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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その80 簡単SOTA運用地9

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

2024年6月17日掲載

そろそろ梅雨入りの時期ですね。しかし、全国的には真夏日になるほど暑い日も出てきました。それとは関係ないことですが太陽活動も11年周期のピーク、小電力でもDXから呼ばれるハイバンドはSOTA運用にはもってこいです。特に今年はSOTA本部のチャレンジキャンペーンが28MHzになっているので、とても多くの山岳移動局が28MHzに出ています。11年ぶりのこのハイバンド絶好調を楽しみましょう。

今月も引き続き、簡単に登れるSOTA登録の山を紹介してみたいと思います。

長野県伊那市鹿嶺高原(JCC#0909, SOTA#JA/NN-215)

長野県伊那市に鹿嶺高原という場所があります。南アルプスの北西端に位置しており、標高は1800mを越えますので夏でも寒いです。昨年の夏休みに南アルプスを歩いた時に行ってみました。鹿嶺高原にはキャンプ場があり、キャンプをしながら登ってみました。

場所は伊那市から林道を車で1時間ほど登ったところです。相当、人里離れた場所となりますので、くれぐれも伊那市街地近辺で食料や飲み物の調達を忘れないようにしないといけません。

地図出典 Google Map 地図データ2024

私は鹿嶺高原のキャンプ場で宿泊して朝早く登ってきました。登ると言ってもほとんど平らな林道を歩き、最後山道に入ってからは多少アップダウンがありますがほぼ平らな山道です。キャンプ場のすぐ近くに展望台があるので立ち寄ってみました。こんな展望台があります。


ここからの展望は素晴らしいです。まずは東方向、左から「鋸山」、「甲斐駒ヶ岳」、「駒津峰」、「双子山」そして右に「仙丈ケ岳」が一望です。


北沢峠までつづく、南アルプススーパー林道もはっきり見えています。そして西側は中央アルプス、「木曽駒ヶ岳」、「宝剣岳」、「空木岳」。


遠く、北アルプスも見えています。


戻って林道を進みます。オートキャンプ場になっていて、その中に登山口があります。


樹林帯を少しだけ歩いて、鹿嶺高原の最高地点1,887mに到着。


山頂標識はありませんが最高地点はGPSですぐに特定できます。


山頂にアンテナを設営して運用しました。キャンプ場からのルートは以下の通りです。


地図画像: 地図データ(国土地理院)(https://www.gsi.go.jp/)をもとに作成)

そして高度と距離です。アップダウンはありますが駐車場からの標高差は60m程度。


これからキャンプのシーズンでもありますし、是非家族で出かけられてみたらいかがでしょう。ただ夏でも夜は10度以下になる時があるので、くれぐれも防寒にはお気を付けください。

ここでひとつ宣伝させていただきます。SOTA日本支部では今年もSOTA VHF/UHF QSO PARTYを開催いたします。


日時: 2024年7月28日(日) 5:00~19:00(JST) (コアタイム10:00~15:00)
周波数帯: 50MHz帯~2.4GHz帯 (メイン周波数帯: 430MHz帯&144MHz帯)
特にコアタイムに縛られることはありません。ルールは通常のSOTA運用と同じです。

山登りについては天候の変化や危険地帯等、細心の注意を払ってください。当日はHFを排除するものではありませんが、V/Uのお手軽運用も楽しいと思います。この時期V/U帯の異常伝播もあるかもしれません。是非ご参加ください。

SOTA日本支部ではSlackを使ったコミュニティプラットフォームがあります。すでに100人以上のSOTA愛好家の方々が参加されています。このコミュニティに新たに参加をご希望の方は私宛のメール、ja1ctvアットマークjarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。登録案内を送らせていただきます。

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