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FB LABO ~エレクトロニクス研究所~

IC-705レビュー

JS2AVK 濱島守

2020年6月に発売されたIC-705を使用する機会がありましたので、各種機能のレビューと活用方法の一例、そのほか便利グッズをご紹介します。発売から3ヶ月経って、色々なレビューが出そろっていると思うので、細かい所をレビューしてみようと思います。

各種機能レビュー

1. メニュー
基本的にはIC-7300やIC-9700と基本的には同じ操作で操作できるかと思います。

メニューの違いは写真の通りです。

IC-7300のメニュー

IC-9700のメニュー

IC-705のメニュー

このような感じで、IC-705にはサテライト機能がないので、メニューに選択肢はありません。

2. 本体の大きさ


実測で幅約20㎝、高さ約8㎝、奥行き約8.5cmとなっています。重量は約1.1kgと、かなり軽量となっています。これならハンディ機といっても問題なさそうです。

3. IC-705特有の機能
・LCDバックライトの自動調整
スピーカーの下のあたりにセンサーがあり標準で自動調整されるようになっています。

・画面消灯機能
POWERボタンを押すと画面消灯になります。スクリーンキャプチャ機能もPOWERボタンなので、機能を有効にしている場合は選択肢が出るようになっています。


・スクリーンセーバー
バッテリーで5分、外部電源で60分の初期設定となっています。外部バッテリー運用する場合は注意が必要です。

出力と電流との関係をグラフ化してみました。


外部電源使用時の実測消費電流

活用方法の一例

やってみようと考える人は多いが、実際に実行に移すことは少ないであろうチャリンコ(自転車)モービルにトライしてみました。とりあえず実現可能かを検証した状態で、今のところまだ実用には至っていません。

実際の運用は、公道ではない場所かつ歩行者や他の車両がいない安全が確認された場所で行うか、あるいは、安全な場所に停車した状態で行ってください。


サイクリングで普通のマイクを使用すると、風切り音が入ってしまうので咽頭マイクを使用しました。これで走行しながらでも安定して交信することができると思います。


全景はこのような感じです。意外と自然な感じに仕上がりました。これなら行けそうです。


ちなみにIC-7300とIC-9700を背負った完全セットはこんな感じになりました。

意外と受けが良かったので、今後しっかりした取り付け器具を作って改めてご紹介できたらと思います。

便利グッズ

外出先で手軽に電源を取る方法として、スマホ等の充電をするために使うモバイルバッテリーが考えられます。ただ、一般的なモバイルバッテリーの場合、5Vで3Aほどしか取れないものが多いので昇圧してIC-705で使うのは難しそうです。そこで便利なのがUSB PD(USB Power Delivery)という規格のモバイルバッテリーです。PDは最大100Wまで出力できるもので、最近ではノートPCの充電等にも使われたりしています。


USB PD規格

上の表を見ると分かる通り、規格上は12Vで最大5A出力できるのでIC-705でも10W運用できます。


USB PD対応モバイルバッテリーの例


USB PD対応充電器の例

USB PDは基本的にはスマートフォンやノートPCを充電するための規格のため、デバイスと充電器(モバイルバッテリー等)とデータ通信をして、対応する電圧を決めています。そこで、そのデータを送って電気を取り出すことができるPDトリガーと呼ばれるものが発売されているので、それを使用して電源ケーブルを作成することで簡単に12Vを取り出すことができます。

さらに応用例として、知り合いのJS2CIK局が3Dプリンタで便利なものを作っていたのでご紹介します。このようにPDトリガーを本体に備え付けてしまえばUSB PDを用いて高速充電することも可能となっています。さらに、外部電源としての入力なので本体へ直接USBケーブルを差すような感覚で10W運用することができます。もちろん、USB PD対応のモバイルバッテリーからも外部電源として給電して10W運用することもできます。


このような感じでIC-705の活用方法を考えてみました。
何かの参考になれば幸いです。

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次号は 12月1日(火) に公開予定

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