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関西ハムシンポジウム2023開催される

2023年4月3日掲載


開場と同時に多くの来場者で賑わうジャンク市

新型コロナウイルス感染拡大に伴い2020年2月の開催を最後に中止となっていた「関西ハムシンポジウム」が3年ぶりに3月19日(日)、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)大阪府支部および兵庫県支部の両支部が主催者となり、兵庫県尼崎市の尼崎リサーチ・インキュベーションセンター(エーリック)で共催された。

新型コロナウイルスの感染拡大は決してなくなったわけではないが、3月13日以降、マスクの着用は個人の主体的な選択を尊重して個人の判断が基本となり、感染の心配も残るなかでの開催となった。当日は40団体による参加と1,800名にのぼる来場者(主催者発表)で、久しぶりのイベントに多くのハムで賑わった。


(左)阪神電鉄 尼崎センタープール前駅 (右)阪神電鉄 出屋敷駅

会場の最寄りの駅は、阪神タイガース、高校野球選手権大会などでおなじみの甲子園駅の沿線上にある。阪神電鉄尼崎センタープール前か出屋敷の駅で下車し南の方向に徒歩約10分。そこに「aric」(エーリック)のロゴの入った建物が会場である。


関西ハムシンポジウム2023の会場となった尼崎リサーチ・インキュベーションセンター(エーリック)

関西ハムシンポジウム2023のホームページによると開場は9:30とのことであったが、9時前にはすでに会場内に多くの来場者が入っており、東京ハムフェアや関ハムでみる来賓の方々のご挨拶やテープカット等もなく、自然にオープンのような感じであった。

会場のエントランスにはメーカーの展示ブースがあり、アイコム株式会社は昨年末に発表したV/U/SHFトランシーバIC-905やオプションのアンテナを展示していた。第一電波工業株式会社では、モービル用のホイップアンテナに加え、ブースの横には、HFV5 (7/14/21/28/50MHz帯短縮V型ダイポールアンテナ)もフルサイズで展示し、ひと際来場者の目に留まっていた。


(左)エーリック1階のエントランスに展示のアイコムブース (右)IC-905のシステム展示


第一電波工業株式会社の展示


来場者で賑わうジャンク市


デジハムサポートのブースで見つけたIC-705の空冷ファン

メーカー以外の出展では、デジハムサポートのブースがあり、その中にIC-705用のクーリングファンを見つけた。以前、月刊FBニュースでも製作記事が掲載されたことがあるが、これを製品化したものがこの空冷ファンのようだ。


(左)ミニチュア電鍵でおなじみのカプセルトイ販売機も販売店のコーナーに設置されていたが、会場のオープンから1時間ぐらいで完売となっていた。 (右)ジャンク市で物色中のMasacoさん

会場の2階では、菊一好史氏(JF3KRL)による「これから始めるARDF」、アイコム株式会社高岡奈瑞氏(JK3AZL)による「アイコムの新しさご紹介」、そして澤田倉吉氏(JG1DKJ)による「関西と29MHz FMの世界」等の講演がなされた。また、田中一吉氏(JG3QZN)、池田昌彦氏(JQ3DUE)によるDXCCフィールドチェックも行われ、イベントもコロナ前の規模に戻った感じがした。


(左)菊一好史氏(JF3KRL)による「これから始めるARDF」の講演 (右)ARDF世界大会でよく使われているチェコ製の受信機

ARDFの講演では、実際に世界大会に参加された経験のある方だけに大会のスタートからフィニッシュまでの進め方について詳しいお話を聞くことができた。なかでも参加者は受信機には苦労されているようであった。これまでは中国製の受信機がよく使われていたが、最近は生産されなくなったようで手に入らないと言及されていた。反対に右の写真はチェコ製の受信機で現在市場に出ている一番性能の良い受信機ではないかとのお話しであった。この講演のなかで実演もされたが、3.5MHzでも送信機と受信機の距離がわずか10m以内でも超短縮3エレ八木アンテナの指向性がバッチリ出ているのには驚きであった。


(左)アイコム株式会社高岡奈瑞氏(JK3AZL)による「アイコムの新しさご紹介」の講演
(右)澤田倉吉氏(JG1DKJ)による「関西と29MHz FMの世界」の講演


(左)近畿総合通信局による電子申請のPRデスク
(右)12時00分-13時30分に実施の立食パーティ・抽選会会場


(左)立食パーティで挨拶するJARL高尾会長 (右)乾杯の音頭をとるMasacoさん


JARL大阪府支部と兵庫県支部との合同開催であるが、地方イベントの割には多くの来場者で盛況であった。近くの駐車場には、各地のイベントでよく見受けるあのモービル局も発見し、思わず写真を撮った。

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