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ゲーム感覚でCW送信が上達できるキット「CWインベーダー」

JQ1SRN 武村氏が個人で開発し頒布を始めた、CWキーイング練習キット「CWインベーダー(CW INVADERS)」が、モールス通信に興味があるアマチュア無線家に大人気だ。その特徴と人気のポイントを紹介しよう。


JQ1SRN 武村氏が頒布するCWキーイング練習キット「CWインベーダー(CW INVADERS)」
(武村氏作成の紹介動画より)

アマチュア無線家にとって、モールス符号を使ったCW通信の上達は誰もが憧れ、目指すところだろう。初めは欧文の符号を覚え、送受信がスムーズにできるまで技能を磨き、続いては和文に挑戦するというのが一般的な方法だ。

モールス符号を覚えたり、受信能力を向上させたりするためのツール(練習機、ソフトウェア、スマートフォン用アプリなど)は多数あるが、縦振れ電鍵での送信時に“きれいな符号を打つ”ことを目的とした練習用の機器はこれまでほとんど存在しなかった。

JQ1SRN 武村氏の「CWインベーダー」は、1枚のプリント基板でできているキットだ。はんだ付けができる人なら30~60分程度で完成する(詳しい組み立て説明書も公開されている)。

組み立てを終えて、電源と縦振れ電鍵(エレキー+パドルも接続できる)を端子に接続し、スイッチを入れると、ディスプレイ上に「送信する文字」が次々に表示される。それを1文字ずつ正確なモールス符号で(切れの良い符号で、短点:長点の比率を1:3で)打つと、文字が消えて得点が加算されていくというものだ。かつて流行したカシオ計算機の「ゲーム電卓」のモールス符号版と考えればわかりやすいだろう。

ディスプレイ上に表示されている文字をすべて消すことができれば、ステージが1つ上がる。逆にディスプレイ上の未送信文字が左端に達してしまうとゲームオーバーになる。また不正確な符号や誤った符号を送信すると大きく減点されるので、ゲームを楽しむほど、きれいなCW符号が身に付く仕組みだ。

ステージは1から30まである。上のステージに行くほど出題される符号の難易度は高くなり、高得点が得られるようになる。また初期設定で欧文と和文の切り替えも可能なので、欧文の送信に自信が付いたら、和文の送信練習にも使うことができる。

武村氏が自身のWebサイト「プロジェクト59 電子工作、手作り無線機 『ユルハム系』」で説明している、CWインベーダーの概要と特徴から紹介しよう。


JQ1SRN 武村氏のWebサイト「プロジェクト59 電子工作、手作り無線機 『ユルハム系』」。CWインベーダー以外にも各種キット(一部は完成品)の頒布を行っている

<CWインベーダーの概要>
CWインベーダーゲームです。インベーダーゲームをする事で、気が付いたら縦振電鍵の操作に慣れているという事を狙いとして開発しました。エレキー装置とパドルをつなげばエレキーの練習も可能です。バグキーで綺麗な符号を打つための練習にもお使い頂けると思います。苦痛を感じず楽しく続けられる打鍵練習機を目指しました。(液晶電卓内蔵のインベーダーゲームは、私と同じ世代の方は懐かしいのではないでしょうか?)

交信時には相手の速さに合わせて、手崩れする事無く、落ち着いて電信が打てる様になりたいと思っていました。一方で辛い修行は好きではないですし時代に合わなくなってきている気がします。実践あるのみ!が基本ですが、それだけではない別のオプションを提案させて頂きます。

縦振練習に使われる場合、まずは、CW専門書などで電鍵の操作方法を正しく理解した上で、本機を使ってゲームを楽しんでください。全くの知識なしに我流で取り組むと変な型が身についてしまい、結果として符号が乱れ、疲れてしまい、さらにゲームのスコアも上がりません。

さてさて、地球に侵略してくるインベーダーをモールス符号を使って迎撃してください!地球を守ってください。あなたは、地球防衛軍迎撃部隊電信班です。欧文ミサイルと和文ミサイルがありますので扱いに慣れている武器を使ってください。


液晶ディスプレイの右下に表示された文字に応じたモールス符号を電鍵で打ち、消していくことで得点がアップする。このゲームを通じて“きれいなモールス符号”の送信がマスターできる(武村氏作成の紹介動画より)

<CWインベーダーの特徴>
・ゲーム感覚で縦振電鍵に慣れる事ができる(と期待している)
 ※受信練習にはなりませんのでご注意ください。

・エレキーやバグキー練習にも活用可能

・難易度が徐々に上がる

・欧文・和文対応

・12WPM~28WPM対応(CTESTWINにて確認)

・ポケットサイズ(アイボールに持ち込むと人気者!)

・電源ON一発起動でシンプル(PC版で作るとこうはいかない)

・電卓インベーダーゲームを思い出させてくれる

・低消費電力

・電鍵差し込みは3.5mmプラグ差し込むだけでシンプル(PC版でつくるとこうはいかないかも)

・シンプル構成(ごちゃごちゃボタン無し)

・ハイスコアEEPROM保持

・ゲームオーバー時、スコアで画面が止まります(記念撮影可能)

・秋月タイプCアクリル板対応(ケーシングしたい方は秋月にGOです)

・キット製作時間30分~60分程度(作るたのしさあり、Xさんセコンドさんの工作にもFB)

・プログラム書き込み済(こちらで書き込み後、動作確認していますので確実に動作します)

・若干レベルの中毒症状が出るように仕組んでいるつもりです。(小さなお子様の手の届かないところに保管をしてください)

・見て楽しいレッド基板! 見て楽しいを目指しました。(カワイイを目指した)

・飲み会1回分程度の頒布価格、学生さんでも手が届くお手頃頒布価格

このCWインベーダーは昨年秋の頒布開始以来、CWファンを中心に人気を呼び、TwitterをはじめとするSNSで話題となり、各種メディアで紹介されたことから、すでに数百台の頒布が行われているようだ。

昨年12月中旬にはCWインベーダーのユーザーを対象に、決められた日時に自分のCWインベーダーでゲームを楽しみ、どれだけのハイスコアを出すことができたかを競う「CW INVADERSコンテスト」が開催され、57局もの参加者で盛り上がったという。ちなみにこの時の「縦振欧文部門」の優勝者は“30ステージ 172100点”、「縦振和文部門」では“30ステージ 166900点”という驚異的なスコアを叩きだしたという。


昨年12月に行った「CW INVADERSコンテスト」には57局が参加し、自分のCWインベーダーでハイスコアに挑戦したという

CWインベーダーの頒布価格は3,000円(別途送料200円が必要)。武村氏のWebサイトからメールで希望数量などを伝えて問い合わせる形式になっている。同氏は「営利目的ではなく個人の趣味として片手間で頒布していますので、在庫は少なめです。従いまして、在庫が無い場合少々お待ちいただくことになります」と告知している。

詳しいことは武村氏のWebサイト:「プロジェクト59 電子工作、手作り無線機 『ユルハム系』」(http://project59.blog.fc2.com/)で確認できる。

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