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アパマンハムのムセンと車

第21回 モービル&アパマン運用に役立つヒント

JF1KKT 横田勝彦

2024年6月17日掲載

連載21回目となります。この原稿を書いている6月3日早朝、9エリアで地震がありました。皆さん、大丈夫だったでしょうか? ちょうど昔なじみの局長さんが9エリアに移動されていたので、気になりました。私は移動中に地震に遭ったことはないのですが、強烈な揺れだとアンテナが大丈夫なのか、気になります。万が一にでも倒れて他人に被害を及ぼしたら大変です。

風に対する対策をガッチリとっておけば地震の時も大丈夫なのでしょうが、いずれにしても注意したいものです。もちろん、防災グッズも揃えておきましょう。移動運用にも使えますから、無駄にはならないですよ。


防災グッズは忘れずに!

台風がやってきました!

今年はようやく台風1号が発生しました。そして続いて2号も発生しましたね。


台風の目

今年は台風の当たり年なのかな~って思ってしまいますよね。兎にも角にも台風対策は万全にしましょう! 特に集合住宅にお住まいの方は注意しましょう! 何か起こると下手したら二度とアンテナが建てられなくなるかも知れませんので。

点検のポイントを少し解説します。台風前に、アンテナやマストの固定状態、接続部の緩み、錆びなどを点検し、必要に応じて補強を行います。古いアンテナやマストは、強風による破損リスクが高いため、早めに交換を検討しましょう。素人考えで、どうしても無理をしがちですが、ここはマージンを持っておきたいものです。また、アンテナ周辺に倒れやすい木や看板などがないか確認し、必要があれば伐採や撤去を行います。補強をいくら行っても、周りからの影響で倒れることは避けたいですからね。

アパマンハムならではの発想ではありますが、台風が近づいたら、アンテナ周辺の安全を確認し、必要に応じてアンテナの撤去を行います。ちなみに私のところは、すべてのアンテナの撤去が30分以内に可能なようにしています。このあたりは、移動運用を行ってきた経験が生かされていると感じています。


風が強くなる前に対策しよう!

ところで台風には名前があるのはご存じですか? 台風には、番号とアジア名が付けられます。毎年1月1日以降、最初に発生した台風を「第1号」とし、発生順に番号や名称が振られます。台風が熱帯低気圧に衰弱した後、再び発達して台風になった場合も、同じ番号が付けられます。また、2000年以降に、北西太平洋または南シナ海の領域で発生した台風には、アジア名と呼ばれる呼名が割り当てられます。

アジア名は、台風委員会に加盟するアメリカやアジア各国の14の国や地域がそれぞれ10個ずつ提案した計140個の名前から、発生順に繰り返し使用されます。リストは現在5周目に入っています。アジア名は、アルファベット9文字以内、発音しやすいことなどが条件とされています。
例: 2024年最初の台風は「イーウィニャ(ミクロネシア)」、2番目は「マリクシ(フィリピン)」です。

調べていてわかったのですが、次に日本名が出てくるのは「ヤギ」になるんですね!


台風の強風には十分注意しましょう!

中古品を購入する場合のリスクについて

昨今、ネットでの中古品の売買が非常に盛んです。自分では不要だと思っていたものも、ネットで売りに出すと、思ってもみなかった値段で、取引されるケースが多くあります。この記事を読んでくださっているOM諸氏の中にも、ネットで売り買いされている方は多いことでしょう。


ネットショッピングは便利だけど、中古品の時は注意しましょう

アマチュア無線の世界では、昔から中古品の個人売買が盛んでした。雑誌「CQ ham radio」には「HAM交換室」という個人売買のためのページがあります。私もかつてよく利用させてもらいましたhi

さて、安くムセンを楽しんだりする場合には、中古品を活用すると出費が抑えられることは、言うまでもありません。現在は雑誌媒体よりも、ネットでの売買が盛んです。主にヤフオクやメルカリなどを使った個人売買で手に入れる方法です。また、以前からありますが点検整備済みのものを販売店から購入する方法もあります。こちらの方は値段が高くなりますが、点検等をして販売されているものであれば、トラブルになる可能性が低いので今回は論じないでおきます。

個人売買の最大のメリットは、途中に入る人がいない(=中間マージンがない)分、安く買えることです。すでに生産が終了して手に入らないものも流通していたりします。逆にデメリットとして考えられるのは、動作品と称していたとしても最初から故障しているものがある、商品の知識がないために説明不足(あるいは説明なし)のものがある、等が考えられます。

売った側にも、クレームが来る恐れがある、返品を強要されることがある(中身を入れ替えて返品する輩もいるそうです)等、困ってしまう場合もあるようです。これらのことから、「買うけど売りはしない」というOMさんもおられます。

話を戻しますね。安く買えるけどトラブルを回避するためには、万が一修理代がかかったとしても、それでも損しないような金額までで購入されるのが良いと思います。ですので、メーカーが公表している修理受付が可能かどうかを確認してから、購入されるのは良い方法です。でも、それだけじゃ、本当に安くて良いものを入手するのは難しいですよね。古い機械だと、メーカーが修理をしてくれない場合がありますが、その分安いことが多いです。動作確認をしているものを購入されるか、あるいは壊れてたら自分で直す位のつもりで購入されるのがいいですね。

でも、私を含めて自分では直せないよ~! って方もたくさんいらっしゃると思います。そんな時、ネットで調べると、修理やります!というサイトが目に入ると思います。壊れた時、自分で直せない場合は、そういったところに修理を出すことも考えましょう。個人が片手間でやっている場合(ヤフオク等にも出品されていることがありますね)から、企業が業務として請け負っている場合まで、さまざまな修理業者が存在します。古い無線機も、こういった業者さんがいれば安心して使えますね。昔は修理屋さんなんていなかったのに~って思いますねhi (いつの時台も「芸は身を助く」だなって思います)

ロールコール

先日、とあるOMさんからロールコールのお誘いをいただきました。ロールコール・・・ そういえば、その昔、私もキー局の片棒を担いでいた時代があったことを思い出しました。当時のロールコールは、相手を探すというよりは、情報伝達(移動局の情報、DXペディションの情報など)の場であったように思います。

ロールコールが縁で、実際にグラウンドミーティング(今でいうオフ会でしょうか)が行われ、それが全国規模で泊まりがけのミーティングにつながっていきました。泊まりがけということで、飲み過ぎて酔い潰れてしまったのは良い思い出ですhi


今回お誘いいただいたのはCWのロールコールでした

話を戻しますね。それ以前は、相手局が見つからないので、毎週同じ時間、同じ周波数で電波を出し、その時間、その周波数に行けば相手が見つかる、つまり相手局探しの場でもあったようです。最近では、情報伝達についてはクラスターやSNSが主流になり、ロールコールで伝達する意義が失われてしまったように思います。さすがにクラスターやSNSのリアルタイム性にはかなわないですね。ま、基本はワッチであると思っています、今も昔も。

アマチュア無線は、ワッチで始まりワッチで終わる、という名文句がありましたね。SNS全盛でも、私の中には、人より先に見つけてQSOしてしまわないと・・・ という意識が残っています。アパマンハムになって、余計に感じます。

さて、最近のロールコールは、どちらかといえば、昔の目的であった、出会いの場という感じがします。アマチュア無線人口が減ってしまったので、余計にそう感じるのかも知れません。ロールコールから拡がる輪、排他的でなければ、大いに歓迎したいと思います。

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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