Monthly FB NEWS 月刊FBニュース 月刊FBニュースはアマチュア無線の電子WEBマガジン。ベテランから入門まで、楽しく役立つ情報が満載です。

ぴよぴよラヂヲ@婦人部

第拾章 コンテストとアワード

JJ1TZX・KK7GEX Mammie

こんにちは! 雨の少ない短い梅雨があっという間に終わり、夏に突入しました。毎日暑すぎて、溶けそうですが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか?

陽も長くなり、19時ころでも、まだ明るい日が増えて来ました。今年の夏は、どんな夏になるのでしょうか。個人的には、暑さに弱い冬生まれなので、涼しくあって欲しいと願っています。

先月は、私のFCC試験の内容をお届けしたので、今月は本来の話に戻りましょう。この1年ですっかりハマってしまった、アワードとコンテストのお話です。


全国各地から集まったアワードたちPart 1

アワードとコンテスト

アワードの意味は、「賞」です。アマチュア無線のアワードは、交信した事実を自己証明したり、QSLカードで証明することによって申請し、得られるものです。

コンテストの意味は、「競争すること」です。アマチュア無線のコンテストは、決められた時間内により多くの局と正確にナンバー交換をすることで得られた得点を競います。

私は、昔から賞とは無縁でした。一番身近なところで賞を貰うと言ったら、運動会の徒競走でメダルを貰ったり、町内会の運動会で何か景品を貰うことだと思います。

私は子供時代、運動は苦手で走ることも遅かったので全く賞をもらえず、毎回貰っていた周りの友達が羨ましく感じていました。そんな中、私が賞を貰えたのは、障害物競争や白い粉の中から大福を探す競争、パン食い競争などで走ること以外に何か+αのある競争が得意でした(笑)

中高生になると、学校では学業優秀だともらえる賞などありましたが、全くして貰えない私は、そのような賞にとても憧れを持っていたのかもしれません。

唯一、学業関係でもらえたのは、専門学校時代に今は亡き母のことを書いた作文で、スピーチコンテストで優勝したことがありました。内容は、「家庭、仕事、子育て」の3つを両立していた母のようになりたいといったことでした。今は3つを両立する人がたくさんいますが、当時は少なかった時代なので、母はその内容を聞き、自分のやってきたことが間違っていなかったと、とても嬉しかったと聞かされました。そんな大事なエピソードと共に、トロフィーと賞状は今でも大事に保管しています。

どうやったら良いのだろう

そして何かを集めることも、昭和生まれの女の子は、綺麗な包装紙、紙袋、リボン、千代紙、シール、便箋、封筒、メモ帳、ハンカチなど、一度は集めたことがあるのではないでしょうか。

私もその一人でした。そんなことが無線のアワードに共通するとは思わなかったのですが、集めてみると色々なアワードを知りたくなり、インターネット、アワードの本をみて、調べてみました。

アワードを申請するために、それまで紙ログに書いていたものをハムログ(Turbo HAMLOG)に転記し、紙ログと併用することにしました。

コンテストの場合は、いきなりハムログに入力することは初心者では難しいので、最初のうちは紙ログに書いて、コンテストが終わってから一つ一つ確認して入力していたのですが、だんだんとコンテストも局数が増えていくにつれ、紙ログからの転記もかなりの手間になってきました。

そのため、コンテストをするのであれば、コンテスト専用にログ入力が出来るCTESTWINを使い始めました。今でこそ、最初の頃よりは高度な使い方が出来るようになったのですが、最初はCTESTWINに入力する前に、紙ログに書いてから入力していたほどです。

元々、文字入力するのは速いのですが、間違えた時に戻ったり、アクシデントに対応する能力が備わっていなかったこともあり、紙ログを付けないでコンテストに出る勇気は、なかなか出ませんでした。今でも、紙ログやメモを置いて、CTESTWINと併用して、参加するコンテストもいっぱいあります。

一番初めに参加したコンテストは、昨年のJARL主催の6m AND DOWNコンテストでした。

昨年の6月ころから、普通にCQを出して、色々なエリアの方と交信も出来るようになったので、コンテストでもCQを出してみようと思いましたが、そんなに甘いものではなく、CQを出せる周波数がありませんでした。大きなコンテストだと、参加人数も増えるので周波数がギューギュー詰めの満員状態で、入れる隙がなく、あったと思ってもちょっと躊躇していると、他の人に取られてしまったりするので、CQを出している人を探して、交信しているのを聞いて勉強しました。

他の人と交信している内容を聞いていて、コールサイン、コンテストナンバーなどの必要事項を先にメモし、全部分かったうえでやっとお声掛けが出来る状態でした。

とにかくコンテストは、テンポが速くてコールサインもすんなりと取れないことが多いので、ワッチしながら何度も聞いて、分かったらお声掛けして行きました。


この1年でいただいた賞状

何十年ぶりかの賞状

私が、その当時出来る最大限のやり方で、初参加の6m AND DOWNコンテストは、ニューカマー種目で、全国9位になりました。初参加でしたので、9位で一桁に入れたことはとても嬉しかったのですが、次はもっと上を狙いたいと思うのが人間で、私はまんまとコンテストの世界に突進していくのでした(笑)

その次に参加したのは、地元横浜で開催されるオール横浜コンテストでした。こちらは、新人賞が設けられているコンテストで、朝早くからの2時間の短期集中コンテストでした。まだ、コンテストのコツも分からなくて、とにかくたくさんの人と交信するという思いのみで参加していました。こちらも、周波数がギューギューの満員状態。呼び廻り専門で、2時間ずっと相手局を探し、頑張りました。

結果は、47位で新人賞をいただくことができました。新人賞が二人いたのですが、もう一人の方はすごい高得点だったので、ここでの悔しさがこの後のコンテストに更にハマるきっかけとなりました(笑)

また、終わってからログを提出するのですが、100局以下の場合は、手書きでも受け付けてもらえるため手書きで事務局へ送ったところ、とても優しい事務局の方で、メールでの送り方を教えて下さったのです。おかげで、今もそのやり方で色々なコンテストのログを提出できるようになりました。本当に、周りの方々に助けられているなと思うエピソードでした。

そして、8月は、JARLのフィールドデーコンテスト(月刊FB NEWS 2021年9月号に特別寄稿しています)でした。こちらで初めて3位入賞という嬉しい結果をいただき、賞状が送られてきました。

その後も、1年間に15個くらいのコンテストに参加、JARLの全市全郡コンテストでもニューカマー種目で全国3位でした。次は、コンテスト戦略を練って、少しでも上に行けるようにと思っています。


全国各地から集まったアワードたちPart 2

パソコンとにらめっこ開始

コンテストで毎回たくさんの局と交信していると、ハムログもどんどんと局数が増えて行き、アワード申請が出来るものが増えていきました。

交信から、約8か月から1年後に、JARLビューローからQSLカードが届くようで、私の手元に送られてくるカードの枚数が、最近では、かなり増えて、QSLカードが無いと申請出来なかったアワードも申請が出来るようになってきました。

ここで、ハムログを見てカードが来ているかを確認し、私が自作したQSLカードボックスの中から、該当するカードを探し、リストを作り、申請する作業が始まりました。このような事務作業も実は大好きなので、まとめていくつかのアワードを申請しました。

手数料が郵便振替の場合は、ネットバンキングを使って出来るのですが、定額小為替の場合は、郵便局に行かないといけないので、近所の郵便局へは、何度も通い、顔になりました(笑)

早い所は、2、3日後に送られてくるアワードもありましたが、中には、1か月後の到着もあり、申請したことを忘れていたこともあります。いくつかアワードがたまったら、アワードを集めている人のクラブへ入会しようと、現在準備中です。

このようにコンテストやアワードをやっているだけで、知り合いが増えて行く、不思議な趣味だなと最近思います。自分とは、普通に生活していたら絶対に知り合えない人と仲良くなってしまうアマチュア無線。コンテストやアワード以外でも、色々な種類の楽しみ方もあり、本当に奥が深いなと思っています。


なんと世界のアワードまで・・・

最近、やっと色々な集まりにいって、周りの人が話している無線の詳しい話が、資格試験の時に勉強した内容であったりすると、「それ知ってる」、「それ、わかる」ということも増えてきました。詳しい内容を説明して、と言われたらまだまだ全然分かりませんが、少しでも自分が仲間に入れることをとても嬉しく感じています。

最新情報

私が4月から参加している、8J1H90Tの記念局の交信数が凄いことになっています。当初1万局が目標でしたが、6月中旬現在で既に約9000局と交信していて、QSLカードを増刷することになりました。

そして、なんとそのQSLカードは、7月から9月の期間「平塚七夕まつり」のカードになります。(カードは無くなり次第終わりになります。今までのスピードからすると、結構早く無くなってしまうかもしれませんので、お早めに!!)

是非、未だ交信していない方も交信済の方も、QSOよろしくお願いします。

ぴよぴよラヂヲ@婦人部 バックナンバー

2022年7月号トップへ戻る

次号は 12月 1日(木) に公開予定

サイトのご利用について

©2024 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.