Summits On The Air (SOTA)の楽しみ
2024年3月15日掲載
3月になりました。暖かい日があったり、寒い日があったり、毎日目まぐるしく天候が変わります。山の上でもポカポカ陽気の時もあれば雪が降る時もあります。また、この季節は山では花粉が大量に飛ぶ季節、私は花粉症ではないので平気なのですが、時々山でくしゃみが止まらない人を見かけます。くれぐれも体調を崩さないように山登りと無線を楽しみましょう。
今回は連載している低山の紹介とは少し離れて、2024年3月1日に正式にSOTA本部に認められました2023年度のSOTA山岳リストの変更内容について少し説明してみたいと思います。
今回の変更修正はJA(本州)リージョンだけの変更修正となりました。修正、変更は主に3つの要素があります。
SOTAで登録されている山岳は「プロミネンスが150m以上取れていること」という地形の特徴で定義されているため、山の名前が無名であったり、判明していないものも多くあります。また山の名前の代わりに、三角点の名前で登録している山頂もあります。このような状況で新たに山の名前が判明したり、間違いの修正を行っているものです。
山は不動の存在、しかし実は山の山頂の位置は不変というわけではありません。もちろん間違いや詳細検討をして、その緯度経度や標高を変更する場合もありますが、石灰石の採掘場や砕石場などでは採掘の状況で山頂の最高地点が変わるような場合もあります。大体そのような場所は立ち入り禁止である場合が多いのですが、そのような変更も毎回反映しています。ちょうどSOTAの山岳リストのとりまとめをやってくださっているJA1CTCさんが、下記の富谷山の様子を最近調査されました。このページにて山頂の位置が変わった状況について報告されています。
・JA/IB-017 富谷山 緯度経度そして高度の修正
・JA/IK-032 上記1の名前(眉丈が丘休憩所)の修正に加え、緯度経度標高の修正
新たに見つかったSOTAの登録条件を満たした山を新規に登録したり、SOTAの条件を満たしていない山であることが判明したものを削除したり、また詳細を検討した結果一度登録したものを復活させたりというものです。
・JA/KN-034 茅塚Kayazukaを新規追加
・JA/MG-055 削除、代わりにJA/MG-084 高津森(Takatsumori)を復活
・JA/ST-025 大前山を削除、代わりにJA/ST-026 天狗山Tenguyamaを新規追加
・JA/TK-037日陰本田山Hikagehondayamaを新規追加
以上が2023年度のSOTA山岳リストの修正内容で、3月1日から有効、削除したものは2月29日まで有効で3月1日以降は無効となります。
すでにイギリスのSOTA本部のデータベース、SOTA日本支部のホームページ内のリスト、支部レファレンスマニュアル(ARM)も今回の修正を反映していますのでご活用ください。
また、他にも修正候補や山の名前が判明した場合は、この場所にあるエクセルシートに根拠を明確にしてご連絡をお願いいたします。SOTA本部はSOTA登録山岳の位置の変更や追加についてはとても厳格に審査をしておりますので、特に根拠の明確化には、ご協力をお願いいたします。
SOTA日本支部ではSlackを使ったコミュニティプラットフォームがあります。すでに100人以上のSOTA愛好家の方々が参加されています。このコミュニティに新たに参加をご希望の方は私宛のメール、ja1ctvアットマークjarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。登録案内を送らせていただきます。
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