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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

Masacoの自由帳

第十二回 気づきと感謝とありがとう(最終回)

JH1CBX Masaco

今年は少しの解放感とじっくり深呼吸できるような清々しいゴールデンウィークだった。久しぶりに友と乾杯し、たわいもない話から仕事の話まで、盛り上がった。彼女は年下だけど、本音で話せる心友。なかなか大人になってから親しいお付き合いって珍しいけれど、このまんまの私を受け止めてくれる。だから先輩、後輩も意識せずに、さらけ出せる。とっても楽なのだ(笑)。そしてちゃんと意見も言ってくれるし、なんとなく会いたいなと思うと、テレパシーのように連絡の頻度もいい感じ。何より、彼女の仕事と向き合う姿勢が素晴らしい。尊敬している。ヘアメイクアーティストとして独立しているのに、緊急事態宣言中の待機時間を利用して、以前から気になっていたという介護を学び、資格を取った。好奇心旺盛だから学びたい! と思ったら即行動に移しちゃって・・・ と笑っている。若干、いや、けっこう私に似てる・・・。もう少し話を聞くと、実は・・・ 家族の介護に直面した時、専門知識や技術があればもっと寄り添ってサポートできたかもしれない・・・ と、強く思ったからと。そして、なかなか実家へ帰ることができなかった時期に支えて傍にいてくれたスタッフの方はどんな人たちだったんだろう・・・ という感謝の思いが、介護の道へのきっかけになったんだそう。サロンワークの休みの日に、介護の現場経験を重ね、今では美容を通して介護予防にも力を注いでいる。このコロナ禍で家に閉じこもりがちになり、筋力が低下し、悪循環を引き起こす高齢者が一気に増えているらしい・・・ そうなる前に手を差し伸べて社会と関わりを持ち続けることの大切さや、健康寿命をいかに伸ばすか等、もっと取り組んでいきたい! 生活の中での美容や身だしなみも、かなり大きな活力であることを伝えたい! と目標に向かう彼女の眼はキラキラしていた。

たしかに、何かの拍子で、生活のリズムが崩れたり、孤独を感じることが多くなると、一気に老け込むし、今までできていた当たり前のことができなくなったりする。そうならないためにも、生活に張り合いやトキメク感情は、生きるエネルギーに繋がると思った。特に女性の場合は、美容院にいったり、ネイルをしたり、ワクワクする時間で心が動き豊かさを得る。ちょっとした変化に気づいてくれる男性はなかなかいないけど、その気づきや、その一言で、心が広がって今日も頑張ろう! って前を向くきっかけになる。この読者さんなら、きっとアマチュア無線で繋がることが生きがい! と、今日もCQ! CQ! CQ! と元気な声が飛び交っているでしょう。少年の時のようにアマチュア無線を楽しむことが活力になり、趣味を持ち続けることの素晴らしさを物語っている。彼女がコロナ禍でコツコツと勉強している姿勢に、実は私も刺激されて、第二級アマチュア無線技士の免許を取るきっかけにもなった。これからもお互い向上し切磋琢磨していこう。それぞれの気づきと感謝とありがとう。



一緒に仕事をしたくない人はどんなタイプの方ですか?

この前、ある企業からトークショーの仕事をいただいた。テーマは「Masacoさんにとって一緒に仕事をしたくない人はどんなタイプの方ですか?」

何を求められているかによって変わってくるが、若い方へ向けての内容だったので、当たり前のことだけど、基本のことを、話すことにした。

メールの返信が遅い人・・・。何かしら理由がある場合もあるので、こちらから期日を決めていない場合は、ギリギリ1週間は待つ時もあるけれど、やはり待っている間のストレスこそ無駄な時間。逆に、相手に失礼な内容だったかなぁ・・・ と何度も見返し、気になってしまう。朝、起きてメールチェックをし、届いていなかったら、その一日は全ての段取りが狂うし、チームで動いていると尚更、周りにも迷惑をかけてしまうので、配慮に欠けているなぁと思い、良い関係も作れない気がしてしまう。

あと、愚痴を言う人・・・。そんなタイプは言い訳をする人が多いなぁと感じたことがある。まずは、「ごめんなさい」、「申しわけありません」だと思うが、その前に、自分を守る言い訳は信用できない・・・。物事を進める中で責任感のない人や言い訳が先に立つ人がいたら、どうしても負の力に引っ張られてしまうので、特に気をつけろ! と言われたことがある。だから、嘘や、言い訳をする人も苦手だ。信頼関係が崩れてしまう。会社であれ、スポーツであれ、チームのバランスをコントロールするリーダーは本当にすごいと思う。

時間を守らない人・・・。遅れると分かったときに、すぐに連絡があれば、問題ないけれど、遅れる人って大体毎回遅れてくる。相手に迷惑をかけている意識がないのだろう。私は陸上部時代、5分前行動を徹底的に叩き込まれたので、今となってはあの習慣が本当に良かったと思う。ちなみに弟は高校生の頃、同じく陸上選手だったが、全国大会の切符が目の前にある近畿大会の決勝で、コール漏れという大失敗をした経験がある。

コール漏れとは、大会に参加する選手が各種目のレース前、指定された時間に召集所にいなければ、例えどんな理由であっても失格というルール。弟は、運命のいたずらなのか・・・ その時、腕時計が止まっていたらしく、大時計を見た時に気づいて慌てて向かったがアウトだったらしい・・・。新記録も出し、かなり期待されていたようだが、わずか数分の誤りで夢は閉ざされた・・・。どれほどのショックだったんだろう・・・ 顧問の先生も悪夢だったと。スタンドで見守っていた両親も言葉にならなかっただろう・・・。

ただ弟曰く、残酷なあの日のことは一生忘れない・・・ 私生活でどこかルーズなところがあったから、あんな罰が当たったんだと思う。あのミスがあってからは、時間には人一倍、気を付けるようになった。今は限られた時間を常に有効に考え行動していると言っていた。習慣と意識で時間の重さを背負うと思う。こんなことを書いているけれど、自分もまだまだ・・・。いつも原点に戻り気づきを得ることも多い。偉そうなことは言えないけれど、これまでの経験を言葉にすることで今の自分の考えが見えてきた。気づきと感謝とありがとう。

1年分の思い

この自由帳も丸1年!!! アマチュア無線情報誌だけれど、このコーナーだけは私の思いや考えを自由に書かせていただいた。普段、ブログやSNS、メールマガジンはすべて自分が書いているので、文章を書くことに抵抗はないが、このお話をいただいた時は、正直、考えた。テーマも何もかも自由に決めて良いという・・・。テーマを決めたところで12回もテーマに沿った内容が書けるのだろうか・・・。それなら、テーマは決めずに時々を真っ白な自由帳に絵を書くような気持ちで挑戦しようと思った。でもこれまで、私がそれぞれのコンテンツで書いたことのない話題にしないと意味がないし、この内容はブログで見たことある・・・ なんて思われると、新鮮さがない。なので、月ごとの季節の移り変わりに自分のストーリーを思い返しながら落とし込んだ。作家ではないので空想の世界や小説は書けない・・・。コロナ禍で人と会うこともできず、これまでの経験の中から言葉にする作業は自分の歴史を掘り起こし、大げさだけど人生を見つめなおす意味のある時間だった。

そして、この自由帳をいつも楽しみにしてくださっていた方、心を寄せて涙してくださった方、一緒に笑ってくださった方、皆さんのその一言や思いが原動力で今日まで書き続けることができた。ドキドキしながら踏み出した一歩が、私の中では大きな一歩へ繋がった気がする。経験が積み重なって、自分の広がりをこれからも見つけていきたい。

この1年間、少しでも興味をもって心の声を感じ取ってくださった皆さま♪ たくさんの気づきと感謝とありがとうを抱えて、Masacoの自由帳12話完了です!


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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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