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JARL、2022年の「アンテナ第三者賠償責任保険」募集中

JARL(一般社団法人 日本アマチュア無線連盟)は毎年1回、会員対象の「アンテナ第三者賠償責任保険」の加入者を募集しているが、その2022年分の受け付けが12月3日(金)まで行われている。


アンテナ第三者賠償責任保険制度2022年版リーフレットは、JARL WebからPDF版がダウンロードできる

JARLの「アンテナ第三者賠償責任保険【施設所有(管理)者賠償責任保険】」は、JARL会員が所有、使用または管理しているアンテナやタワーの不備に起因して、第三者に怪我をさせたり、物を壊したりしたことにより、民事上の賠償責任に備える(隣家等への賠償リスクを保険でカバーする)もので、2018年分は7,600件以上、2019年分は約8,000件、2020年分は約8,500件、2021年分は約8,700件と年々加入者が増加している。

加入者が右肩上がりで増加している背景には、近年、台風やゲリラ豪雨といった自然災害が増加していること(※)や、2018年分の募集から年間保険料はそのままに、1事故あたりの支払限度額が2億円から5億円に大幅改定され、「使用不能損害拡張補償特約」が追加されるなど内容充実が図られていることが挙げられる。

※案内パンフレットでは『台風を含む自然災害による損害は「不可抗力」によるものとして、法律上の損害賠償責任を負わない場合が多くあります。一方で科学技術・情報化の進展により、従来は全く予測不可能であった自然災害についても、ある程度予見可能なものとして、その自然災害に対する注意義務の欠如などを理由に損害賠償責任が生じるケースもあります』と説明している。

これまでに、同保険に加入しているJARL会員への保険金支払い例として、次のような事例があるという。

<保険金支払い例>
・無線タワーがメンテナンス不足のため倒壊、隣家を損壊
→隣家の修理費、約120万円を保険金支払い

・アンテナの昇降中に部品が落下、隣人を負傷させた
→隣人の治療費、約100万円を保険金支払い

・アンテナが取り付け不備で落下。駐車中の他人の車両を破損
→車両の修理費、約50万円を保険金支払い

・アンテナ固定部分の腐蝕・老朽化が進み、台風シーズン前の撤去作業を予定していたが、業者との日程が折り合わず先延ばしにしていたところ、実際に台風が到来。懸念していた腐蝕箇所からアンテナが倒壊、隣家の外壁を破損
→隣家の修理費、約20万円を保険金支払い


JARLの2022年分「アンテナ第三者賠償責任保険」リーフレットより

この保険は毎年1回、9月上旬から12月初旬にかけて翌年分の募集が行われている。2022年分の募集は9月1日から始まり、12月3日(金)の郵便局(ゆうちょ銀行)窓口払い込み分で締め切られる。募集概要は次のとおりで、支払限度額や特約内容、年間保険料などの条件は前年分から変更はない。

●募集期間: 2021年9月1日から、2021年12月3日の「ゆうちょ銀行」払い込み分まで

●保険期間: 2022年1月1日16時から2023年1月1日16時まで

●加入資格: 申込人および記名被保険者はJARL会員に限る

●対象施設: 会員が所有、使用または管理するアマチュア無線機器(アンテナ、ローテーター、タワー本体。敷地内にある移動式アンテナを含む)

●支払限度額: 身体障害・財物損壊共通 1事故につき5億円(免責金額: なし)

●被害者治療費等補償特約: 1名 通院3万円/入院10万円、重度後遺傷害・死亡50万円/1事故・保険期間中1,000万円

●初期対応費用補償特約・訴訟対応費用特約・使用不能損害拡張補償特約: 1事故・保険期間中につきそれぞれ1,000万円

●年間保険料: 1,600円(設置1敷地あたり)
※アンテナが2基以上ある場合も、同一敷地内であれば設置敷地1か所となり保険料は1,600円。
※自宅敷地に加え、別の場所にもタワーがある場合(例:敷地数2か所)は1,600円×2か所=3,200円となる。

●申し込み方法: 「JARL NEWS」2021年秋号(10月発行)に綴じ込みの専用加入申込票に記入し、郵便局(ゆうちょ銀行)窓口から振り込み。加入申込票がない場合はJARL会員課(電話03-3988-8759)に請求のこと。


「アンテナ第三者賠償責任保険」の申し込みには専用の加入申込票を使い、郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口からの払い込みが必要となる

JARLの2022年分「アンテナ第三者賠償責任保険」の案内は、JARL Webの専用ページに掲載されている。PDF版パンフレット・リーフレット類のダウンロードも可能だ。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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