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MasacoのFBチャレンジ!

六甲山から個人コールでHFハイバンドとSHFを中心に運用

2024年7月1日掲載


今回のMasacoのFBチャレンジは、Eスポシーズン真っ只中の6/1(土)に、昨年以来の1年ぶりとなるHFハイバンドを中心とした移動運用を行いました。そして今回は初めてSHFの運用にも挑戦しました。

今回の運用地は兵庫県神戸市東灘区の六甲山です。はたしてEスポは出るのでしょうか、そしてSHFは呼ばれるのでしょうか・・・

いざ現地へ ~ 14MHzで運用を開始するも・・・

六甲山の麓の最寄りの駅でスタッフと合流して昼食などを買い込み、いざ現地へ向かいます。今回予定している運用拠点は、昨年(2023年)の「HAMtte交信パーティー2023春」で運用予定としていた場所です。今回はSHFの運用も予定しているためこの場所がベストなのですがどうでしょうか・・・

現地に着くと無事空いていたため、まずはHFのダイポールを設置し、14MHz SSBにアンテナを再調整してSWRはばっちり♪ 早速IC-705にケーブルをつないでワッチしますがどうもコンディションはよくなさそうです。


お空の様子がよくないけど呼ばれるかな・・・

時折つながるスマホでMasacoさんがSNSに周波数を投稿すると何とか呼ばれ始めましたが、グランドウェーブだけの伝搬のようで兵庫県内や近隣の府県ばかりです。それでも2、3分に1QSOのペースで呼ばれましたが、東は滋賀県や三重県、西は島根県や鳥取県までです。30分くらい運用したところで21MHz SSBへ周波数を変更しCQを出しました。こちらでも2分に1QSOのペースで呼ばれましたが近隣の府県ばかり・・・ でしたが、関ハムなどのイベントでお会いする方々からたくさんお声がかかり、「関ハムでもお会いしましょうね♪」とPRもバッチリです!


イベントでお会いする方々からたくさん呼ばれてうれしい~♪

30分くらい運用したところで、少しはコンディションが回復したかなと14MHzに戻ってみましたが、30分で近隣8局と沖縄県1局交信したところで、昼食休憩にしました。


そろそろお昼にしますよ~

いよいよ午後は、SHF初挑戦!!

ゆっくり昼食休憩を取りたいところですが、13時からSHF(5600MHz、10.1GHz)の運用が控えています。いつもより早めに休憩を済ませて早速準備に取り掛かりました。

途中までスタッフにより組み上げられたIC-905XGやアンテナの作業をMasacoさんが仕上げました。

スタッフ ―― あとは、アンテナを取り付けるだけですのでやってみましょう! これがアンテナです。

Masaco ―― SHFだとお皿みたいなアンテナっていうイメージがあるのですが?


今回はこのアンテナを使います!

スタッフ ―― 狙う向きが分かっていれば指向性の強いパラボラアンテナを使うのですが、今日はいろいろな場所から呼ばれると思いますので、性能的には劣りますが、5600MHzはAH-56、10.1GHzはAH-100という無指向性のアンテナを使いますね。では取り付けてみましょう!


工具なしで取り付けるようになっているので簡単に取り付け完了!


さぁIC-905XGはどちらでしょう?

事前にSHFの運用スケジュールをSNSで投稿しておきましたが、CQ連発になると困りますので念のためボイスメモリにCQを録音し、13時台前半30分は5,759.98MHz FMでの運用です。MasacoさんのSHFでの第一声「CQ CQ・・・」


事前にSNS(XとFacebook)でPR(月刊FB NEWS Xのページより)

なんといきなりの大パイルです。まるで430MHz FMのようなパイルで、Masacoさんよりもスタッフが驚いていました。常に3、4局が呼んでくるような状況が20分以上も続き、その後もCQを出すこともなく運用予定の30分が過ぎてしまいました。交信いただいた中には「昨日IC-905が届いたんですよ」といった方もおられたり、今回の運用のためにこちらと交信できそうな所へ移動運用された方などもおられました。


すごい呼ばれています!

5600MHzでは30分で16局をログインしましたが、13時台後半は10.1GHzでの運用です。どのくらい呼ばれるでしょうか・・・。早速事前のアナウンスの10,239.98MHz FMでCQを出すとスタッフの心配をよそに5600MHzよりは呼ばれ方が鈍いものの、どんどん呼ばれました。時間の都合上20分間の運用でしたが、10局の皆さんと交信することができました。

14時台は、IC-705で430MHz DVで平野430レピータを使ってCQを出しつつ、SHFでは前半30分は5600MHz FM、後半30分は10.1GHz FMで先ほど出ていた周波数をIC-905XGでワッチという、2台体制での運用です。スタッフは近くにいますが、呼ばれたら「SHF呼ばれてますよ~」とサポートするのみです。


無線機2台体制で運用開始!
(IC-905XGはケーブルが届かず離れて置いています)

2台体制での運用が初めてのMasacoさんは430MHz DVでCQを出していると、SHFで呼ばれてのてんてこ舞いな状態となってしまいました。呼んでいただいたのにお待たせしてしまうこともたびたびでした。

14時台前半では、430MHz DV 5局、5600MHz FMでは3局とまずまずな感じでログが進みます。一方後半(430MHz DV/10.1GHz FM)では、13時台に交信した方から「AMお願いできますか?」とリクエストをいただき、すぐにモードを切り替えて交信することができました。14時台後半はログの周波数の欄が430MHz、5600MHzが交互に並びごちゃごちゃになってしまいましたが、430MHz DV 3局、10.1GHz FM 2局、AM 1局の方と交信できました。

15時になり一旦全停波しおやつ休憩をしつつ、この後の運用についてスタッフと相談です。「あまりコンディションがよくないので、予備に持ってきたIC-7100Mを使って14MHz SSBに50Wで出てみましょう」と決まり、車内を模様替えです。


残りの時間はIC-7100Mで運用

14MHz SSBに出てみたものの、さっぱりなコンディションです。10分くらい電波を出してみたものの2局どまり。そこで、「そういえば今日と明日は29MHz FMの全国一斉移動サービスデーですね~ ちょっと聞いてみますか」と、ダイポールアンテナを28MHz用に変更して聞いてみました。すると結構聞こえてきました。

空いている周波数を見つけて早速CQを出してみると、今日一番の呼ばれ方です。初めて出た29MHz FMですがどんどん呼ばれました。コンディションがよいのかなとスタッフが耳を傾けると、ほとんどが3エリアとその近郊、たまに沖縄県に呼ばれるといった状態でした。

HFではあるもののFMですのでMasacoさんは「FMだから14MHzや21MHzSSBよりも聞きやすい♪」とどんどんログを進めていきます。2分に1局くらいのペースでログは進んでいき、気付けば16時を過ぎて1時間で29局も交信でき、全体での交信数は既に100局を超えていました。呼ばれなくなったところで本日の運用は終了することにしました。

運用結果

今回の移動運用では、①SHF運用、②2台体制の運用、③28MHz FM運用と3つの初! を経験しました。それを踏まえて今回の運用の結果です!


後日談

運用数日後、Masacoさんが「何か虫に刺されませんでした? めっちゃ痒いんですよ~。皆さん大丈夫ですか」と連絡がありました。移動地の周りは草木が茂っており、やぶ蚊やブヨがいたので多分刺されたのでしょうね(スタッフも実際にブヨに刺されていて1週間くらい痒いのが続きました)。

皆さんも移動運用の時には、虫よけスプレーなどを準備して無線を楽しみましょう!

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