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アマチュア無線の今と昔

第21回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2024年8月1日掲載

連載第21回目になります。皆さん、毎日暑いですがアマチュア無線を楽しんでいますか? 夏のイベントのひとつ、関ハムに今年は仕事の都合で参加できませんでした。その分フィールドデーコンテストに力を入れて参加しようかと思っています。

フィールドデーコンテストの後はハムフェアが開催されます。今年もハムフェア記念局「8J1HAM」の運用機会に恵まれ、主に7MHzと3.5MHzのCWでオンエアしました。QSOいただいた皆さん、ありがとうございました! では、今回も原稿を進めていきましょう!


モービルからのフィールドデーコンテスト参加もアリです!

フィールドデーコンテストを涼しく?!

まずは、そのフィールドデーコンテストのお話からです。昔はフィールドデーコンテストといえば、屋外に移動して商用電源以外で運用して、局数やマルチを稼ぎ、局種係数2を得るのが一般的だったと記憶しています。


発電機の例


最近流行のポータブル電源の例


当時も固定局や常置場所からの運用局はありましたが、あくまでも「お声掛け」レベルだったと思います。しかし、昨今では、エアコンのバッチリ効いたシャックから、局種係数2を得ずコンテストに参加する方も増えているようです。

1kW局であっても、コンテストで使用できる空中線電力の上限が50W以下と制限されている現在(これも私にとっては浦島太郎ネタですhi)では、熱中症を避けて自宅などから楽しめる点も、新しい楽しみ方になると思います。まあ、フィールドデーコンテスト本来の考え方からすれば外れてしまうとは思いますが、上位入賞することだけがコンテストの楽しみ方ではないと思いますので、ちょっと斬新でした。

というわけで、根性無し(?) の私としては、この暑さに負けそうなので、こんな楽しみ方もやってみようと思います。


エアコンがバッチリ効いたシャックからオンエア

スポットクーラーの活用

続いて、この夏に経験したお話を・・・

夏になり、エアコンが必須になってきた今日この頃ですが、なんと自室のエアコンが壊れてしまいました。後述しますが現在引っ越しを控えており、またエアコンも10年以上使用したものでしたので、修理してもまた壊れる可能性が高いと言われてしまいました。そこで家電量販店に行きましたところ、写真のようなポータブルクーラーを見つけました。


ポータブルクーラー前面


ポータブルクーラー後面、ジャバラのホースで排気する

仕事の関係で、以前からいわゆるスポットクーラーの存在は知っていましたが、値段が高く、大きさも大きいので自宅で使おうとは思いませんでした。今回、エアコンが壊れたので、スポットクーラー同様のポータブルクーラーが安売りになっていたこともあり、とりあえずと思って購入してみました。使ってみて感じた事は排気をきちんと行わないと全然冷えないということです。まあ、最初からわかっていたことでしたが、想像以上に排気が大事ということが分かった次第です。

発電機などで電力的に余裕があるなら、このようなクーラーを持っていけばFBじゃないかと思います。今や自動車レースの世界でもエアコンを搭載するようになってきています。エアコンで冷やすことで、人間(ここではドライバーですね)のパフォーマンスが上がり、エアコンを搭載することによるデメリットよりも優れている(レースなので良いタイムが出ている)そうです。移動運用でのコンテスト参加も、エアコンでパフォーマンスを上げてみますか?

最近のコンディション(国内向け)

最近、昼間に7MHzをワッチしていると、週末でも運用している局長さんが少ないことに気付きます。ここ最近の日中は、1.8~7MHzはダメっぽいです。現時点では、完全に夜メインになっていますね。週末の7MHzは、なんと午前3時頃から移動している局長さんが運用されているのが見受けられます。


午前3時に移動って・・・ hi

では、ハイバンドはどうかと思ってワッチしてみると、聞いている局が少ない感じがします。コンディションがオープンしていてもCQを連発している局がいます。J-クラスタを見ていても、春先などよりは多いですが、まだまだ7MHzの方が多い気がします。もっとハイバンドも活用したいものです。

この時期のハイバンドはEスポでの伝搬になると思いますので、ワイヤー系のアンテナ、モービルホイップ系のアンテナでも十分楽しめると思います。AH-730等のATUがあれば、QSYも容易ですので、低いバンドにこだわることなくもっと幅広く運用してみるのは如何でしょうか?

なお、国内がFBな時は海外はNG、海外がFBな時は国内はNGとなることが多いようです。国内派の方も国内がスキップしているときは、海外にも目を向けて見るとFBかと思います。


ロングワイヤー用ATUの例 アイコムAH-730

144/430MHzは意外に遠距離の局とQSOできているようです。さすがに私のシャックでは聞こえませんが、伝搬としてはダクトになるのでしょうか? 50MHzはEスポがよく発生しているようです。最近は局数が減っていますので、こんな時には昔ながらのビーコン局が役立ちます。


ビーコン局のアンテナ 宮崎ビーコンJA6YBR(FB News 2019年6月号より引用)

コンディションをうまく把握して、来る夏休みにアマチュア無線を楽しみましょう!

引っ越し計画中

今のところに住んで早6年。関東では2年毎に更新するのが一般的で、またまた更新の時期になりました。更新となると更新料がかかります。ここに引っ越してきた6年前は、アマチュア無線は休業状態でした。でも、最初に内見したときに、「あ、ロケーションいいな~」と思ったことを今でも覚えています。根っからの無線バカだったのでしょうねhi

結果的にはアパマンハムにしては恵まれた設備を持つことができました。


左から21MHzデルタループ、第一電波CPATU、50MHz2エレデルタループ、他にローバンド用釣り竿アンテナと第一電波X7000があります

今回、更新のタイミングで、職場に近いところに引っ越しを計画しました。前回とは違って、今回はアマチュア無線を再開させています。当然、ロケーションの悪いところには引っ越す気にはなれませんhi 最初にネットで物件情報を探し、Google Map等で建物周辺を見てみました。このときにストリートビューを活用しました。

ストリートビューで見た際に、引っ越し候補先のごく近所に先住のOMさんのFBなアンテナ群を見つけました。思わず引っ越し先候補から外してしまったのは当然の結果ですhi 最終的には内見に出掛けて、ベランダ等から周辺のロケーションを確認することが必要です。 ネットだけではわからない部分が見えてくるかと思います。

ハムフェア攻略を考える

今年のハムフェアは8月24日(土)、25日(日)の2日間、有明GYM-EXで開催されます。開催場所は昨年のビッグサイトのすぐ近所ですが、昨年とは違います(最寄り駅も違います)ので、詳しくはJARLのサイト等を確認してお越しください。

車でお越しの方は、時間に余裕を持って現地入りし、駐車場で時間調整をする位でちょうどいいと思います。私は昨年2日とも車で行きましたが、2日目はちょっと出遅れてしまった関係で、えらく離れた場所に車を停めるハメになりました(停められただけマシなんでしょうけど)。炎天下を歩いて会場まで移動するワケですから、熱中症に注意したいものですhi

さて、無事に会場に着きましたら会場の入り口に並びましょう。入場券はJARL会員なら安くなりますので会員証をお忘れなく。会員証はコールサインと名前が入っていますので、名札の代わりになります。ぜひ活用しましょう。

首から下げる名札入れが、ネット通販ショップ、文具店、100均などで売られています。安いものですから1つ手にいれておくのもいいと思います。名札をぶら下げておけば、思いがけない方からお声掛けしてもらえるかも知れませんよhi


名札ケースの例

さて、皆さんそれぞれハムフェアに行く目的が異なると思います。もし、掘り出し物が目当てでしたら、初日の朝一番からの入場をおすすめします。そして、会場の中に入りましたら、個人出展者ブースに向かってまっしぐらに進みましょう。大抵の出展者は、代金を支払えば、帰り時間くらいまでは預かってくれるか思います。でも、帰りに必ず持って帰りましょうね。出展者にも迷惑をかけてしまいますので。

掘り出し物が目当てでない方は、名札をしっかり提示して各ブースを回りましょう。ある程度運用をしていれば、きっとお空でお会いした方にお目にかかれると思います。いい機会ですので、思い切って声をかけて、ぜひ直接お話をしてみてください。移動運用やCWでお相手いただいた方とは、長話ができていないことが多いと思いますので、この機会にじっくりと話をしてみるといいと思います。

関ハムには行けませんでしたので、ハムフェアでは皆さんとお会いできればと思っています。

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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