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MasacoのFBチャレンジ!

恒例のHAMtte交信パーティー冬に参加

2024年2月1日掲載


運用前に気合いをいれるMasacoさん

JL3ZGL(FB Girls Radio Club)は、JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)が主催する、JARD HAMtte交信パーティーのメンバー局に今回も登録させていただき、クラブメンバーによる運用を行ってきましたが、1月17日(水)には、関西に帰郷していたJH1CBX Masacoさんをオペレーターに迎え、恒例となった1日運用を行いました。

毎年1月に開催されるHAMtte交信パーティー「冬」は、屋外での移動運用には適していないため、昨年、一昨年同様、奈良市にあるアイコムならやま研究所のログハウスを借りての運用となりました。

MasacoさんによるHAMtte交信パーティーの運用は、これまで土曜日か日曜日に行うことが多かったのですが、今回は都合により、やむを得ず平日の運用となりました。平日運用で従来のような1日200QSO前後の結果は残せるのでしょうか。

なお、今回の運用は、バンドモードをあらかじめ7MHz SSBとD-STARに絞り、運用前日に7MHzのフルサイズダイポールアンテナと、D-STAR用のホイップアンテナをクラブメンバーが設置し、Masacoさんが到着後にはすぐに運用できる体制を敷きました。


大活躍した7MHzフルサイズ・ワイヤーダイポールアンテナ

運用開始

運用当日、早めに準備が整ったため、開始予定時刻の10:00を待たず、09:45からまずは7MHz SSBで運用を開始しました。バンド内をざっとワッチしたところ、コンディションは好調で全国にオープンしている様子でした。それでも、平日ということもあって空き周波数は容易に見つかり、Masacoさんは「CQハムってパーティー」の第一声を送信。1回目のCQは空振りましたが、2回目のCQに対して岡山県の局から09:47に応答がありました。


運用スタート。すぐにパイルアップに。

MasacoさんによるHAMtte交信パーティーの運用はかれこれもう10数回目になることもあり、運用は慣れたもので、難なくナンバー交換も完了してファイナルを送りました。すると、QSO終了後は、Masacoさんが自身のXにて運用周波数を告知した効果もあって、すでにパイルアップになっていました。

5、6局程度のパイルアップであれば、Masacoさんにとってはもはや問題ではなく、1発コピーできない場合でも、コピーできた2、3文字をコールバックし積極的に捌いていきました。もちろんコンテストスタイルのQSOではなく、1局1局に丁寧なメッセージを送るQSOを行いましたので、1分1局というペースにはならないものの快調に交信数を伸ばしていきました。

この日の7MHzのコンディションは絶好調で、40分後の10:17、24局目となった7エリア宮城県の局とのQSOをもって、8エリアを除く、9つのエリアとのQSOが達成できました。ここまでCQを出したのは初めの2回だけで、その後は呼ばれっぱなしです。その後もログはどんどん進み、開始から2時間強経過した11:55、まだ呼ばれ続けていましたが、12時からのD-STAR集中運用タイムの準備をするために、7MHz SSBいったん休止することにしました。ここまでの運用で76QSOでした。

D-STAR集中運用タイム

MasacoさんはマイクをIC-9700につなぎ替え、D-STAR運用の準備に入りました。使用予定のレピータ「ならやま1200」(JP3YHL)をしばらくワッチしましたが、誰も使っていないようなので、カーチャンクを行って正常動作を確認しました。動作確認も問題が無く、12:00になったところでURに「平野430」を指定してカーチャンクを行いました。すると、CQを出す前からコールがあり、まずは奈良県内の局とナンバー交換を行いました。平日にもかかわらず幸先の良いスタートです。


D-STARの運用に使用したモービルホイップアンテナと、
後ろに見えるのは「ならやま1200」レピータ鉄塔

このQSOが終わるやいなや、待機していた局から一斉に呼ばれてパイルアップになり、2局目にコールバックしてもなかなか通りません。スタンバイ直後の、相手局が送信を始める前に、他局が割り込んでしまうからの様です。これは(DVレピータモニター機能などを使用してワッチしていない限り)、システム上避けられないもので、粘り強く再送してなんとか2局目とナンバー交換することができました。

スタッフから「相手局がスタンバイしたら間髪入れずにすぐに送信を始めて下さい」、とアドバイスをもらったMasacoさんは、その後そのとおりに運用しましたが、相手局側がもたもたしている場合は、他局が割り込んでしまうのでやむを得ません。Masacoさんは、何度も再送を行って対応し、D-STARによるQSOをこなしていきました。

それでも、6、7局くらいこなすと空いていき、スムーズにQSOが行えるようになっていきました。スタンバイ局が減り、同時送信や割り込みがなくなっていったからです。QSO終了後そのままスタンバイして、呼ばれるのを待つ状態になりました。9局とのQSOが済んだところで呼ばれなくなったので、生駒430からこの日D-STARでは初めてのCQを出してみたところ、生駒430をワッチしていた局(交信パーティ不参加局)から呼ばれてQSO、その後最後にゲート越えで広島県の局から呼ばれて予定の12:30になったため、D-STARの運用を終了し昼休みとしました。D-STARでの結果は11QSOでした。

午後の運用

昼食休憩を終え、午後も7MHz SSBに出ました。13:45に短いCQを出したところ、すぐに東京都の局から応答がありました。この午後イチのQSOが終わると再びパイルアップになりましたが、Masacoさんは午前中同様、てきぱきかつ丁寧に捌いていきました。そして14:01に待望の8エリアからの応答があり、ここでOne Day AJDが完成しました。

その後もパイルアップが収まることはなく、終了予定時刻の16:00になっても、まだまだ呼ばれ続けられました。そこで30分だけ延長することにして運用を継続、16:30になったところで、Masacoさんから丁重に運用終了のアナウンスをすると、その周波数をワッチしていた複数の局から、「ありがとうございました」、「お疲れ様でした」、「また交信お願いします」などのメッセージを頂きました。

運用結果

結果は、7MHz SSBで174QSO、D-STARで11QSOの合計185QSOでした。平日運用にも関わらずコンディションにも助けられ、昨年(204QSO)、一昨年(190QSO)と同程度の結果を残すことができました。結局、この日MasacoさんがCQを出したのは7MHzでは午前に2回、午後に1回の合計3回だけでした。


ダイポールの地上高は8mくらい

交信相手局からは、「いつも応援しています」、「コンサート行って歌聴かせていただきました」、「これからもがんばって下さい」、「QSLカード届きました」、「次回は個人コールでぜひお相手下さい」などたくさんの応援メッセージなどをいただき、「歌と無線、これからもがんばります」と笑顔で応え、最後の最後まで疲れを見せなかったMasacoさんでした。


ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

お知らせ

次回5月のHAMtte交信パーティー春は、例年どおり高所からV/UHFシンプレックスも含めて運用予定です。また、Es最盛期の6月頃には個人コールJH1CBXで14MHzを中心に運用する予定です。どちらも現時点では運用日は未定ですが、決まった時点で月刊FBニュースにて告知いたします。ご都合が合いましたら、ぜひお相手をよろしくお願いいたします。

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