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ものづくりやろう!

第三十四回 これからアマチュア無線を始められる方に聞きました
「アマチュア無線とどんな付き合いをされますか?」

JH3RGD 葭谷安正

2024年3月1日掲載

はじめに

今回の記事のタイトルをご覧になられて「今回は製作記事ではないのか」と思われた方、ごめんなさい。予定では前回記事の続きとしてSDRの3回目を準備していましたが、プログラミングが思い通りに出来ず途中で時間切れと判断して別のテーマに切り換えました。しかし、決して苦し紛れに取り上げたテーマではありません。半年ほど前からいつか書きたいなと思っていた内容です。それは、

これからアマチュア無線を始めようとしておられる方に、
・アマチュア無線を始めようと思ったきっかけは何か、
・アマチュア無線で何をしたいのか、等

をインタビューを通じてお話いただき、それを文面に落とそうというものです。月刊FBニュースの記事でいえば「今月のハム」という記事の弟分でしょうか。「今月のハム」では、長年アマチュア無線を続けてこられた著名なアマチュア無線家がアマチュア無線を始めたきっかけや活動状況を掲載されておられます。それに対し今回の記事では、これからアマチュア無線を始めようとしておられる方に、きっかけや始めたい事をお聞きしようという1回こっきりの企画です。

私(JH3RGD)は2023年9月から一般社団法人無線従事者養成センター 新大阪事務所で、第一級陸上特殊無線技士、第二級陸上特殊無線技士、第三級陸上特殊無線技士、と第四級アマチュア無線技士の養成課程講習会で無線工学の講義を担当しています。

特にアマチュア無線については、以前から受講される方がどのような背景を持たれてこの資格を取得しようとされているのかを一度お聞きしたいと思っていました。受講者数が2名くらいの時に、その方々の了解が得られればインタビューをしたいと思っておりましたところ、意欲満々な2名の方が講習会に来られました。

お二人は、メーカー系企業にお勤めのAさん(40代男性)と、警備会社にお勤めの遠藤さん(40代女性)です。受講されたのは第四級アマチュア無線技士の講習会で、講習を真面目に受講していただき、修了試験は優秀な成績で合格されました。講習会の休憩時間にお二人と雑談をしておりますと、業務で既にトランシーバを使用しているため無線通信に精通されており、また合格したらすぐに申請して使えるようにハンディトランシーバを購入準備しておられ、すぐに非常にモチベーションが高いことがわかりました。

そこで修了試験合格後にどのような背景でアマチュア無線の免許取得を考えられたのか、また合格後はどんなことをしたいと考え、期待し、また不安を感じておられるのかをお聞きしたいと思い、インタビューに応じていただけないかとお願いしましたところ、お二人とも快諾していただきました。

アマチュア無線をこれから始めようとされる方の動機は十人十色かもしれませんが、インタビューに応じていただいたお二人がどのような背景・期待を持ってアマチュア無線の扉を開こうとされているのか、自分が免許を取得した当時の気持ちを振り返りながらお聞きしました。

インタビュー内容

【RGD】
Aさん、遠藤さん、養成課程講習会修了試験合格おめでとうございます。また、インタビューに応じていただきありがとうございます。

開局まで、免許証の受領、開局申請を経て、実際に電波を発射するまで2月ほど時間を要しますのでしばらく我慢をお願いします。

今日のインタビューでは、私が以前から修了試験合格者の皆さんにお聞きしたいと思っていたことをお二人に伺いたいと思います。順番にお聞きしていきますので、リラックスしてお答えください。

●質問1 自己紹介・アマチュア無線をどのようにして知られましたか?
【RGD】

私から簡単に自己紹介いたします。私は無線通信士を養成していた詫間電波高専(現香川高専詫間キャンパス)というところを卒業しました。その後、文官として11年間海上自衛隊で電子整備、プログラミング等の仕事、その後専門学校教諭を7年、さらにその後大阪府立大学工業高等専門学校というところで教員でしたが5年ほど前に定年退職を迎えました。

私がアマチュア無線を知ったのは中学生の時です。技術部に入って真空管ラジオの製作にいそしんでいました。当時、「ラジオの製作」や「初歩のラジオ」という雑誌をよく買ったり立ち読みしたりしていましたが、その中に「ハムになろう!」という広告がたくさんありましたので自然とアマチュア無線というのをやってる人がいるんだなと思っていました。

Aさんはいかがでしょう。

【Aさん】
私はメーカー系の会社に勤めている会社員です。アマチュア無線を知ったのは、小学生の時に同級生がアマチュア無線の免許を取りまして、「小学生でとったってすごいよね」っていう話があって、アマチュア無線の存在を知りました。

興味を持った時期は、おそらく1995年頃で今から約30年ぐらい前です。車を持つようになってからCB無線やパーソナル無線とかが流行った時期で、それこそ「私をスキーに連れてって」の時代に先輩が無線をやっておられて憧れを持っていたんです。ただ、その時にはすでに携帯電話を持っていましたので、アマチュア無線にすぐに走ることがありませんでした。

【RGD】
「私をスキーに連れてって」の時代ですか。この映画の影響は大きいですね。私も見みました。それでは、遠藤さんはいかがですか。

【遠藤さん】
私は伊丹空港の航空会社の格納庫で施設警備をやっています。ANAの格納庫のゲート前で敬礼している女性警備員がいましたらそれは私です(笑)。

アマチュア無線の存在は何で知ったかと言うと、たぶん名前自体は昔から知っていましたが特に何をするものかは知らず、知り合いが3級アマチュア無線技士を持っていて「おもしろいからやったら」みたいなことを言っていたのですが、いまいちイメージがわかず、「はあ?」と思っていたところですかね。自分がその資格を取ろうという事は思っていなかった、というのが正直なところです。

●質問2 今回アマチュア無線の免許を取得しようと思った理由は?
【RGD】

皆さんいろいろな理由でアマチュア無線の存在を知られたということですけれども、今回免許を取得しようと思われた理由は何でしょうか。

私の場合には、中学生の頃に技術部というのに入りましてラジオなどを作っていましたが、中学3年生の4月に、卒業した技術部の先輩が学校に来て「10月のアマチュア無線の試験を一緒に受験しないか」と先輩に誘われました。無線と言えば電信がかっこいいなと思っていましたので、急いで電信級(現在の3アマ相当)の通信教育を受講して勉強を始めました。

結局電信は独学でしたので10月までに“全く、全く”身に付かずに、先輩と一緒に電話級(現4アマ相当)を受験しました。動機は先輩に誘われたからと言う至って単純なやる気のない受験でした。免許証はうれしかったです。今でも時々見ますが、中学3年生当時の写真が貼ってあるのですが、今の顔と全然ちがうんですが免許は有効なんですよね(笑)。

遠藤さんが免許をとろうと思われた理由はなにでしょうか。

【遠藤さん】
防災目的です。阪神大震災、大阪府北部地震がありましたね。直接的に被害をうけていませんが大阪府北部地震が2018年6月にありまして、その時に家が震源に近かったのでいろいろ大変で子供にも割と心に深い傷を残してしまうという苦い思い出がありました。あの時身内と連絡がつかないという状況がありまして、今後南海トラフとかの大きな地震が発生したとき、私は職業柄24時間勤務で家を空けていることが多いので、自分が家に居ない時に家族が被災したら連絡が取れないというのはよくない、避けたい。もちろん、LINEも電話もできないでしょうから。また、自分が警備で仕事をやっている都合上、大きな災害が発生したらたくさんの人が被害を受ける可能性があり、その時に有線の連絡ができない場合、無線を持っていると今の状況を周りに知らせ、救助を依頼できる手段になり、無線は有効だろうと思いまして、免許を取ろうと思いました。子供たちにも免許をとらせたいですね。

【Aさん】
アマチュア無線を知った時からとりたいという気持ちはありましたが、ずるずると来てしまっていました。「ラジオライフ」を見たり、警察無線に興味を持ったりしていました。実は3年前に受験しようと思ったらコロナに突入したので取れなくなってしまって、そこからなかなかモチベーションが上がらずでしたね。

やりたいことの一番のきっかけとしてはYouTubeで、多分僕より年上のおじさんがですね、「死にかけて、何か面白いことないかなと思って、無線にまたたどり着きました」みたいなYouTube動画を見たことです。とりあえず(資格を)取って、やってみて、面白ければ続ければいいし、面白くなければやめればいいと思いまして。

【RGD】
そうなんですか。ちなみに私は15才で局免とって30才くらいの時に局の免許が切れていたと思います。再開局したのは、59才の時ですね。もうじき退職という時に父を思い出しました。父は酒飲みでして60才で定年になってから74才で亡くなるまでの間、趣味が何もなかったから毎日酒ばっかり飲んで、それが原因で亡くなりました。私も趣味が無く、当時はお酒が趣味みたいなものでしたので、このままだったら父の二の舞だと思い、昔取った杵柄である無線に戻ってきたわけです。その当時ヤフオクで無線機を見ると、学生当時の憧れの無線機が安価に売りに出されていましたし、「これは酒を飲んいでる場合じゃない、これをもう一度やってみよう」と思って再開局した次第です。

●質問3 これから無線を始めるにあたって不安に思うようなことはありますか?
【RGD】

これから無線局の申請とか、無線機選定、運用等で不安なこととか、これを知っておきたいとかいう事があれば教えてください。

【Aさん】
私は特段ありません。もうすでに無線機を用意しています。モチベーションアップのために無線機を購入しました。免許を取ったらすぐに開局申請するつもりで準備していました。ID-52本体とバッテリ、オプションのイヤホン等、総額7万円以上かかりました。

【遠藤さん】
投資額がすごいですね。

【Aさん】
なんせお金を使わないとやる気が出ないと思いましたので買いました。買ってはみたものの、免許をとる試験の直前にコロナが蔓延し、そのために無線機も3年間放置していました。

あとは免許申請して初交信となったら、やったことないし、周りにやっている友達もいないのでひとりでやることになるのかなとは思います。しかし、年齢も年齢なので無線でごちゃごちゃ言われても気にならないないので不安には感じていません。

【遠藤さん】
特に不安はありません。どういう事なんだろうかと疑問に思ったら何なりと調べる方法があるし、例えば日本橋のショップに行って聞けばいいと思っているので。実際にエアバンドの受信機はICOMのIC-R6とかをショップで買っているので、そこで申請方法とかも聞けば教えてくれると思っており、特に不安はありません。

【RGD】
不安なしですか。頼もしい限りです。受信機はもっておられるのですね。すばらしい。

●質問4 アマチュア無線でどんなことをやってみたいですか?
【RGD】

それでは次の内容です。まだ開局されていませんので、アマチュア無線でどんなことができるのかわからないかもしれませんが、例えば国内通信、DX通信、モールス、D-STAR、ハードウェアを作る、アンテナを作る等、何かこれをやってみたいという事や分野がありましたら教えてください。

【遠藤さん】
無線は未知の世界でなんとも言えないのですが、自分の趣味がいろいろありますので例えば、キャンプに持って行くとか。また、基本的にオン・シーズンは野球ばっかりになっているのですが、なにかそこに無線をからめて遊べないかなと思っています。阪神ファンの方でアマチュア無線やっている人がいないかなとか、そういう感じで自分の趣味と絡めて最初は入っていこうかなと思っています。もともと無線は遊びのためにとったつもりではないのですが、どうせ無線機を買うのなら一通りできることはやってみたいと思います。

【RGD】
それでは最初にやることは、タイガースファンの気を引くために無線機に「トラ柄のデコレーション」することですね。

【遠藤さん】
その手がありましたね。

【RGD】
やっている人いますからね。トラファンは多いですよ。トラ柄デコレーション見たらそのトランシーバにみんな近寄ってきますよ。Aさんはいかがですか。

【Aさん】
無線機自体は既に持っているのでその無線機を使って、例えばアンテナを変えると電波の強度が変わるとかはわかっているので、純正アンテナで何がどこまでできるのかなというようなことや、出力を変化させて3Wだとどうか、1Wだとどうか等をやってみたいと思っています。出張も多いので、出張先のホテルでの運用や、全国の市町村をカブで回るというのが最終目的です。

【皆】
(笑と拍手)
レピーターがあるところに行ったらいいと思いますね。

【Aさん】
北海道へ行くとか沖縄に行くとかではなくて、定年後に全国の市を回ってバイクで一周しようと思っています。その時に各市から発信するとか各町から発信するとか、「今日は釧路市から1km離れた人と交信した」とか、「次は根室市に行ってみよう」というような一人アワードみたいなことをしたいなと思っています。ちなみに現在の私の仕事の担当エリアは、関東、東北以外の、静岡から西と北海道です。ほぼ全国行きますので、開局したら無線機は小さなVX-3がいいなと思っています。ID-52を3年前にすでに買っていますが、出張に持っていくには大きいんじゃないかなと思います。

●質問5 無線以外で結構です。あなたにとってのモノづくり例などご披露できる内容ありましたらお願いします?
【RGD】

ものづくりについてですが、私の記事のテーマは「ものづくり」や「製作」なんです。

「ものづくりやろう!」がメインテーマなんですが、これはテレビの「家事野郎」から文言はもらっていますが、意味的には「やろう!」の意味は男を意味する「野郎」ではなく、「ものづくりをやろうよ、やってみようよ」という意味でつけたんです。ただ、後から考えるとどうも「ものづくりの野郎(おとこ)」という意味でとられるかもしれないなと後悔したんです。

私のやっていることは「ちょっと製作程度」で、「俺はものづくりをやっている野郎です」と大きな声で言えるほどの大それたものを作っているわけでもありませんので。

私の事は横に置いておいて、皆さんにとって「ものづくり」と聞いて、何を思い浮かべられますか? 無線に関係なくても構わないですので、ちょっと参考にお聞かせください。

【Aさん】
私もものづくりには非常に興味がありまして。これは塩ビパイプなんです(と言ってポケットから何かをとりだされました 写真1)。塩ビパイプを自分で炙ってライターケースにしているんです。(炙って柔らかくして成形等製作過程を説明いただきました)


写真1 Aさん自作の塩ビパイプライターケース

DIYも好きですし、もともと実家が小さな工場を営んでいました関係で、金属加工や溶接などもできる機械屋なんです。無線工学の講習中に「感電した経験ありますか?」と聞かれたとき「200Vに感電しました」と答えましたが、工場で車のマフラーを溶接していて頭から200Vに感電しました。

【RGD】
死ぬところでしたね。

【Aさん】
頭から腰に電流が通りました。元気にはなりましたが、見えない電気より見える機械がいいです。もどりますが、ものづくりと言えば私は塩ビパイプが夢の素材だと思っています。なぜ皆さん使わないのでしょうか?

【遠藤さん】
塩ビパイプは人を殴る素材だと思っていました。(笑)

【Aさん】
塩ビパイプは温めるだけで自由度が高いですしね。ドライヤーがあれば加工できますし。ガスバーナーでもいけます。

【皆】
ガスバーナーでは融けますよね。

【Aさん】
ガスバーナーでは焦げるんです。なのでヒートガンを買われたほうがいいです。Amazonで4000円くらいで売っています。

あとは、バイクを触るのでバイクの部品を作ったり出来る範囲でやっています。旋盤やフライス盤が家にあれば色々作れるのですが、実家はすでに工場をやめておりありませんので、工具や材料が有る範囲、出来る範囲でものづくりを楽しんでいます。100Vの溶接機もあります。

【RGD】
溶接機があればいろんなものをくっつけられますしね。ものづくりの幅が広がりますよね。

【Aさん】
電流値は選べない1800円の中古品で、何十年も前のです。それと、3Dプリンタが欲しいですね。

【RGD】
3Dプリンタ持ってますよ、安い物ですけど。色々作れて便利ですよ。

【Aさん】
いいですね。

【RGD】
遠藤さんはものづくりについて何かありますか? 無線と関係ないことでもいいですよ。

【遠藤さん】
そんな壮大なものは作っていません。女性ですから子供が小さい時は子供の服一式、赤ちゃんの肌着から2、3歳になるまで全部作っていました。デザイン関係の学校とかに通ったわけではありませんがデザインも自分でやります。売り物の服の型紙をとって、そこから始めてデザインをして、子供の七五三の食事会の衣装を作ったり、最近はしていませんがアクセサリーを作ったりしていました。

最近はネイルを自分でするのですけど、これを一からデザインを考えて材料も仕入れて長さも全部出したりしています。ものづくりというよりは細かい作業が好きなんです。デザイン、作業を含めて一つの作品ができた時にすごい達成感を感じます。

このネイル(写真2)も一週間前に作りました。伸びてきたら次の図案に移ります。一度出来てしまうと達成感で「うん、きれい」と感じるのですが、だんだん飽きてきてしまいます。ですから、私には、達成感を得るために物を作るという面があります。


写真2 遠藤さん自作のネイル(ジェルネイル)

【Aさん】
材料はレジンですか?

【遠藤さん】
レジンですね。もともとジェルネイルというのは歯科材料のレジンから来たらしくて、レジンでもできるんでしょうけど、私はもともとアレルギー持ちなので体質に合わない素材を使ってしまうと指がパンパンに腫れるので材料を選んでいます。

●質問6 初交信に不安はありませんか?
【RGD】

みなさんのものづくりに対する考え方、やり方参考になります。

さて、これから開局申請をして、その後初めてのアマチュア無線の交信をされると思います。皆さん既に業務用のトランシーバなどで交信されているので大丈夫かもしれませんが、初交信に不安はないですか。

【遠藤さん】
私は不安はないのですが、「交信」といえば子供の時にこんな経験があるんです。子供の時にトランシーバにすごくあこがれて、クリスマスだったか誕生日だったかにプレゼントとしてトランシーバを買ってもらって、姉弟でトランシーバで遊んでいたんです。そのときに、何を思ったか一人でトランシーバをいじっていました。そうしたら、どうやらトラックの運転手さんの無線が入ったようなんです。何か聞こえてくるので、「こんばんは」と言ってみたんです。そうしたら返事が返ってきて「こんばんは、なにやってるの?」と返事がありました。

相手の方は私が子供だとわかっていたようで、夜の10時、11時頃だったので「子供は早よ寝えや」と言われました。知らん人としゃべってるけどなんだろうと思いながら、「まだ寝えへん。なんかおもしろいからおっちゃんとしゃべる」と言ってしばらくしゃべっていました。しばらくして私の親が来て、携帯の無い時代に子供が一人で一体何を誰としゃべっているのかと思ったようです。親に事情を説明したら、親が「それはトラックの運転手さんか誰かとちがうか。珍しいことがあるもんや」と言ったんです。私は、「おっちゃんありがとう。寝るわ」と言って切ったんです。それは私の中ではいい思い出です。今思えば、そのころから要はそういうことに興味があったのかもしれません。その経験が下地になったのかもしれませんね。

【RGD】
顔の見えない初めての人と話をするという事のドキドキ感と面白さですね。知り合いにアマチュア無線の話をすると、「携帯を使って知り合いと話をすればいいのに。何を好んで見ず知らずの人と話をするのかわからない」という答えがよく返ってきますね。

【遠藤さん】
私の周りでも「わからん。友達としゃべってたらええねん」という声を聞きます。

【RGD】
貴重な話ありがとうございました。試験に合格されましたので一部面倒な手続きなどを経る必要がありますが、これからアマチュア無線ライフを楽しんでいただきたいと思います。50年、60年とこの趣味を続けておられる方もいらっしゃいますが、今は「絶滅危惧趣味」に近づいておりますので、皆さんもアマチュア無線を可能な範囲で盛り立ててください。細くとも長くこの趣味を続けていただきたいと思います。私も頑張ります。

【Aさん、遠藤さん】
昔は「King of hobby」と言われていたようですけどね。

【RGD】
今日はインタビューに応じていただきありがとうございました。

おわりに

このインタビューは、一般社団法人無線従事者養成センター 新大阪事務所講義室で行いました。

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