きました。待っている間は、早く来ないかなと、ドキドキするものですので、日本でも、早く結果がわかるようになると良いですね。
2019年9月、開局した当時の私は、今の私を考えもしなかったと思います。驚いているのは、周りの仲間もそうですが、自分自身が一番ビックリ。これからも無線に音楽、他にも色々なことにチャレンジして、ちょっとずつですが進んで行けたら良いなと思っています。また、ジャンク市やイベントも戻ってきたり、今年はハムフェアも久しぶりに開催されるようで、皆さんとアイボール出来ることを楽しみにしています。
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