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テクニカルコーナー

IC-905超入門 ~脱着が簡単になる接続アレンジ集~

JK3AZL 高岡奈瑞

2024年4月15日掲載

IC-905/IC-905XGを各地に持ち運んで運用していますが、「接続ガイド」に沿った接続では時間がかかってしまい、うっかりすると展示会がオープンしてもまだ設営が間に合わない・・・ などのトラブルもありました。移動先の作業時間を短縮するためポールに金具類を取り付けた状態で発送したこともありましたが「梱包箱が大きすぎる」、「かさばりすぎて車に載らない」と不評でした。

今回は各地での移動運用や展示会で培った、IC-905の取り付け/取り外しが簡単になる接続アレンジ(※)をご紹介します。
※短期間の移動運用向きの接続方法です。タワーなどに設置する場合は、メーカーの接続ガイドに沿って取り付けてください。

基本の取り付け方法

基本は、IC-905に同梱されている「接続ガイド」を参照して取り付けます。


IC-905の接続ガイドより。

タワーなどに「長期間固定」する場合は上図の方法でしっかり取り付ける必要がありますが、頻繁な取り付け/取り外しが必要な移動運用や展示会では、上記の方法では時間がかかってしまい大変でした。

さらに問題となるのが、「適合マスト径φ40mm~60mm」です。市販の三脚や伸縮型アンテナポールの先端はφ40mm以下のものが多く、何らかのスペーサーを用いないとUボルトの先端が当たってRFユニットが取り付けられません。実際に過去の展示会ではさまざまなスペーサーを使って試行錯誤を繰り返していました。その結果、ホームセンターなどで入手できるボルトやナット類を使うことで、適合マスト径以下の三脚も使用でき、さらに取り付け/取り外しがとても簡単になることがわかりました。

接続アレンジ: マスト径問題の解決策

パラボラアンテナの接続方法を参考にUボルトを使わずボルトを利用することで、適合サイズ以下のマストにも取り付けられるようになりました。


パラボラアンテナ(AH-109PB)の接続ガイド。

《用意したもの》
・六角ボルト(M8×100)×4
・フランジナット セレート付(M8)×4
 (フランジ裏座金面にギザギザのついたもの)
・ワッシャ(M8)×4
・スプリングワッシャ(M8)×8
・蝶ナット(M8)×4
・マストクランプ×4 (*1)

*1 IC-905の付属品を利用する場合は1セット(2個)のみ新たに用意します。IC-905の付属品と同じマストクランプが必要な場合は、メーカーで補修部品として取り寄せるか、下記でも入手が可能です。

デジハムサポート IC-905関連商品
(https://www.digiham.jp/SHOP/236591/list.html)

ボルトや蝶ナットなどはホームセンターで購入しました。パラボラアンテナとの使い回しを考えてM8サイズを利用しています。


ホームセンターの販売コーナー。


少量だけ購入できるので便利。


まとまった数を購入した場合は、仲間とシェアすれば割安になる。

[六角ボルト]>[スプリングワッシャ]>[ワッシャ] ―金具― [フランジナット]>[マストクランプ×2]>[スプリングワッシャ]>[蝶ナット] の順に取り付けました。


上から見た様子。

これで「適合マスト径φ40mm~60mm」はもちろん、向かい合わせのマストクランプを重ねることで、もっと細い径のマストにも取り付けられるようになりました。


マストクランプを重ね合わせることで、カメラ用三脚にも取り付けられる。

接続アレンジ: RFユニット脱着の時短

上記のアレンジで「適合マスト径以下にも設置可能」になりましたが、蝶ナットを使用したことで、工具なしで脱着できるようにしています。さらにボルトを利用したことで、RFユニットを金具に取り付けたままでマストへの脱着ができるようになり、時短効果が上がりました。


RFユニットを取り付けたままの脱着も可能に。

接続アレンジ: 組みネジを蝶ボルトに変更

IC-905はRFユニットを金具に取り付けるための組みネジが付属しています。しっかり固定するには便利な組みネジですが、頻繁に脱着するには面倒な形状でした。そこで組みネジの代わりに蝶ボルトを用いることで、RFユニットの脱着を簡単にしました。

《用意するもの》
・蝶ボルト(M6×12mm)×4


付属の組みネジ(左)をM6×12蝶ボルト(右)に取り替える。


RFユニットを金具に取り付けた様子。取り付けも取り外しも簡単。

接続アレンジ: パラボラアンテナ(AH-109PB)の場合

移動のたびに付け外しを行っていたパラボラアンテナも、簡単設置ができるよう付属ナットを蝶ナットに取り替えました。

《用意するもの》
・蝶ナット(M8)×4


マストからの脱着だけではなく、角度調整も簡単にできるようになりました。

参考1: パラボラアンテナ運搬用ケース

パラボラアンテナの運搬用には、プラスチック段ボール(プラダン)でケースを作成しました。元の段ボールでも良かったのですが、パラボラアンテナに金具やトランスバータ(CX-10G)を取り付けたまま運搬できるよう、元の段ボールより深くしたものを作成しました。


プラダンケースはAH-109PBの箱より少し深く作ってある。


プラダンケースの中身。パラボラアンテナにトランスバータを取り付けたまま収納できるので便利。

参考2: 移動運用や展示会で使っている三脚

移動運用ではULTIMATEのスピーカースタンドを使っていますが、2024年3月の西日本ハムフェアでは、最大高が325cmにもなる STAGE EVOLUTION(ステージエボリューション)のクロスバー付き照明スタンド(耐荷重60kg)を利用しました。照明スタンドやスピーカースタンドは先端に重量のある機器を取り付ける仕様で、IC-905のRFユニットやトランスバータを取り付けてもかなり安定するので便利です。一般的な移動運用ではここまで大型の三脚は不要ですが、移動先でよく問い合わせをいただくため、記事の最後にご紹介させていただきました。


西日本ハムフェア2024の展示。
最大高325cm/パイプ径38mmのT型スタンドは会場内のどこからでも見えました。


本来の姿はステージなどの照明スタンド。(STAGE EVOLUTIONサイトより)

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