テクニカルコーナー／ID-52オープニング画像をカスタマイズ｜2020年10月号

テクニカルコーナー

ID-52オープニング画像をカスタマイズ

JK3AZL 高岡奈瑞

以前IC-705のオープニング画像の設定方法を紹介（https://www.fbnews.jp/202008/technical3/index.html）しましたが、今回はID-52のオープニング画像を作成する方法について紹介します。

必要なものとオープニング画像に設定できる画像形式

◎必要なもの
・ID-52
・microSDカード(2GBまでのSDカード、または32GBまでのSDHCカード)
・画像データが加工できるアプリケーション(例: ペイント)
・加工したい画像ファイル

◎ID-52のオープニング画像に設定できる画像型式
・ファイル形式: ビットマップ(.bmp)
・画像サイズ: 320×280px(24ビットカラー)
・ファイル名: 半角23文字(全角11文字+半角1文字)以下

パソコンで写真などのデータを加工できるアプリは色々ありますが、24ビットカラーのビットマップ形式で保存できるアプリでなければIC-705のオープニング画像を作成できません。Windows標準アプリの「ペイント」は、24ビットカラー/ビットマップ形式でファイル保存することができるのでたいへん便利です。

ペイントで画像データを加工する

ID-52本体には画像サイズ自動調整の機能はありません。そのためオープニング画像はファイル形式だけではなく、画像のサイズも適切に加工しなければなりません。

◎ペイントの起動と画像ファイルの読み込み
Windows画面左下の[スタート]ボタンをクリック
→[すべてのプログラム]
→[Windowsアクセサリ]
→[ペイント]
の順にクリックすると、ペイントが起動します。

ペイントの[ファイル]をクリック
→[開く]
→オープニング画像に加工するファイルを選択
→右下[開く]をクリック

[ファイル]＞[開く]で画像データを選択する。

◎画像サイズの変更
開いた画像データはサイズが320×280ピクセルではないため、メニュの[サイズ変更]で水平方向「320ピクセル」または垂直方向「280ピクセル」に変更します。

読み込んだ画像データは、[サイズ変更]で縮小。

次に320×280ピクセルになるよう、[選択]でトリミングしたい範囲を指定し、[トリミング]をクリックしてトリミングします。なおペイントの[表示]をクリックして画像を[拡大]し、さらに[ルーラー]や[グリッド線]を表示させておくと作業がしやすくなります。

320×280ピクセルになるようトリミングを行う。

トリミング終了後は[サイズ変更]をクリックし、320×280ピクセルになっていることを確認します。なおサイズが320×280ピクセルになっていない場合は、再トリミングやサイズ変更を行い、320×280ピクセルになるよう調整してください。

ペイントの[サイズ変更]をクリックし、320×280ピクセルになっていることを確認。

◎コールサインの追加
オープニング画像にコールサインを入れたい場合は、ペイントのメニュ[A]をクリックし、文字入力を行います。

[A]をクリックするとテキスト入力ができる。

好きな色／好きなフォントを選択し、コールサインを入力します

。

コールサインを入れた様子。

画像の加工が終わったら、microSDカードの[ID-52]＞[OpeningPicture]フォルダ内に「名前を付けて保存」します。(※)
このとき「ファイルの種類」は必ず「24ビットビットマップ」を選択します。

「24ビットビットマップ」形式で「OpeningPicture」フォルダ内に保存する。

(※) ID-52は「SDカードモード」機能があるため、パソコンとID-52をUSBケーブル接続したまま、SDカードを取り外さずデータを保存することも可能です。
ID-52の[MENU]キーを押した後、下記の操作で「SDカードモード」になり、パソコンから直接、ID-52に挿入したSDカードにアクセスできるようになります。

[SET]
→[機能設定]
→[USB接続]
→[SDカードモード]