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日本全国・移動運用記

第44回 山口県大島郡周防大島町移動 (プラスIC-9700で、D-STAR全国ツアー追っかけ)

JO2ASQ 清水祐樹

この連載でも何度か紹介している通り、筆者は九州地方に車で移動して運用する機会が多く、移動途中で通過する、山口県での運用機会も多くあります。ふと思い立って、山口県で移動運用したことが無い地域を調べてみると、熊毛郡の3町(上関町、田布施町、平生町)と、大島郡の1町(周防大島町)だけであることに気付きました。そこで、これらの町を1日で回る移動運用を計画しました。

熊毛郡移動

熊毛郡での最初の移動運用は、周防灘に面する上関町から開始しました。海岸の駐車場に行ってみると、早朝から釣りを楽しむ人で活気づいていました(写真1)。

いつものように釣竿アンテナを立てて、HFの運用を開始すると、午前6時台でも7MHz帯で国内の広い範囲が聞こえていました。冬の間は伝搬のコンディションが悪く、昼間でもあまり聞こえなかった7MHz帯は、春の訪れとともにコンディションが良くなってきた様子で、多くの局とQSOできました。


写真1 上関町の運用場所の様子

続く平生町(ひらおちょう)は、偶然見つけた海岸近くの公園で運用しました(写真2)。東方向は水面が広がっており、電波の飛びも良さそうな感じです。7MHz帯のコンディションはさらに上向きで、CWでは短時間のうちに70局以上とQSO、さらには10MHz帯でもパイルアップになりました。

10MHz帯は、春から夏にかけて、昼間の限られた時間に国内局が聞こえる性質があり、いったんコンディションが良くなると一気にパイルアップになります。運用は2アマ以上に限られていることもあり、珍しいQTHで運用中にコンディションが上がると、CWでテンポの良い、スピーディーなQSOが楽しめます。


写真2 平生町の運用場所の様子

田布施町は、平生町から橋を渡って対岸の場所で運用しました。しかし、HF帯のコンディションは早朝よりも下降気味で、10MHz帯、7MHz帯ともに呼ばれる局数は少なくなってきました。それでも、今年初めてとなる10MHz帯でのパイルアップに満足できる結果でした。

周防大島町では、HF帯の運用と、D-STAR全国ツアーの追っかけ

午後からは柳井市を経由して大島大橋を渡り、周防大島町の屋代島に移動しました。大気中に砂塵が舞う黄砂現象が発生して空が黄色くなり、視界が悪くなっていました。

周防大島町では、地図で調べておいた、海に面した公園で運用しました(写真3)。ここではD-STAR全国ツアーの追っかけも予定していました(詳しくは次のページで)。その前に、HF帯での周防大島町サービスを出来るところまで済ませようと10MHz帯の運用を開始すると、バンド全体が国内局の信号で賑わっており、冬季にはほぼ聞こえなかった国内近距離の局も強力に聞こえていました。

この入感のパターンは、Eスポ(スポラディックE層)とすぐに気付きました。50MHz帯が聞こえるほどの強力なものではなさそうで、まず28MHz帯にQSYすると1エリアが聞こえており、普段なかなか聞こえないエリアとも交信できそうな気配がありました。しかし、Eスポ発生に気付いている人は少ないと思われ、最初に数局と交信できた後は、あまり呼ばれなくなりました。24MHz帯、21MHz帯と低い周波数に下がっていくと、21MHz帯で一気にパイルアップになりました。Eスポが次第に弱くなっている場合は、低い方の周波数帯に順にQSYすると、CQの空振りが少なくなり効率よく運用できます。

気が付くと、D-STAR全国ツアーの4エリア開始時刻まであと10分でした。急いでアンテナを設置して何とか準備が間に合い、QSOは無事に成功しました。FBガールズレディオクラブの運用がある日は(この日はHF帯の運用は無かったものの)、伝搬のコンディションが良くなるのでは?とも思ってしまいました。

夕方は特に3.5MHz帯が長時間のパイルアップになり、1.9MHz帯の伝搬もまずまずで、当初は19時までの予定だった終了時刻を30分延長して、運用を終えました。


写真3 周防大島町の運用場所の様子(HFのアンテナを展開したところ)

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