アマチュア無線の今と昔
2024年7月1日掲載
連載第20回目になります。私自身、アマチュア無線を再開して約3年経ちました。まだまだ「浦島太郎」なところがありますがhi
この夏も、6m AND DOWNコンテスト(我がクラブ局はIC-905の初投入です)、KANHAM、フィールドデーコンテスト、ハムフェアとイベントが続きます。一応私はどれも参加予定です。フィールドデーコンテストだけがまだ決まっておりませんがhi お空、もしくはアイボールでお会いできました際には、よろしくお願いします。
暑さもこれからが本番です。移動運用中やコンテスト参加中はもちろん、普段の生活でも、暑さ対策と水分補給は欠かさないようにしましょうね。
熱中症対策に水分補給は忘れずに!
では、今回も原稿を進めていきましょう!
30年以上前に私がアクティブだった時、もちろんコンテストも楽しみました。一番最初は中学校のクラブ局です。私の通っていた中学校は系列に高校もあり、コンテスト時は協力して参加していました。ここで中学校の先輩はもちろん、高校の先輩からもコンテストのノウハウを叩き込まれた(?) ように思います。
昨今では、学校のクラブ局がなくなっているところが多いようで、非常に残念です(私の母校もコールサインは無くなっているようで・・・)。
体育会系の部活で良く言われる、先輩から後輩への「かわいがり」。アマチュア無線部には存在していなかったように記憶しています。もしかしたらこれは私が学生時代に在籍した部活だけの話だったのか?!
クラブ活動でコンテストのノウハウを教わりました
大学時代はコンテストにはあまりアクティブではなかったかも知れません。その分、海外からの運用(C21/T30/XX9)を行う機会を得たり出来ましたので、それはそれで良かったと思っています。そんな中、今でも付き合いのあるTさんと一緒に、フィールドデーコンテストに参加。二人とも入賞できたのは良い思い出になりました。
私がコンテストで唯一入賞したときの賞状
コンテスト中はバンド中ガヤガヤする事になりますが、コンテスト周波数が決められていますので、それ以外であれば、普通にQSOできます。また、WARCバンド(10/18/24MHz)は世界的にコンテストから除外されていますので、コンテスト中でも普段通りのQSOが可能です。アワードを狙っている方にとっては、短時間にたくさんの局とQSOできる絶好のチャンスです。この機会をうまく利用されると良いかと思います。特に1200MHzとか430MHzのCWは、普段ではなかなか相手がいない状態ですが、コンテスト中はたくさんの局とQSOできると思います。
中でもコンテスト大好き! と公言されている局長さんは、コンテストの時にしかお目にかかれない方が多いように感じます(その分、コンテストの度にお相手いただいていますがhi)。コンテストでのQSLカードの交換は、紙よりも電子QSLの方が良いように思います。次の国内メジャーコンテストは、6m AND DOWNコンテストです。430MHzのハンディだけでも、移動運用をすれば十分楽しめると思います。復帰されてからコンテストに出ていない局長さん、是非コンテストでお会いしましょう!
昔の移動運用は、1箇所に腰を据えて運用するのが普通だったように思います。なので、運用時間も長時間になり、多くの局にサービスしていたものです。当時は局数も多かったので、最後まで呼ばれ続けたように思います。
代わって現代。1箇所の移動運用時間は短くなる傾向にあると思います。その分、複数箇所からオンエアするケースが多くなりました。余談ですが、30年前に、1日で何箇所も運用地を変えて運用したことがあります。移動運用する側はアンテナの上げ下ろしや、次の地点への車等で移動することが手間であったと記憶しています。当時は50MHzでの移動でしたが、6エレ八木と10mの移動用マストを持って移動してました。今考えると、よくやったな~と我ながら感心してしまいますhi
最近でも50MHzでの移動もしますが、どちらかといえば7MHzや10MHzでの移動が多くなりました。昔と違って、現在は局数も少ないので、すぐに呼ばれなくなってしまいます。そのため近くの別の場所に移動して運用することが普通になりました。ビームアンテナではないので、設営や撤収が一人でも短時間で行えます。なので、呼ばれなくなったら次の場所に移動、というのもかなり頻繁に行われています。もっともATUの普及で、マルチバンドの運用も容易になっているのではないかと想像します。私自身も腰を落ち着けて運用する場合はモノバンドの釣り竿アンテナ、多バンドで運用したい時はATU併用で運用します。
筆者の移動運用スタイル・7MHz 1/4λフルサイズホイップ
筆者の移動運用スタイル・50MHz 2エレデルタループ
昔の移動運用の告知は、雑誌やロールコールなどしか方法はありませんでした。今はJ-クラスタやTwitter(現X)など、ネットを使った告知が主流のように思います。これだけでも昔よりは恵まれているな~、便利になったな~って思います。特にJ-クラスタは、ここにアップされるといきなりパイルアップになる、と言われていますねhi いつもアップしてくださる方が呼んでこられたあとは、パイルアップが激しくなるのを密かに楽しみにしていたりもします。
J-クラスタ(https://qrv.jp/より引用)
「J-クラスタは俺のバンドスコープだ!」なんておっしゃる方もいらっしゃいますねhi hi
私が所属しているクラブ局で、お金を出し合ってIC-905を導入しました。狙いは6m AND DOWNコンテスト、全市全郡コンテストでのポイントアップです。
アンテナ直下に無線機があるというのは、とてつもないメリットです。なにしろ同軸ケーブルによるロスがほとんど無視できるからです。昔はOM諸氏の手作りのトランスバーターなどをタワー上部に取り付けていたりしていましたが、現在は便利になったものです。コントローラケーブルのみでつなげばいいのでコストも安いし、他に電源配線なども不要となってますので、ケーブル処理が格段に楽だと思います。
実際に運用してみて感じた事は、1200MHzまではとても快適である、ということです。今までとは違って、送受信にアンプが入っているような感じでした。5.6GHzも快適に運用出来ましたが、何分にも相手がいない(コンテスト時以外は・・・)ので、QSOを楽しむまでには至っておりません(テスト時は機材を持っている人とスケジュールを組んで運用しました)。で、なにかと話題の2.4GHzですが、世の中にこれほど無線LANが普及しているのか! と思わせるような混雑ぶりです。
Wi-Fiルーターの普及度にはビックリ!
まあ、2次業務なので仕方ないといえば仕方ないのですが、それにしてもどうにかならない? って気持ちになります。マトモに2.4GHzを運用するなら、人里離れた山の中にでも行って、移動運用するなどしないと無理なのかも知れません。しかし、マイナス面ばかりではありません。無線LAN用のアンテナが、かなり安く、通販を中心に販売されています。これらを流用することも可能です。注意しなければならないのは、無線LANで使われる周波数と2.4GHzの運用で中心に使われる周波数がズレています。
当然、無線LANがメインで作られたアンテナなので、同調点が合っていなくて、SWRが落ちないことがあり得ます。私たちのクラブ局では、これに気付かず、SWRが下がらないのに電波は飛んでいるのはなぜなんだ? ということで、かなり悩みましたhi これから購入を考えておられる方は、その辺を頭に置いて、アンテナを選択されると良いと思います。
これからますます暑さが厳しくなっていきます。皆様も体調には十分気を付けてください。
体調管理にはご注意を!
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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