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おきらくゴク楽自己くんれん

その55 アイコムフェアin東京両国訪問と無線用電源考察

JF3LCH 永井博雄

2026年1月5日掲載

4. 移動運用2日目

朝になって下界に降りファーストフード店で朝食をとりました。店内で次の運用地を検討し、伊豆市の隣の伊豆の国市の公園駐車場を目指して走ります。初めに訪れた公園は時間が早すぎて駐車場が閉まっており入ることができませんでした。仕方なく辺りをさまよい続け、FBな場所と見つけのですがそこは伊豆市だったりしてまた徘徊。1時間ほどかけて見晴らしのいい公園駐車場にたどり着きました。


道中綺麗な富士山を拝めることができました


5.6mロッドアンテナとAH-730で運用


IC-705とAH-730は自作ケーブルで接続

主にHF帯で運用、7MHz、10MHzで10Wの出力でしたが少しパイルになり沢山の局と交信出来ました。


途中、新東名静岡SAで休憩

終始好天に恵まれ、大変気持ちのいい旅となり短い休暇を満足して過ごすことができました。また今回は気候も良く、寝ている時に暖房を必要とすることはなく、無線運用もIC-705での10W運用でしたので電源容量については全く気にせずに過ごすことができました。

5. 移動運用の電源を再考

前回、モバイルシャックで冷暖房などのユーティリティ電源について触れました。特に冷房使用時のインバーターからの発熱については、DC12VをAC100Vに変換するのはかなり損失(熱)が多いことも冷房不良の原因であると感じました。そこでリチウムイオン電池とインバーターを24Vか48Vに変える事を考えました。直流電源電圧を高くすればインバーターの効率が上がり、発熱も少なくできるし、配線も細くできるのでいろいろと有利な点が出てきます。しかしこれには電池・インバーター・無線電源用DC/DCコンバーターの3点を新調する必要があり、かなりの費用がかかるので一旦見送ることにしました。しかしDC/DCコンバーターを使えば、常に13.8V以上の電圧を維持できるメリットに改めて気が付き、それも大きいメリットに気が付きました。

これまで移動運用の電源として主に12.8Vのリン酸鉄リチウムイオン電池を使ってきました。満充電状態では13.5V以上の電圧で、無線機の定格である13.8Vと大差なく快適に使えるのですが、当然ながら使用していくうちに次第に電圧は下がってきます。この電池の優秀な点は定格である12.8V前後の電圧で安定してくれます。それでも次第に電圧は下がるわけで放電終止電圧まで使う事はないですが、12Vを切れば無線機の出力はかなり下がってしまいます。

通常の移動運用であれば常にフルパワーを必要しませんがコンテスト移動ともなれば最終まで安定して定格出力を維持したいものです。そんなことでリチウムイオン電池を生で使う以外の方式でDC13.8V以上を安定して得る方法を検討してみました。

・DC/DCコンバーター

まずは先述の24V電源を用いてDC/DCコンバーターを使う方法です。私も鉛蓄電池を使っていたころは、2個の電池を直列にしてコンバーターを使っていましたが、電池の管理が手間でとても面倒でした。扱いが容易になったリチウムイオン電池なら負担は軽減できますが、コンバーターの接続などの手間は変わりなく、またそのコンバーターもスイッチング式の物が主流となり、V、UHFだけの使用ならともかくHFや50MHzなどでのノイズも心配な事などネガティブな要素があります。何よりもこれから始めるにはコストがかかり過ぎることが最大のネックです。

・ポータブル電源

次に最近流行りのポータブル電源を使うことを考えました。AC、DC、USB-AやUSB-C、PD出力など、いろいろな出力に対応できて車中泊にはとても便利な道具です。ポータブル電源からのDC出力は一部のモデルを除いてはシガーライター出力で10A以上を取り出すことが出来ない場合が多いです。まれにそれ以上の電流を取り出すことのできるモデルもあるのですが12.6Vとか13.2Vとか微妙な電圧であったり特殊なコネクターを必要とする、十分な容量がなかったり、などなかなか私のニーズにあうモデルが見つかりませんでした。電源内部ではDC48Vなどの電圧の蓄電地から変換しているためか、変換動作の効率が良いので蓄電したエネルギーを無駄なく使うことができる印象です。


ポータブル電源+安定化電源での利用例

・ポータブル電源+安定化電源

次にポータブル電源のAC100V出力を使い、安定化電源で13.8Vを得る方法です。これなら十分な容量のモデルを選ぶことができます。これぞ本命かと思い、すでにこの方式を試している移動専門無線家の方の移動運用中を襲撃(笑)して使い心地など聞いてきました。曰く容量は十分ですが、やはり特定の周波数でキャリアがあったり、フロアノイズが上がるなどの影響はあり無視できない時もあるということでした。

大容量ポータブル電源はリチウムイオン電池単体と比べ高価なので、ノイズなどのネガティブ要素を鑑みると見合わない投資になるのではないかという感想をこの時点で持ちました。

そんな日々でしたが、実はそういいながらも一度試してみようと24V電池とDC/DCコンバーターを購入する寸前まで至っていたのですが、ポチっとする前にひと呼吸したら「まだ検討してない電源があるじゃないか!」という事に気が付き購入を止めました。これについては次号以降でお話しできればと考えています。

それではまた。

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