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第3回 ラズパイ4Bを楽しみましょう!


こんにちは皆さん、私は新人編集員のアキラといいます。連載もいよいよ3回目になりましたね。今回はコンディションが少しずつ上昇中で“FT8しましょ!”という記事を書こうと思っていました。しかし、ただ単にFT8では、既にたくさんの記事や解説もありますから、今回の記事では「ラズパイしましょ!」にして、ラズパイを試そうかなと考えている方のためにも、実践的にこうだよとラズパイの組立てをしてみました。

そして、ラズパイを使って、FT8やら幾つかのアプリケーションを走らせてみましょ!という算段ですね。ラズパイって、かなり世に浸透してきまして、最近はラズパイ4Bというバージョンですね。あちこちのお店で取り扱っていますので、その中でより安くて良いものを選んでみました。それではお付き合い下さいね!

ラズベリーパイ4(ラズパイ4B)の本体と関連のパーツを買いました。(追加で後からも買います) 本体、ケース、電源、MicroSDHCカード、ほかを通販で発注しました。




ここまでの基本構成のコスト(パーツ代)はいくらだったでしょうか?(ちょっと気になるでしょ) 色々とあらゆるサイトをネットサーフィンして、気に入ったパーツを注文しました。


このあとも、マウスやキーボードあるいはLCDモニターなどが必要になりますが、「手持ち」や「追加で購入」とかになります。

さてさて、はやる気持ちを抑えて、基板をケースに組み立ててみましょう! ケースは簡単な組み立て説明書が付いていましたので、その通りに組み立てれば、10分程度で下の写真のようになります。ラズパイ基板上にCPUやその他のICに貼るヒートシンクが4つ入っているので、取説の通りに(両面テープ付きです)ケース組み立ての前に付けておきましょう。

順番通りにプラケースの板をはめ込み式に組み上げます、空冷ファンもネジ止めして、ケース用の4つのネジを締めてほぼ完成。そうそう、ケースの底に両面テープで貼る4つの足があります。冷却ファンですが、電源が5Vと3.3Vに設定出来ます。私は今回3.3Vにしています。




そして、このような感じに組みあがりました。まだ待って下さいね、ラズパイ4Bを立ち上げる火入れ式に行く前に、さらに、幾つかの作業が必要です。

1. 準備

まず、ラズパイ4BのOSを準備しますね。名前はずばりで「ラズベリーパイOS」といいます。(つい最近までは「Raspbian」という名称でしたが、改名され、ホームページもダウンロードの方法も直近で少し変わったようです。ソフト関連の改定は随時行われますので最新情報に注意して進めましょう。)

まず、ラズベリーパイOSなどを入れるHDDの代わりとなるMicroSDHCカードを用意します。私は32GBのものを使いました。(以前は買って来たばかりの未フォーマットMicroSDHCカードが要りますと言われていましたが、最近では、MicroSDHCカードにOSが書かれる直前に“カードの中身をまず消去しますよ!いいですね?”って聞いてきますので必ずしも新品でなくてもよさそうですね。) ちなみにラズベリーパイでは、Linux PCと同じ“ex4”というファイルシステムで書かれているそうです。

2. ラズベリーパイOSの入手

次のステップでは、普通のWindows®PCが要ります。「Raspberry Pi財団」のホームページに行きましょう。https://www.raspberrypi.org/です。


(1) SDHCへの変換アダプターを使って、Windows®PCのSDスロットにラズパイ4BのHDDとなるMicroSDHCカードを挿入し、ここにOSを書き込みます。
(2) ダウンロード先のURLは https://www.raspberrypi.org/downloads/ になります。ここでラズベリーパイに推奨されるOSを入手しましょう。
(3) ダウンロードのページでは、3つの方法が表示されますが、1つめのラズベリーパイメジャーをクリックして、指示に従ってOSを書き込みましょう。

私も書き込みのステップの理解に手間がかかりましたので、ちょっとていねいにPCの画面にそって、その手順を書いていきます。


これでWindows®PCに、ラズペリーパイOSを書き込むためのソフトが組み込まれましたね。




書き込みが終了しましたか? それではSDカードスロットから、取り出して、完成しているラズパイ4BにMicroSDHCカードを入れましょう。ラズパイ4B本体の裏面にあるカードスロットに、下の写真のように挿入! これで、ものはほぼ揃いました。


3. ラズパイ4Bの起動

いよいよラズパイ4Bの電源ONに行きましょう!

(1) ここではOSの立ち上げのために、有線式のキーボードとマウスに準備が要ります。
(ワイヤレスのものは最初ラズパイに認識させることが難しいため、最初は有線式が優先!)
(2) ラズパイ4BのUSB2.0/3.0コネクターに、キーボードとマウスをつなぎましょう!
(3) それから同様に手持ちのLCDモニターをMicro HDMI変換コネクターを使って(自分で工夫してね)ラズパイ4Bに繋ぎます。
(4) そして、いよいよ電源ON!  
(5) 5.1V/3AのACアダプターに付いている電源SWをONしました。
(6) 本体の赤や緑のLEDがしばらくチカチカして、仕事を始めました。暫くすると、ラズベリーのロゴなど。(まずは画面左上に4つのラズベリーマーク)が表示され、最初の幸福感が味わえます。
(7) 幾つかのお定まりの質問が出てきますが適切に答えます。まず言語設定では「日本語」を選びます。
(8) 大事なことは「パスワード」の設定です。あとでアプリをダウンロードしたりする場合に聞いてきますので重要案件です。しっかりとパスワードを忘れないところにメモしておいて下さいね。


4. 無線LANの設定

さて、無線LANの設定もしましょう! 家庭で使っている自分のIDを設定画面で見つけて、自分のLANのパスワードを入れると接続が完了します。

LCD画面の右上の3つ目あたりに無線LAN信号のアイコンがあり、うまく繋がっていなければ赤でXXといった表示になっているかも知れません。ここでLANに接続しておくと最終で最新版更新に便利です。



5. ラズパイワールドのスタート

ラズベリーパイOSの最新アップデートの作業が完了すれば、自分のラズパイワールドのスタートです。

注:ラズパイの立ち上げ関連ネット記事は多くありますので、必要に応じて作業手順は是非それらも参照して下さい。出来るだけ新しいラズパイ4B系の記事をご覧ください。

さー、ラズパイ4Bが動き始めたと思います。まずは適当に色々と操作して下さい。Windows®PCと似た感覚の動作/操作であることが判りますね。画面左上2つめの「世界マーク」のアイコンを押してみましょう。ブラウザが起動します。Windows®のEdgeに似た感覚で翻訳機能もあってPCやスマートフォンと同じように、ネットサーフィンが出来ます。エンジョイしてください! 今回の本編はここで一段落です。みなさんがうまくラズパイを動かせますように!

6. キーボードとマウスについて(失敗談と成功?談)

ごきげんなラズパイ4ライフとするために、似合ったキーボードをチョイスすべく、ネットショップをうろうろとして、まず買ってみました。

その1
超小型で、見たところブルートゥースのワイヤレス、マウス機能も付いている3拍子揃ったスグレモノと思いました。いつもの(az)でポチッと、参考@¥2,799でした。2拍子まではOK。しかーし、キーボード本体のブルートゥース機能が、バッテリーセーブをしたとたんに接続が切れて、再ペアーリングが上手く出来ません。何か回避策があるかも知れませんが、私の場合はバッテリーセーブのたびにペアーリングが要るので、亀の子の裏返し状況を脱するには、もう一個のなにかしらマウスの接続が要りました。残念!


キー類の右側にマウスも付いていて、ラズパイ本体のサイズにもマッチします。いい感じなんですけれど!

その2
これはLogicool社製のMK245Nanoという、マウス付きモデルですね。またまたネットショップのお世話に(財布も痩せます)。(az)でポチッと、参考@¥2,530でした。


選択肢としては、やはり小型系でワイヤレスは譲れない条件です。本品はラズパイ4B本体のUSB2.0にポチッと超小型のレシーバーを付ければ、キーボードとマウスが繋がります。私的には、その2のキーボード/マウスがお気に入りとなりまして、以後ラズパイ4Bでずっと使っています。

あとがき

下の写真が今回のラズパイ4B系の全容です。お古の22インチモニターが大きく見えます。原稿の尺がいっぱいとなりました。

次回はFT8ネタで、ラズパイ4BでJTDXWSJT-Xを走らせてみたいと思います。ちなみに今回のラズパイ4B部品代金は¥13,056でした(“その1”を除いて)。何とか、お小遣いの範囲に収まりますね?

原稿を書いている間に、OSが「Raspbian」という名前のものから「ラズベリーパイOS」になり、また何と、ラズパイ(8GB)版が出て来るとか! 動きが早く、どんどん進化していきますね。


補足: 本文中のスクリーンは、https://www.raspberrypi.org/ ウェブサイトにて筆者が自身の設定時に表示された画面からキャプチャしています。

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