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Show and Tell

その5 UR 5NN BKのQSOなのになぜ電鍵を選ぶ?その心は…

月刊FB NEWSのスタッフが自由奔放、気の向くままに書き綴る「Show & Tell」。話題はスポーツ、旅行、趣味など様々。第5回は、電鍵の話です。

編集部 スタッフY

1. はじめに

Show and Tellは、FB NEWS編集に携わっているスタッフが自分の得意とする分野のことを思い切り自慢するコラムです。私は、得意とする家庭菜園でエンドウ豆の栽培について投稿する予定でした。ところが順番が思っていたより早く回ってきたためとGW進行で早く原稿をアップしなければならないことでエンドウ豆の実が十分膨らまず、原稿としては中途半端になってしまうことから今回はやむを得ずエンドウ豆の投稿はギブアップしました。


(左)写真1a 我が家の家庭菜園のエンドウ豆 (右)写真1b エンドウ豆の実が膨らんでいない

2. ぐうたらなCWオペレーター

CWを打つときの電鍵(キー)は一つあれば足りるのですが、どういうわけか10台も持っています。シャックで常時使っているのが4台ぐらいです。その日の気分で、キーはスイッチで切り替えられるようになっています。「ところであなたは、キーのコレクターか」と問われることがありますがそうではありません。知らず知らずのうちに集まったというのが正直なところです。ならばさぞかし、CWによるラグチューもやっているのかといえば、実はUR 5NN BKをこよなく愛するオペレーターなのです。


写真2 シャックに並んだ多くのパドル

私のCWの運用形態といえばもっぱらラバースタンプQSO。OPネーム、JCCナンバー、QSLカードはJARL経由といった情報をお互い送信して終わり。この手のQSOならまだましだ。昨今はCQを出しておられるOM諸氏をクラスターでチェイスしてUR 5NN BKと打ち返すだけの超ラバースタンプQSO。コールしてからQSOが終わるまで、20秒もあれば足りるので気の短い人にはもってこいのモードです。

さて、CWをやった人ならお分かりと思います。私はCWの交信中に「ツートトツーツーツー」と打ち返されれば、「SRI NOツートトツーツーツー」と打ち返してQSOをすばやく畳み込みます。「ツートトツーツーツー」の意味は文末で。

3. 電磁石が育てたアマチュア無線家

私はアマチュア無線を大阪万博が開催された1970年に開局しました。そして1970年より遡ること約7年。小学校の4年生の頃、理科の授業で電磁石のことを学びました。釘にエナメル線をぐるぐる巻き、そのエナメル線の両端に電池を繋ぐと、釘は磁石になりました。学校の先生は、エジソンはこれを使ってモールス信号による通信を生み出したと教えてくださいました。それが本当か嘘かは別にして、当時は感激しました。

写真がその装置です。実物です。今も我が家に残っています。スイッチの開閉で鉄片が電磁石にくっつきカチ、カチと音を立てます。まるでモールス符号で通信を行っているような感じです。電池スペースの右横に銅板でできたスイッチ(キー)を見ることができます。このキーが実はUR 5NN BKの始まりであったような気がします。


写真3 1963年頃製作の電磁石実験装置

4. DENTSU SEIKIのキー

写真4は、DENTSU SEIKI社製のキーです。1971年頃は、このキーとよく似たサトーパーツ社製のキーを使ってオペレートしていました。そのサトーパーツのキーはなくなりましたが、どういうわけか同じ形をしたDENTSU SEIKI社製のキーは今もあります。


写真4 DENTSU SEIKI社製のキー

5. 縦振れにキーからエレキーにシフト

1974年、たまたまCQ出版社Ham Journalで紹介されたエレキーの記事を読んだことでエレキーの製作に興味を持つようになりました。エレキーは、電気的に短点、長点の符号を作り出す電気回路と、短点・長点の符号を操作する機械的なレバー(パドル)の部分で構成されています。

私が興味を持ったのは電気的に短点と長点を作り出す電気回路の部分です。当時は74シリーズのTTLのIC十個程度並べてエレキーを製作しました。そのときに使ったパドルは金ノコギリの歯を使って作った自作のパドルでした。今は残っていません。

ある日、国内某無線機メーカーのHF機にエレキー内蔵の無線機が出たことを知りました。回路図を見たところCurtis 8043というICイッパツでエレキーが構成されていました。十個ほどのTTLのICを並べて作ったエレキーはいったい何だったのかと思うほどの進化です。そのCurtis 8043を使って製作したエレキーが写真5です。このエレキーがうまく動作したこともあり、今度はいよいよ市販のパドルがほしくなりましたが、当時はまだ金ノコパドルでした。


写真5 Curtis 8043 Keyer IC

6. カツミのエレキー

8043を使った自作のエレキーと金ノコの歯で作ったパドルで長い間CWを運用していましたが、1979年、大阪日本橋のとあるアマチュアショップでカツミ社製のEK-150を勧められ衝動買いしました。それが写真6aです。購入から30数年経過していますが、今も動作します。そーっと中を見るとこんな感じです。


写真6a カツミ社製エレキーEK-150


写真6b カツミ社製エレキーEK-150


写真6c 多くの74シリーズのロジックICが使われている

7. UmmこれがBencherか

1981年、米国シアトルに行く機会があり、シアトルの郊外のアマチュア無線ショップC. CommでBencherパドルを購入しました。Vibroplexのキーも展示されていましたが何気なく操作したこのBencherパドルがすごく指先になじむ感じがしました。「Umm…これがBencherか」と思いました。パドルを支えている二本のレバーは他社に比べると細く、それがしなやかなタッチとなって指先になじむのです。UR 5NN BKを打つとまるで指先からこの信号が出ているような錯覚に陥るほどしなやかなタッチです。このパドルは38年経った今でも愛用しています。


写真7 パドル操作がしなやかなBencherパドル

8. 泣く子も黙るVibroplex

エレキーのパドルといえば、泣く子も黙るVibroplex。「どのようなパドルをお使いですか」と問われたときに「Bencher」ですと答えると「おおーいいね」という方と「あれね」という方に分かれます。でもVibroplexなら打ちにくいパドルであったとしても「Vibroplexですか、いいですね」の返事が必ず返ってきます。反論の言葉があるとすれば「あれ高いでしょ」ぐらいです。最近はイタリア製のパドルも幅を効かせていますが、Bencherも名高い打ちやすい有名なパドルです。それでも、今なおVibroplexには名前で負けているような気がします。私の持っているこのVibroplexのパドルは、シングルレバーです。レバーのタッチはBencherに比べると硬い感じがします。シングルレバーのため、スクイズ操作はできません。

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