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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その55 山頂からの7MHzについて-3

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

青葉の輝く、気持ちの良い季節になりました。山ではウグイスが鳴き、すがすがしい気候です。さて前回アンテナの構成を検討したように、今回は14MHzまでカバーするギボシダイポールの途中のギボシ接続部分にローディングコイルをいれて7MHzにもQRVできるようにする計画のコイルの製作に取り掛かってみます。

まずは材料の調達です。コイルのボビンはPanasonic社製の雨どいのパイプを使いました。塩ビパイプよりもはるかに軽いこともありますし、直径は45mmで一般的な雨どいよりも小さめです。山に持っていくには軽くて小さく、そして強度もあるこの雨どいを使いました。


コイルの巻線は0.5mmのポリウレタン銅線2UEWを使います。山岳移動で最大10W程度の送信電力ですので、これくらいでも大丈夫かと思います。


コイルのボビンになる雨どいを適当な長さに切ります。切る長さはコイルの巻き数と線材の太さを掛けたその長さに、接続ターミナルを取り付ける場所を考え、ある程度のスペースを設けた長さとします。そして切り出したパイプの両端に3つづつ穴をあけます。2つは小さなもの、そしてひとつはネジ止めできるように大きめのものを開けます。下の図のような感じで穴を開けるとよいと思います。


更にパイプには3本のビニールテープを縦に張ります。


これはポリウレタン線をパイプに巻き付ける時に滑りにくくするためです。下の写真では少し見えにくいですが黒いビニールテープがパイプに縦に貼り付けてあることが見えると思います。


前号で選定したケース1とケース3の2つのケースでコイルを巻いてみます。


※7MHzに同調させるためのコイルを挿入するギボシの位置

必要回数を巻き終えたら小さな穴からパイプの内側に通し、もうひとつの小さな穴からパイプの外に出します。巻線の固定のためです。その後、被覆のポリウレタンをサンドペーパーで落としてから圧着端子を取り付けネジでパイプに固定します。コイルからの取出し線には圧着端子とギボシ端子を取り付けます。このギボシ端子でアンテナのギボシ端子に取り付けます。片側はオス、片側はメスです。尚、カットアンドトライでやっていきますので、最初は上記の計算で出した巻き数よりも多少多めに巻いてみました。

想定した場所にコイルを入れてアンテナアナライザーで見てみると、同調周波数はだいぶ下になっていました。だいぶ巻き数を減らす必要があるようです。カットアンドトライで巻き数を減らし38回巻程度まで減らしたところ同調点で周波数は6.71MHzになりました。


さらにカットアンドトライでコイルの巻き数を1巻づつ減らしていくと、34回の巻き数でこのようになりました。風で揺れているので少しグラフが歪んでいます。


少しコイルの巻き数を減らしすぎたように見えますが、コイルは整数回数しか巻くことができません。0.5回巻き数を減らすということはできません。このためこの分の調整は追加エレメントで調整することになります。このため目標とする周波数よりも少し高く調整しておく方が良いのです。

ケース1では24MHzのダイポールの後にコイルをいれて、全体長を21MHzのダイポールにするように調整しますので、21MHzのダイポールの終端にギボシで少しだけ追加エレメントを取り付けます。


装着した写真はこんな感じです。


この追加エレメントをカットアンドトライでSWRを見ながら切り詰めてSWRを追い込みます。調整の結果このようになりました。


なかなか良い感じです。これでCWとFT8はちょうどいいと思います。SSBの時はこの追加エレメントを外すことでなんとか飛んでいるようです。調整が済んだら、ローディングコイルをビニールテープで保護しておきます。


同様にケース3、(コイル位置を24MHzダイポールの端に入れ、全体長を14MHzとする)でも作ってみました。


こちらは18回巻+追加エレメントでケース1同様のSWRを確保できました。


さて、これで巻き数の多いものと少ないものができました。どちらの方が飛びや耳が良いでしょう? 次回はいよいよ、このケース1とケース3で作ったアンテナとの飛びと耳の比較等をやってみたいと思います。

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