アパマンハムのムセンと車
2024年8月15日掲載
連載23回目となります。この原稿を書いている少し前に、フィールドデーコンテストが開催されました。今年は自宅の引っ越しと重なったので、移動しての参加は見送りました。結果的には自宅でワッチしただけで終わってしまいましたhi
なんだか消化不良ですが、コンテスト直前に「8J1ARDF/1」の運用をする機会に恵まれ、こちらで100局以上の方とQSOしていただきました。おそらく、こちらで「ごちそうさま」になっていたのかも知れませんhi
ARDFは体力と知力のスポーツです!
この夏は、「8J1HAM/1」でも運用でき、最近移動運用をしていなかったせいか、とても楽しめました。QSOいただいた皆さん、ありがとうございました。記念局運用も、究極は自分で開設して運用したくなりますね。私の知人にもそういった人物がおります。昔はこんな記念局がたくさん出てくることなんてなかったのにな~、なんて思ってしまいます(おっと、浦島太郎ネタですねhi)。では、今回も話を進めていきましょう!
更新のタイミングで引っ越しを考えておりましたが、ちょうど条件に合う物件が見つかり、引っ越しをすることになりました。今度の引っ越し先は小高い丘の上の、2階建ての2階になりました。今までのような広いルーフバルコニーがあるわけでもなく、普通の部屋になります。ベランダも狭いので、どのようにレイアウトするか、頭を悩ませています。移動運用のみにしてしまえば、話は簡単なのですが、やっぱり自宅からもちょっとは運用したいですからhi
実際にはアンテナの設営はこれからですが、HFは釣り竿アンテナ、V/UHFはモービルホイップになるんじゃないかと思っています。最悪、全バンドともモービルホイップ、というのも覚悟しなきゃ、と思っています。ただ、ロケーションは全方向に開けていますので、まずまずではないかと。
今まではアパマンハムにしては少し派手に遊べたと思いますが、今度はアパマンハム本来の姿(?)に戻って運用となってしまいます。まあ、自宅で満足できない分は、移動運用すればいいだけの話ですからね。
引っ越しました・・・ が、こんないい所じゃないですhi
アパマンハムの方の悩みに、どうやって室内に同軸ケーブルを引き込むかがあります。まず考えられるのは、窓の隙間から引き込む方法です。市販品もありますので、それを使うのも手です。
第一電波工業MGC50(第一電波工業株式会社Webサイトより)
他には、モービル用基台によく使われている極細のテフロン同軸ケーブル(RG188A/U)を使って、サッシの隙間から配線する方法もあります。事前に直径3mmの固めの電線でテストし、つぶれなければこの方法もありです。マンションに引っ越した後、アマチュア無線を再開することになりました当初、私も引き込みについて悩みましたが、幸いにもエアコンの取り付け穴が少し大きめだったので、そこの隙間から引き込みしました。
もしこれから穴を開ける場合は、少し大きめに開けてもらうと良いと思います。私の場合、穴のサイズを注文したわけではありませんが、8D-SFA 2本、5D-FB 3本、ATUコントロールケーブル1本がなんとか通っています。ただしコネクタが付いていては通らないので、自分でコネクタを半田付けするハメになってしまいます。なお、穴の隙間には、エアコン工事用の粘土を使ってふさぐようにします。ふさがないと、鳥さんや虫さんの巣になってしまう可能性がありますよhi
エアコン配管用の穴。少し大きめに開けてもらおう
引っ越し後は、どうしてもアンテナに制約を受けることになりますので、今までのような飛びを期待することはできないと思います。それはそれで、自分自身が楽しめればいいんでしょうが、やっぱり電波は飛ばしたいですよね。ならば、自宅からの運用は、とにかく電波が出せればいいと割り切り、飛ばしたい時や稼ぎたい時は移動運用をメインにする・・・ というのは自然の流れかと思います。
となると、今度は移動用の車両をどうにかしないといけません。車を少し大きめなものにすることで、いろいろなバンドの機材を載せて行くことが出来ると思います。トランシーバーもHFのコンパクトな固定機と、V/UHFオールモード固定機の2台を積む感じになるかと思います。今までは移動中の移動経費を考慮して、軽自動車をチョイスしてきました。維持費も安く、高速代も安くつくうえに燃費も良いとなれば、同じお小遣いでもたくさん移動できるって考えで選んでいました。
最近の軽自動車は大きくパワフルになったとはいえ、排気量は660cc。大きな排気量の車と比較したら、ターボ付きであっても、どうしてもトルク面で非力になります。余談ですが、車業界では、「排気量はすべてに勝る」という名文句があります。ターボだ、DOHCだと小細工するよりも、排気量を大きくしてしまえばいい! というUSA的な発想ですhi なんか昔の無線界にも通じそう・・・ hihi
話を戻しますが、いろいろ悩んだ末、比較的リーズナブルな値段で買えるホンダのステップワゴンにしました。
次に選んだホンダ ステップワゴンRK1型
キャリアを付けるかどうかは考え中です。今度は車高があるので、地上高は確保できますが、長い釣り竿を片手で持って立てるのは、安全かどうか?
という点で悩んでます。それに脚立がないとルーフキャリアにアンテナを付けられないことにもなるので・・・
8人乗りですが、5人乗れたら十分なので、サードシートを畳めばルーフボックスは要らないかな?
と思ってます。引っ越したばかりなのですが、しばらくは悩んで楽しめそうですhi
最近、Amazonなどの通販サイトで、海外製のスイッチング電源ユニットが安価で出ています。これをうまく活用して電源としている方もたくさんおられると思います。
スイッチング電源の例 この大きさで40A近く取れます
ただ、スイッチング電源ということで、ノイズの発生を気にされている方も大勢いらっしゃると思います。実際に私もノイズを気にしてスイッチング電源自体を敬遠しておりました。
再開するにあたり、30年前に購入した電源(トランス式で非常に重たい)が、まだまだ十分に実用になりましたので、そのまま利用することにしました。そろそろメンテナンスしてコンデンサなどを交換したほうが良いのでしょうが、根がズボラなところもあり、とりあえずそのまま使っております。ローカルのT氏は、壊れた電源を貰ってきては、中身を抜いて、先ほどのスイッチング電源ユニットを収めて、電源として利用しています。
中身を入れ替えてしまった電源の例
中にスイッチング電源ユニットが見えます
このユニットの最大の利点は、AC入力とDC出力をそれぞれ接続するだけで使用出来るうえに、容量の割に値段がメチャ安い点だと思います。ケースが流用できるならば、市販の完成品の電源の見た目で、きちんと動作するものが安価で入手出来ることになりますね。ただし、スイッチング電源ですので、下手するとノイズの原因になる場合もあるので要注意です。過去に社団局でコンテストにマルチバンドで参加した時、原因不明のノイズが3.5MHzだけ出るので、調べていったら、他で使用していたスイッチング電源ユニットが原因だったことがあります。
お決まりのノイズつぶし(シールドの追加、フェライトコアの追加など)を行ってもノイズが収まらないので、とうとうお役御免となってしまいました。ノイズの発生が気になるなら、トランス式の重い電源を購入するのも手だと思います。実際に私のところでは、電源は全てトランス式です。引っ越し時、重くてエラい目に遭いましたhi
最近の電源はメーカー製であってもスイッチング電源が多いです。なので、どうしても昔ながらのトランス式がほしい場合は、中古品を狙うことになります。ヤフオクなどで中古品が安く販売されているケースが多いので、そちらを利用されてみてはいかがでしょうか? 中にはメンテナンス済で販売している方もいらっしゃるので、腕に覚えのない私のような方は、こちらを購入するのもアリかと思いますhi
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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