アパマンハムのムセンと車
2025年3月17日掲載
連載30回目となります。考えてみれば2年半もの間、原稿を書き続けているなんて、自分でビックリしておりますhi
ということはあと2年足らずで再免許の申請になります。再免許の申請も電子申請が可能で、本年1月からはさらに簡単になったようです。過去に申請用紙を買って出していたことを考えれば、とても素敵だと言えると思います。私の最初の局免許状は縦長だったように覚えています。周波数やモード、出力はゴム印だったのでしょうか? その後免許状は横長になり、しばらくするとプリンターでの印字になったように記憶しています。
現在の私の局免許状
さて、かつて雑誌の原稿を依頼され、過去に仕事としていた時期もありました。それでも連載を2年半もの間、やらせて頂いた記憶はなく(ジャンル関係なく)、毎月が自分の記録更新だと思ってやっています。では、更なる記録更新を目指して、今月も進めていきたいと思いますhi よろしくお願いします!
アマチュア無線の世界では、いろいろな名前の付いたアンテナが存在しています。海外では開発者のコールサインが付いているアンテナが多くあります。一番有名だと思うのは、HB9CVではないでしょうか? 2エレで3エレ並の利得があるのが売り文句ですね。市販品にもありますので、使われたことのある方、使われている方は多いのではないでしょうか?
HB9CVアンテナの例(下側)
さて、次は変わった(?) アンテナを見ていきましょう。変わったと聞くと、まず頭に思い浮かぶのがヘンテナです。
幅1/6λ、高さ1/2λのループに、オフセットした給電部を持つアンテナが基本です。この形状で水平偏波であり、指向性は8の字になります。当時のOMさんの話では、利得は5エレ八木程度あると聞きました。私は50MHzでちょっとだけ使ったことがある位で、本格的に使ったことはありません。しかし、最近ではループ八木なども開発されているようで、実にアマチュア的なアンテナだと思っている次第です。
ターンスタイルヘンテナの例 JA6YBRビーコン(月刊FB NEWS 2019年6月号より)
その他にもSKYDOORアンテナなども面白いと思っています。ロッドアンテナでダイポールを作るにしても、片側1.5m(50MHzの場合)のロッドアンテナは、なかなか見つけられないので、これらのループアンテナのほうがFBじゃないかと思います。
SKYDOORアンテナについては、JA1HWO氏(http://mk1502.web.fc2.com/ap02/6skydoor.htm)や匿名氏(http://www.shiden-kai.sakura.ne.jp/ham/skydoor-6m.htm)をご覧いただくと詳しい解説が出ています。
私の移動用アンテナは、50MHzに関してはシングルのデルタループ(JA1CP入谷OM作)か、2エレのデルタループ(JA6RGB宮崎OM作)を愛用しております。
2エレデルタループの例
まあ、デルタループもアマチュア的発想のアンテナだと思います。形はいかにもトップヘビーな印象ですが、電流分布的に電流の腹が上に来るので、効率が良いそうです。ビームアンテナばかりに目が行きますが、カーボン製釣り竿に直接給電してしまうアイデアなど、これもアマチュア的だと思っています。
昔の恵まれていた(と自分では思っています)、22mの自立タワーにビームアンテナという組み合わせで運用していたら、なかなか思い付かないと思います。電波が飛ばなきゃ面白くない、という時代もありましたが、今は飛ばないなら飛ばないで楽しもうと思っています。
というか、せっかくロケーションの良い場所に引っ越したにもかかわらず、アンテナが建てられないので、移動運用に力をいれなきゃならない状況です。それでも楽しめる(上を見たらキリがないですけど)ように工夫をしていきたいと思います。
ロケーションはいいんですけどね~ hi
移動運用はもちろんのこと、自宅のアンテナ設営などで必ずと言っていいほどお世話になる脚立ですが、皆さんは注意して使っているでしょうか?
脚立の一例
まず、絶対に避けなければならないのは、脚立の天面に乗ることです。非常に不安定な状態になるので、絶対に避けましょう。
NG例: 脚立の天面に乗る(アルインコ(株)Webサイトより)
天面に乗らないためにも、脚立はある程度の高さのものを使用し、天面から1段ないし2段、低い位置に足を掛け、体の前側に脚立が来るようにします。
OK例: 脚立の天面から1段~2段下に足を掛ける(アルインコ(株)Webサイトより)
このようにすることで、前側に倒れるリスクが少なくなります。特に移動先で脚立から落ちると大変なことになります。十分に注意したいものです。なお、脚立の中にはグラグラするようなタイプのものがあります。購入の際にはしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。シンプルな構造の脚立がかさばりますがしっかりしていて安心して使えると思います。
寒い冬の朝、バッテリー上がりを起こしてしまった方もいらっしゃると思います。最近の車両は電子機器が満載です。さらに我々アマチュア無線家は、電気を喰う無線機を搭載して使っているので、余計大変です。
乗用車ではまだまだ少ないですが、ディーゼル車のトラックをベースにしているキャンピングカーは、バッテリー電圧が24Vのものを使用している場合もあります。バッテリーが上がってしまったら、ジャンプスターターと呼ばれる小さなバッテリーを接続してエンジンを掛けるか、ブースターケーブルで他の車から電気をもらってエンジンを掛けるかのどちらかになると思います。
しかし、一般に安価で売られているジャンプスターターは12V用がほとんどです。24V用もありますが、大きくて重たくて、とても持ち運べるようなシロモノではない場合が多いです。24V車のバッテリーは、12Vバッテリーを2個、直列にしていることがほとんどです。実際にバッテリー上がりを起こした車両では、これらバッテリーが2個とも上がってしまっているケースは少なく、どちらか一方がダメになっていることが多いです。
もしダメなのが1個だけなら、そのダメなバッテリーに対してジャンプスターターを接続することで、12V用ジャンプスターター1個で、24V車のエンジンを掛けることが出来ます。同様に、ダメな1個に対して、12V車のバッテリーから、ブースターケーブルで接続すれば、同様にエンジンを掛けることが出来ます。
もし不幸にも2個ともバッテリーがダメだった場合は、ジャンプスターターを2個、それぞれのバッテリーに接続することで、エンジンを掛けることが可能です。また、1個がジャンプスターター、もう1個がブースターケーブル、といった方法も可能です。緊急時の脱出方法として覚えていても良い知識だと思います。なお、ここで紹介した方法は、正規の方法ではないものもありますので使用は自己責任でお願いします。
ジャンプスターターの例
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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