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Japan Castles On The Air (JACOTA)

Castle 8 篠山城(兵庫県丹波篠山市)

JO3SLK Greg Cook (翻訳 JP3DOI 正木潤一)

当局、このシリーズに戻ってきました! ようやく緊急事態宣言が解除されたことで、我が家から45分のところにあるお城に出掛けました。このJACOTAの記事はしばらくお休みしなければならないと思っていましたが、幸い沖縄の友人スティーブが地元の城跡を訪れた様子を記事にしてくれたのでたいへん助かりました。この場を借りてスティーブに感謝します。

緊急事態宣言が解除されたことと新規感染者数が減少してきたことを受けて、JACOTA記事のためにお城を訪れても大丈夫と判断し、篠山城へ行きました。篠山城は、大阪湾と日本海に挟まれた兵庫県神戸市の北の丹波篠山市にあります。丹波篠山市の北には以前訪れた福知山城のある福知山市があり、さらにその少し北東には以前訪れた田辺城のある舞鶴市があります。

篠山城のある丹波篠山市は400年以上の歴史のある城下町です。ここはかつて京都を結ぶ交通や物流の要所でした。街並みや文化は京都の影響を色濃く受けています。この地域は日本遺産に認定されており、美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれています。この地域はお城だけでなく、土産物屋やカフェ、当時のまま遺っている武家屋敷などが残る街並みを散策しても楽しいところです。

篠山城の歴史

その昔、高城山の頂上から篠山城のある南東地域は、八上城を拠点としていた波多野氏が治めていました。八上城が1579年に明智光秀により攻められ落城すると、1608年に徳川家康の息子といわれる(あくまで一説のようです)松平康重(やすしげ)が城主になりました。その後、西国大名の支配のためと大阪城の守りの強化の一環として、家康は八上城の解体を進めつつ篠山城の築城を始めました。この城は藤堂高虎(とうどうたかとら)によって設計されました。(『Jcastle』より引用)

徳川家康が築城を命じたのは1609年のことでした。池田輝政(てるまさ)が藤堂高虎の設計に基づいて築城を進め、6か月で完成しました。およそ20の地域の大名が築城のために駆り出されました。この城はよく考えて作られており、徳川家康は謀反の際に天守が籠城戦に使われることを恐れ、敢えて作らせませんでした。

江戸時代、篠山城は123年の間(1748年~1871年)青山氏が城主となりました。そして、大書院を除いて城内の建造物は明治時代に取り壊されました。残された大書院も1944年の空襲(日本語版Wikipediaには”失火”とあります)により焼失しましたが、2000年に復元されました。

篠山城の城構え


堀に囲まれた石垣。とても手入れが行き届いた城壁は巨大で、守りが堅そうです。


入口の鉄門跡(くろがねもんあと)。奥に見えるのは大書院(おおしょいん)です。石畳の通路はかなり急なため、車椅子でも通りやすいようにゴムのマットが敷かれています。


反対側(大書院側)から鉄門跡(くろがねもんあと)を見たところ。石畳の通路は左右ジグザグに曲がっていて、ここを通って攻め入ろうとする敵を壁の上から攻撃できるようになっています。


復元された大書院は現在では資料館になっており、篠山城ゆかりの品が数多く展示されています。


大書院の裏側。その手前はかつて住居や蔵などのある二の丸があった場所。


本丸と青山神社へと登る階段から大書院を見たところ。


蔵や兵の住居、その他生活のための建屋などがあった二の丸跡。


本丸の石垣。


本丸内の天守台の近くに鎮座する青山神社。


天守台隣の本丸から南を望む。この時点では晴れていて綺麗な青空でした。ところが、後述のようにこのあと曇ってきました。


天守台(天守閣の土台)。前述のように、基礎だけが造られて天守閣自体は造られませんでした。

運用場所の選定と設営


天守台(天守閣の土台)に設営した様子。アンテナやカメラ、その他必要なものはカートに載せて運び込みました。


7MHz帯の運用にセットアップしたBuddipole™ Buddistick Pro™システム。AH-705を使ってしっかりチューニングが取れました。


エレメント基部の短縮コイルのタップを接続した後、カウンターポイズを地面から60センチほどの高さに張って長さを調整する。


運用中♪
この写真を撮ったときには曇り空でしたが、このあと雲は消え去り、日差しが出てきて暖かくなりました。

今回、私は軽くて持ち運びやすいBuddistick Pro™(三脚)とVersahub™(基台)を持ってきました。これらについて詳しくは以前の記事をご参照ください。三脚を組み立ててVersahub™基台に取り付け、エレメント支持材(約28センチ)、VersaTee™基台、ローディングコイル、そして長いホイップアンテナを取り付けます。延長コイルのタップを7MHz帯に適した箇所にクリップで取り付け、アンテナアナライザー接続しました。VersaTee™にはカウンターポイズを取り付け、近くの石柱に巻きつけて張ります。アンテナアナライザーでSWRを見ながらカウンターポイズの長さを調整して、7.150~7.170MHzにおけるSWRが1.5と良好になるようにしました。

アンテナアナライザーをIC-705に繋ぎ変えて、AH-705を使ったチューニングでSWRが一定であることをIC-705の画面上でも確認しました。

7MHz帯は、3エリア以外の全国各エリアからの信号で混みあっていました。特に、2、4、6エリアの信号が強かったです。私のいる3エリアの信号はまったく聞こえません。7.163MHzが空いていたのでSSBで何度もCQを出しましたが、応答はありませんでした。周りをワッチすると、ラグチューをしている局が強く入感していたので、交信に割って入り(ブレーク)こちらの信号が届いているかを尋ねようとしました。ところが、その2局は片方が「どうぞ」と言うとすかさず「了解」と言ってラグチューを続けるため割って入ることができず、こちらの信号が届いているかは確認できませんでした。

次に、4エリアの局と交信している2エリアの局がちょうどQSOを終えるところだったので、交信の終わりを待ってその局を呼びました。私の信号は届いていたようですが、私のコールサインが完全に取ってもらえず「QRZ・・・ どなたかこちらを呼びましたか?」と言っていました。ところが、その局は私がもう一度呼んでいる最中に別の局に応答してしまい、残念ながらまたもや交信は成立しませんでした

そこで、私は大阪にいる友人に携帯で連絡して私を呼んでくれるようお願いし、私がワッチしている空き周波数を指定しました。彼の信号を受信するとこちらから呼んでみましたが、結局携帯で「信号が全く聞こえない」という旨を連絡してきました。丹波篠山市は山に囲まれており、距離としては通信できる範囲であっても、信号はスキップして3エリアの外に出て行ってしまっていたために、こちらの信号も同じ3エリアで受信できなかったのでしょう。

不満が残る結果となりましたが、学んだこともありました。それは、14MHz帯や21MHz帯といったHFハイバンドでも運用できる装備を用意しておくことです。それと、私はQRP(5W)で運用しているので、低出力でも良く飛ぶCWを習得することです。

でも、総じて言えば篠山城での運用は楽しめました。次にここを訪れるまでにはCWを習得し、CWキーを持って来ようと思います。

次回は

次回のJACOTAですが、淡路島にある洲本城を訪れようと思っています。このお城からは神戸や大阪、和歌山などと交信しやすいはずです。VHFバンドでSSBも試してみたいと思っています。


洲本城。

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次号は 12月 1日(水) に公開予定

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